謎の日常

 「観光」に”感動”などといった余計な”感情”は必要ない・・・
 ただ”事を終わらす”とだけ考えれば良い・・・

ドゥシャンベへ・・・(フジャンドードゥシャンベ間・タジキスタン)

2007-08-30 01:23:23 | 2ndミッション+1 東・中央アジア
2007.08.30




 今日は時間が勝負だ!!

 情報ではドゥシャンベまで約12時間・・・

 夜行は無いと聞いていたので・・・

 日が暮れて治安に心配が出来る前になんとかドゥシャンベにたどり着く予定だった・・・

 それにドゥシャンベまでの間に3000m級の峠を二つ越えるのでその道中の景色も楽しむつもりだった!


 相方のエースは今日が誕生日、この任務はなんとしても成功させなければいけない・・・




  エースとともに朝0500時に起きて0600時にチェックアウト、ホテルを後にしてマルシュを捕まえる・・・


 フジャンドからマルシュでバスターミナルに行くと直通は無く、一度ウルベクという町に行ってシェアタクを捕まえなければならない・・・

 フジャンドからはまたマルシュで1時間半程・・・

 早速客引きが向かってくる。

 「ドゥシャンベへは120タジクソムニ(以下ソムニ・1ソムニ=約35円なので約4200円)」

 噂では100ぐらいと聞いていたので・・・ちょっと高いと思いつつ・・・私が客引きに絡まれている間にエースがちょっと他の人の所にいって相場を確認する・・・

 「50-130ソムニで乗る車種による」

 と言う事らしい・・・

 いつもは一人でこの作業をやるのだが・・・今はエースと一緒なのでこの辺りはだいぶ手が抜けて助かる。
 まあ「共同作業の勝利」と言っていいだろう・・・

 私はただ突っ立ていて絡まれていただけでなにもしていないような気もするが・・・


 何はともあれエースと相談してベストの一台、そこにいて唯一最新車両に見える奴をチョイスする。

 なんてことは無い最初の客引きの車だ・・・

 120ソムニは高いので100ソムニにまけてもらう。

 なんといっても今回は時間が勝負だ!

 「安い車で深夜着」

 の愚考を犯すよりも・・・高くても快適で早い車を採るのが正解だ!!



これが「プロフェッショナル・チョイス」の一台、ドゥシャンベ行きボルガ(ロシア製)



 安いが一番で車種を選択して挙句低速と故障で倍近い時間がかかって到着・・・

 こんな選択肢は「アマチュア」の考えだ!!




 我々が乗ってしばらくするとタクシーは出発。0930時くらいだ・・・

 これで今までの分と併せて残り10時間・・・日が暮れる直後着になりそうだが・・・まあ「街が生きている時間」には間にあうだろう・・・


 道中の景色も中々よく

道中の景色




 快適なドライブを楽しんでいると・・・


 「・・・」


 「・・・・・・・」



 「???????」



 これって通行止め??



 なんだか・・・これじゃあ通れないような・・・




 要領を得ずに辺りの人に聞いてみると・・・そこにある看板には・・・




看板じゃあ1800時まで足止めって・・・





 「・・・」


 「・・・・・・・」


 今はまだ1030時・・・・・・・ってことは・・・


 9時間半も足止め???


 工事をしているのは中国人だ・・・


 それにしてもドライバーは工事していることを知っていても良さそうな筈なのに・・・なんで出発したのだろうか??


 エースが私にこう言ってきた!


 「何でもドライバーは我々が中国人に見えるから通れると思ったらしいですよ・・・!!!」


 「・・・」


 「・・・・・・・・」


 「ばっばかな・・・・!!」


 「ちょっと考えれば分かるだろう・・・外見的にはいけてても・・・俺もエースも日本人だぞ、中国語なんてメイヨーとニーハオとシェイシェイが限界だぞ・・・」


 まあとはいってもやる事も無いので

 中国人に似た外見をいかしてトライしてみたものの・・・

 当然会話になる訳も無く・・・


 結局は1800時まで足止めに・・・


車がいつのまにか・・・っていうか溜まるだろ!!



 そしてようやくスタート!

スタートと同時に工事中の道路を白煙を挙げて走る車たち・・・パリダカチックだが・・・あんな良いものじゃない!!



 もうそろそろ日が暮れる・・・

 道中の景色はというと・・・

 景色は中々・・・


 期待できたはずだが・・・



 最大のハイライトの峠は・・・


 ふーむ・・・何も見えん・・・




 それに・・・我々の選らんだNo.1シェアタクはそもそも押しがけみたいな事をしなければスタートしないボロ車で・・・最後にはパンクまでしてしまい・・・



 結局ドゥシャンベ到着は朝の0500時・・・


 道中の景色で一番眺め続けていたのは工事中の看板・・・期待の3000mの峠は暗黒に包まれたまま・・・


 これなら朝ゆっくり出発して・・・ウルベクで夜行シェアタクを掴まえていた方が・・・


 よっぽどマシだった・・・




 でも、私なんかはまだいい・・・


 

 相方のエースは・・・


 今まで無い”なんともしまらない誕生日”となってしまった事はあまり触れない方が良いだろう・・・




 任務・・・失敗・・・・・・!!


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