日本国内で建設ラッシュが続くメガソーラー。高電圧システムの採用が増える中、懸念されているのが急激な出力低下を起こす「PID現象」だ。これまで海外で事例が報告され、問題になっている。発生の仕組みには依然不明な点が多く、国内の研究機関も防止策の研究を本格化している。(小川淳)
PIDは、多数の太陽電池モジュールを直列・高電圧で使うと、出力が急激に落ちる現象。通常の経年劣化と異なり、数カ月から数年の短期間でも出力が低下する。原因は、太陽電池モジュールのガラス基板からのナトリウムイオン拡散だと考えられる。
日本でも電気安全環境研究所(東京都渋谷区)などのグループが評価試験を実施している。国内外15製品のモジュールに対し、高温高湿(60度C、湿度85%)で電圧をかける試験を96時間続けたところ、5種類で出力低下。このうち1種類は、発電能力をほぼ喪失した。
研究に参加した産業技術総合研究所太陽電池モジュール信頼性評価連携研究体の増田淳連携研究体長は、「PID耐性が非常に低いモジュールも市場には出回っている」と懸念する。
PID現象の対策では、モジュールに使う部材を変え、ナトリウムイオン拡散を防ぐものが多い。また同研究体の原浩二郎主任研究員らは、ガラス基板表面に、酸化チタン系の化合物を被膜する手法を開発している。
PIDは、多数の太陽電池モジュールを直列・高電圧で使うと、出力が急激に落ちる現象。通常の経年劣化と異なり、数カ月から数年の短期間でも出力が低下する。原因は、太陽電池モジュールのガラス基板からのナトリウムイオン拡散だと考えられる。
日本でも電気安全環境研究所(東京都渋谷区)などのグループが評価試験を実施している。国内外15製品のモジュールに対し、高温高湿(60度C、湿度85%)で電圧をかける試験を96時間続けたところ、5種類で出力低下。このうち1種類は、発電能力をほぼ喪失した。
研究に参加した産業技術総合研究所太陽電池モジュール信頼性評価連携研究体の増田淳連携研究体長は、「PID耐性が非常に低いモジュールも市場には出回っている」と懸念する。
PID現象の対策では、モジュールに使う部材を変え、ナトリウムイオン拡散を防ぐものが多い。また同研究体の原浩二郎主任研究員らは、ガラス基板表面に、酸化チタン系の化合物を被膜する手法を開発している。
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