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食・飲・読の日記

日々の食べたり読んだりを綴ります♪

あきない世傳 金と銀 八 瀑布篇@髙田郁

2020-10-20 14:28:12 | 本(た)
  あきない世傳 金と銀 八 瀑布篇@髙田郁 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
遠目には無地、近づけば小さな紋様が浮かび上がる「小紋染め」。裃に用いられ、武士のものとされてきた小紋染めを、何とかして町人のものにしたいーそう願い、幸たちは町人向けの小紋染めを手掛けるようになった。思いは通じ、江戸っ子たちの支持を集めて、五鈴屋は順調に商いを育てていく。だが「禍福は糾える縄の如し」、思いがけない禍が江戸の街を、そして幸たちを襲う。足掛け三年の「女名前」の猶予期限が迫る中、五鈴屋の主従は、この難局をどう乗り越えるのか。話題沸騰の大人気シリーズ第八弾!!




シリーズ第七弾、あきない世傳 金と銀 七 碧流篇の読書感想文はこちら

ヒュゥッと、胃がひっくり返りそうなった最後2ページ‥ どうなるの? どうするの? それだけはやっちゃだめじゃん‥

五鈴屋が作り上げた小紋染めが売れに売れ、売れればいいことだけでなく悪いことも派生する。五鈴屋七代目店主・幸をはじめ五鈴屋の面々、そこにかかわる職人たちやその家族、いいチームができてきた!  江戸っ子のお客さんたちもいいよ! 上納金についての幸の決着の着け方はお見事! 幸の前夫・惣次が意外なところで出てきた! かっこよくなってる!? 八代目も決まった! (あ、七代目と次期八代目、手代の賢輔の三人で浅草寺へお参りに行くとき、幸は四人で参るって言います。四人目は亡くなった幸の夫、智蔵だよね、すてき。) そんな商売とは別に常に漂っているのは結の恋心。せつない。賢輔に好きな人がいるのでは、と思う結、うん、私もそう思う。しかも相手はこの人では、って思ってたら、ねー、衝撃的な情景を目にする結。もうかわいそ。だけどだけど、ヒュゥッと、胃がひっくり返りそうなった最後‥ 続きが気になる‥
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あきない世傳 金と銀 七 碧流篇

2019-12-17 15:08:45 | 本(た)
  あきない世傳 金と銀 七 碧流篇@髙田郁 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
大坂天満の呉服商「五鈴屋」の七代目店主となった幸は、亡夫との約束でもあった江戸に念願の店を出した。商いを確かなものにするために必要なのは、身近なものをよく観察し、小さな機会を逃さない「蟻の眼」。そして、大きな時代の流れを読み解き、商いに繋げる「鶚の目」。それを胸に刻み、懸命に知恵を絞る幸と奉公人たちだがー。ものの考え方も、着物に対する好みも大坂とはまるで異なる江戸で、果たして幸たちは「買うての幸い、売っての幸せ」を実現できるのか。待望のシリーズ第七弾!




シリーズ第六弾、あきない世傳 金と銀 六 本流篇の読書感想文はこちら

いい! よかった!!! これまで幸と五鈴屋の面々が地道につないできたご縁がいろんなところでつながってひとつになる、そんなすてきなうねりが巻き起こっていました。特に最終章、幸の亡夫・智蔵が紡いでいたご縁には涙。幸が絞り出す知恵もすごかったし、江戸店のみんなは幸と五鈴屋を思う心を強くしているし、そこに新しいご縁も生まれ、幸の妹の結が江戸に来て華やかさも加わって、ワクワクしかないって思いつつ、実は五鈴屋の跡目はまだ決まっていないし、幸の前夫・惣次がどうかかわってくるかが不安です。跡目は何となくこうなるかな、なんて思うけど、惣次については未知数、まだまだ一波乱二波乱ありそうです。ちなみに私、お竹どんのファンです。よく働き、よく学び、人情に厚く、懐が深く、機転が利く、そんな女性に私もなりたいわ。今回は特に江戸の暮らしや季節の移ろいが色や音、温度、香りなどをともなって肌に伝わってくるようで、さすが高田先生だなぁと思いました。
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あきない世傳 金と銀 六 本流篇@髙田郁

2019-05-18 16:33:38 | 本(た)
  あきない世傳 金と銀 六 本流篇@髙田郁 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
大坂天満の互服商「五鈴屋」は、天災や大不況など度重なる危機を乗り越え、江戸進出に向けて慎重に準備を進めていた。その最中、六代目店主の智蔵が病に倒れてしまう。女房の幸は、智蔵との約束を果たすべく立ち上がった。「女名前禁止」の掟のもと、幸は如何にして五鈴屋の暖簾を守り抜くのか。果たして、商習慣もひとの気質もまるで違う江戸で「買うての幸い、売っての幸せ」を根付かせたい、との願いは叶えられるのか。新たな展開とともに商いの本流に迫る、大人気シリーズ待望の第六弾!




シリーズ第五弾、あきない世傳 金と銀 五 転流篇の読書感想文はこちら

こういう事態だけは起きませんように、と祈ってたのに、悲しいシーンからの始まりでした‥ ほんの一分の望みは持っていたけれど‥‥‥ 幸の深い悲しみがずーっと漂いつつ物語は進みます。なにせ女名前禁止の大阪で五鈴屋を存続させるにはどうしたらいいのかという大問題が幸の目の前にはあります。幸は自分自身だけではなく、元番頭の治兵衛さんをはじめ、いろいろな人の知恵をそして力を借り、少しずつ事態は動いていきます。その根底には、主従関係なく培われた五鈴屋の面々の団結力、お互いを信頼する気持ちがあります。これは幸が時間をかけて築き上げてきたこと。すばらしい! そしていよいよ江戸へ。幸の夢や思いの中にちっとも出てこなかった智蔵ですが、幸が江戸へ向け決意を新たにするころには、あのいつものほんわかやさしい雰囲気で幸に声を掛けてくれます。本当に智蔵がいてくれれば、と私なんかは思っちゃうんだけど、幸の心の中に智蔵はいます。五鈴屋江戸店開店前にもすばらしい人たちと巡り会います。そしていつもどおり幸は一生懸命江戸の呉服や太物、商いの勉強をしています。大阪と江戸、生活習慣も着物の好みも何もかもがちがうから、もう大変。元番頭の治兵衛さんがいなくて大丈夫かと勝手に心配していた私、その息子の兼輔という頼りになるの人がいました。兼輔がまたいい子なのよ! さあ、いよいよ江戸店開店です。もうここで物語が終わってほしいな、なんて。だってみんな幸せそうなんだもん。これから江戸で大変な苦労するの、見たくないもん。でも今後の展開も気になるところ。ってどっちなんだって感じですが、まだまだあきない世傳、楽しみにしています。そうそう、この第六弾では四代目と離縁した紅屋の菊栄さん、女衆のお竹どん、智蔵の昔の知り合いの銀駒姐さん、と女性たちがピリッとスパイスのように効いているのが印象的でした。特にお竹どん、今後の活躍が楽しみです。もういっちょ、巻頭の江戸の地図に元飯田町、俎橋の記載が! これにはあれっと思わされました。いたずらごころで地図に載せてみたのか、それともみをつくし料理帖にリンクするのか、これまた楽しみです。
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花だより みをつくし料理帖特別巻@高田郁

2018-12-07 17:07:17 | 本(た)
  花だより みをつくし料理帖特別巻@高田郁 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
澪が大坂に戻ったのち、文政五年(一八二二年)春から翌年初午にかけての物語。店主・種市とつる家の面々を廻る、表題作「花だより」。澪のかつての想いびと、御膳奉行の小野寺数馬と一風変わった妻・乙緒との暮らしを綴った「涼風あり」。あさひ太夫の名を捨て、生家の再建を果たしてのちの野江を描いた「秋燕」。澪と源斉夫婦が危機を乗り越えて絆を深めていく「月の船を漕ぐ」。シリーズ完結から四年、登場人物たちのその後の奮闘と幸せとを料理がつなぐ特別巻、満を持して登場です!




みをつくし料理帖最終巻 天の梯 みをつくし料理帖の感想文はこちら

きました! あのみをつくし料理帖の特別編!! まさかあのなつかしの面々に再会できるとは!!!
うれし、楽し、ドキドキで読みました。特に澪と野江が仲良くしている場面は、ありとあらゆる苦難を乗り越えてなお、子供のころのままの正直さ素直さかわいらしさが出ていて、にっこりほんわか癒されました。お互いを信頼し思いやっている様子がしみじみと伝わってきました。10巻を通して読み親しんできたみーんな、お幸せに。

1話ごとのちょこっと感想↓
花だより―愛し浅蜊佃煮 種市、りう、ふき、健坊、伊佐三、おりょう、太一、はぁ、おひさしぶりのつる屋の面々。子供だったふき、健坊、太一の成長っぷりにびっくり。ぷぷぷっ、種市さん、かわいいね。最後はかわいそうだったけど、笑っちゃいました。
涼風あり―その名は岡太夫 わわわ、私がファンだった小松原様もとい小野寺数馬様登場。お子様までいてびっくり。お嫁さんは変わり者と言われているけれど、姑に尽くすさまはすばらしく、夫を想うさまはかわいらしく、子供に注ぐ愛情は深く、すてきな女性でした。もちろん小松原様もとい小野寺数馬様の優しさはわかりにくいけど相変わらずすてきです。
秋燕-明日の唐汁 野江ちゃんの今の状況、さらに吉原にどうやって売られてどうやって生き抜いてきたか、何より又次との人間同士の絆にグッときました。涙。
月の船を漕ぐ―病知らず 澪と源斎先生、どうなることかと思ったけど、穏やかに心底思いあっているふたりの様子にひと安心。そしてこの特別巻を読んでいて唯一の私の心残りが最後の最後に晴れました! すてきな締めくくりでした。
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あきない世傳 金と銀 五 転流篇

2018-05-19 12:49:49 | 本(た)
  あきない世傳 金と銀 五 転流篇@髙田郁 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
大坂天満の呉服商、五鈴屋の六代目店主の女房となった主人公、幸。三兄弟に嫁す、という数奇な運命を受け容れた彼女に、お家さんの富久は五鈴屋の将来を託して息を引き取った。「女名前禁止」の掟のある大坂で、幸は、夫・智蔵の理解のもと、奉公人らと心をひとつにして商いを広げていく。だが、そんな幸たちの前に新たな試練が待ち受けていた。果たして幸は、そして五鈴屋は、あきない戦国時代を勝ち進んでいくことができるのか。話題沸騰の大人気シリーズ待望の第五弾!




シリーズ第四弾、あきない世傳 金と銀 四 貫流篇の読書感想文はこちら

五鈴屋は大きくなってなお商売繁盛、幸の知恵は全開で突っ走ります。幸の妹・結が五鈴屋で暮らすようになり新しい風も吹きこみました。でも智蔵と幸には耐えがたい試練が‥ それもふたりは静かに乗り越えます。今回は何といっても智蔵と幸が心の奥底から気持ちが通い合い、お互いを思い合う、それがいろんな場面でしみじみと感じられ、とても気持ちが温かくなりました。で、私、ずっと心配してたんですよ、祈ってたんですよ、こういう事態だけは起きませんようにと。なのにーーー、それがラストシーンでした。涙。続きが気になりすぎる‥
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