


あらすじ(「BOOK」データベースより)
トムは、真夜中に古時計が13も時を打つのを聞き、ふしぎな少女と友だちになります。歴史と幻想の傑作ファンタジー。



真夜中の13時はありえないし、人が時空を超えることも現実にはないけれど、なぜか違和感を感じずに物語にすんなり入っていくことができます。美しい自然、ふるびた家、格式のある家、少年らしい少年、ちょっと風変わりな少女の描写がリアルに感じられるからかな。時空を超えること以外は物語は突拍子もない出来事などはなく、タッタッタッタッとリズムよく進んでいきます。最後はこうくるかな? なんて漠然と思っていた通りになるんだけど、本物の友情に触れることができ、じんわりしんみり心地よい気分になりました。