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あらすじ(「BOOK」データベースより)
コーヒー陶と和食器の店「小蔵屋」の敷地に、山車蔵を移転する話が持ち上がった。祭りの音が響く真夏の紅雲町で、草は町全体に関わるある重大な事実に気づくー日常の奥に覗く闇にドキリとする、シリーズ第5弾。
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前作第4弾の読書感想文はこちら。
お草(そう)さんが経営するお店の敷地に山車蔵を移転する。 = お店の存続ができない。お草さん大ピンチ。でもあわてないのがお草さん。目の前の事実を受け入れるのです。いろいろ策を考えます。でも考えてもしょうがないことは考えない。そして行動に移すべき時に行動する。その行動が誰かを巻き込むことになっても、自分を巻き込むことになっても。年を取ったというお草さんですが、そりゃちょっとは忘れることがあったり、無理して体調を崩したりはしたけれど、年を取ったなんてとんでもない、ピンと背筋を伸ばして突き進む姿はすばらしい! お草さんは周りにいる人と人とのほころびをちょっとずつほどいていって、最後は重大な事実を突き止め、受け止め、頼れる人には頼ってそれを解決する。その様はお見事! お店で一緒に働いている久実ちゃんは豪快であったかくて頼もしくて元気はつらつ、好感が持てます。宅配業者の寺田さんもさりげなくお草さんを支えます。重大な事実を解決するために関わった山上さんと飯野さんは、自分の利と他人の利を区別しない人とお草さんは評するけれど、それはお草さんそのもの。昔の因縁も解決して、ホッとした気持ちで読み終えました。