自然を体験する旅

エコツーリズム・プロデューサーの壱岐健一郎がお届けする旅に関するスローなブログ

復興を願って!小さな自分のできること?

2011-03-22 05:47:10 | 生き方
眠れない夜をまた過ごした。
しかし、被災者のことを思うと胸が痛む。
現地で救援活動を続けていらっしゃる方々にも頭が下がる。

3月11日は都心の事務所に家族4人が集まって泊まった。
12階の部屋はテレビの液晶画面が壊れて、書類や小物が散乱していた。
でもそれだけで済んだ。しかし、一応社会人として独立した子どもたちも
集まった。こんなとき、家族は一緒にいなければならない!
・・・・といつも語っていたから

たまたま自分達は難を免れた、しかし、誰でも どこでも・・・
何が起こるかわからない
だから 精一杯生きるつもりで 会社を辞め 独立した。

あれから10年以上が過ぎ、多くの人々に支えられて
事業も軌道に乗った(はずだった)

今月、来月 こだわって準備してきたエコツアーやイベントが
ほとんど中止や取消となった。毎日、実りのない対応に追われている。

生きていられるだけでいい、今は最悪の状態にいる人たちの
ことを考えれば どんなことでも我慢できる(はず・・)

被災地へボランティアに行く、または後方支援をする人々の
メールが頻繁に飛び込んでくるが、気持ちはあっても、
気持ちだけで行くわけにはいかない。

小さな自分、小さな家族、小さな会社を守らなければならない。

環境保全やボランティア活動に熱心な会社からの 5月の
大きな仕事も取消。予算を被災地への義捐金に当てるという。
何ともいえない。人として納得するが、事業者として正直キビシイ。

旅行は形がないだけに、中止になれば 失ったものはないように
見えるが、形のないものをつくりあげ、参加者を募るための
労力はマス販売と比べると遥かに大きい・・・



さて愚痴、泣き言をこれだけ書けば 小さな自分でも居直れるかも。
ブログってのは そんなものだろう

小さな旅行会社が今 やれることは何?
エコツーリズムプロデューサーとして何ができる?

原発事故に憤りを感じているが
再生可能エネルギーとしてバイオ燃料で走る 天ぷらバスで
都市と農村交流や全国キャラバンをやってきたのは 我々だ。

須賀川、塩釜、仙台、葛巻、八戸 にも訪ねて
地元の皆さんとの交流もやってきた。

あのときツアーに参加した皆さんも心配しているだろう。

都市農村交流で首都圏のオーガニックな農家や里山を訪ねた
多くのエコツーリストの皆さんも心を痛めているだろう。
千葉神崎でのお蔵フェスタの中止で、天ぷらバス4台満員の
参加者の皆さんからはお見舞いと復興のボランティア作業の
申し出も届いている。

今、考えているのは 旅行会社だからできること。
環境を大事に考えているお客様を抱えているからこそ
やるべきことは、その思いに応えること。

長期や専門能力のボランティアが現地では求められるが、
「何かの役に立ちたい・・・」という普通の人々ができること。

今週末には天ぷらバスを動かそうかな。
東北までの交通費は実費程度 参加者に負担いただき
可能な方にはカンパをお願いし、足りない部分は
有限会社リボーンがまかなおう。
NPOエコツーリズム・ネットワーク・ジャパンの協力も。
アースデー、日本エコツーリズムセンター、NPOエコロジーオンライン
などの大きな動きにも連動しよう。

そして今週末、私は「ボランティア添乗員」として
働こう!

旅行業は夢を売る仕事。
悪夢を忘れて、新しい夢を見たい。見せてあげたい。
 

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2 コメント

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問われていること・・・ (えり子)
2011-03-25 20:23:15
思い掛けず被害者になり、気付かぬまま加害者になる。

原発事故の事態は、予想を寄せ付けずに更に深刻になりつつある様に思います。

被災者、支援者、自衛隊員、消防隊員、自治体、国、企業、東電関係者等・・・  励まされ、感謝され、責められ、それぞれに皆がんばっている、がんばらせて欲しいと何かにすがる思いで念じているのでしょうか・・・。

立場は違いながら皆が同じ「何か」に対峙した時が今ですね。

生きる=「選択」だから、これからも「選択」をくり返して問いながら生きるんですよね。

個々の寿命を生ききった時に、その褒美で「選択」の返答が貰えるのだろうか?・・・  
だったらがんばりたいですね!







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妹よ (イキケン)
2011-03-29 12:24:19
書き込みありがとう。 先輩であり、友人であり、尊敬する南こうせつさんの歌のように 直接 話すことはなかったけど、こんな重い話をブログだから書き込んでくれたんですね。できるだけ 潔く生きたいね 
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