goo blog サービス終了のお知らせ 

世界に見えるもの

オバマさんのアジア行脚は世界の指導者 超大国アメリカ株式会社の営業担当のようだった。国内の雇用改善のため、どの国へ行っても内需を求め、所謂(2番底)すら心配してる事を率直に語っていた。
 世界の消費は超大国から僅かではあるがアジアを中心とした新興国へと移りつつある。
 アメリカの国内経済にとってもアジアの内需は切羽詰まった問題だ。
 しかし、このことは世界が貿易の自由化[輸出と輸入]を進めながら、他に輸入を求める国ばかりになった事をも意味してる。
 確かに自国の産物を外国に買ってもらわなければ国は繁栄しないが、他に消費を求める国ばかりで世界が成り立つはずはない。
 オバマさんのアジア行脚は、そんな矛盾した所まで世界が来ている事を見せてくれた。
 それにしても、経済の行き詰まりを営業に求め生産の在り様に求めないのでは
 基本的な解決にはならない。
 また、オバマさんだけではないが、温暖化対策や医療介護をビジネスチャンスだとする発想や論調が行き交っているが、動機が違うのではないか。
 世界のリーダーは(他には見当たらないが)もう少し丁寧で論理的矛盾を持っていない方がいい。
 今回の、オバマさんのアジア訪問で、迎えた指導者は東洋の伝統的な発想(自然重視)を語ってほしかった。世界の行き詰まりは人為優先・近代合理主義のあちらの土俵(西洋的発想)で話をしていたように思った。
 ちょっとした事でも世界のリーダーの世界への影響は大きいのに、せっかくの機会を逃した。準備が不十分だったのではないか? 普天間や温暖化、核廃絶もこれまでとは全く違う視点があってもいいはずだ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )