九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所の石原達己教授らの研究チームは、正極と負極にグラファイトを使った「デュアルカーボン電池」の大容量化に成功した。エネルギー密度は、従来比約3倍の1キログラムあたり約300ワット時で、現行の大型リチウムイオン電池に比べて最大で3倍に相当する。
1000回充放電を繰り返しても安定して動作した。電解液などの構成部材を改良した。キャパシターと二次電池の長所を兼ね備えた新たな二次電池として期待できるという。
高濃度のリンフッ化リチウムを含んだ有機電解液を使い、バインダー材料のスチレンブタジエンゴムなどの添加量を最適化したところ、高いエネルギー密度と優れた繰り返し特性を示した。正極のグラファイトにナノスケール(ナノは10億分の1)の空間を設けて、リンフッ化イオンを挿入しやすくしたことも、性能向上につながったという。
1000回充放電を繰り返しても安定して動作した。電解液などの構成部材を改良した。キャパシターと二次電池の長所を兼ね備えた新たな二次電池として期待できるという。
高濃度のリンフッ化リチウムを含んだ有機電解液を使い、バインダー材料のスチレンブタジエンゴムなどの添加量を最適化したところ、高いエネルギー密度と優れた繰り返し特性を示した。正極のグラファイトにナノスケール(ナノは10億分の1)の空間を設けて、リンフッ化イオンを挿入しやすくしたことも、性能向上につながったという。