『磐城誌料歳時民俗記』の世界

明治時代の中頃に書かれた『磐城誌料歳時民俗記』。そこには江戸と明治のいわきの人々の暮らしぶりがつぶさに描かれています。

岩井戸観音

2007年04月17日 | 歴史
大須賀筠軒(おおすがいんけん 1841年~1912年)が
明治25年(1892)頃に書き記した『磐城誌料歳時民俗記』には、
福島県の浜通りにある岩井戸観音についても、次のような記述がある。

(旧暦3月)十七日 岩井戸観音詣アリ。
岩井戸ハ冨岡近傍ニテ、城下ヨリ北九里餘、
岩城三十三觀音順礼札ノ納メ所ナリ。
不思議ノ靈佛ナリトテ、山家ニハ珍ラシキ參詣ナリ。
農家馬ヲ飼フ者ハ、安手山ノ馬頭觀音ヘ參詣スル多シ。

岩戸観音は多くの人々の信仰を集めており、
また、磐城33観音の33番目の札所で、
巡礼者が札を納める観音様に当たるという。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 石森山 忠教寺の古鐘 | トップ | 磐城平城下の馬市 その1 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

歴史」カテゴリの最新記事