オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

2016年早春、源流のブラウントラウト  その壱

2016-04-16 09:50:02 | ブラウントラウト
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  2016年早春、源流のブラウントラウト  その壱

2016-4-10 (日) 晴れ 強風 寒い 寒い

朝9時 F 氏宅へフォレスターで彼を迎えに行き早春のブラウントラウトを撮影に出かけた。

北見からえんえんと山越え谷越えひた走り、とある十勝川水系支流まで2時間のドライブ。

この時期、前を走っている車のスタッドレスタイヤ溝にはさまっている小石が飛んできて前面窓ガラスにパシッと当たる、いわゆる『挟み石』に要注意。

要するに前の車との車間距離をとっていればいいのだが、それでも今日は数回パシッとやられた。

数年前、窓ガラスにヒビが入って最終的に窓ガラス一枚取り替えでまいったことがあったが今日は音だけであった。

今日は高速を使用したせいかいつもよりは30分ほど早く現地に到着した。

この時期、雪解け増水と水温低下で下流域の大型ブラウンは活性きわめてひくいため、今日は源流方向へすすんで比較的小型のブラウンを狙うことになった。

川をのぞき込むと、どうもいつもと雰囲気が違う。


もともと一直線の水路みたいな川だが、それなりに多少の屈曲や川底の深い浅いがあったものだ。

今日は完全に一直線になり川幅は広くなり川底は一様に浅くなっている。


川に重機が入って川底をさらって平にして川幅も広げ、まっすぐな排水路に仕上げたようだ。


もっともひどい変化は川底でヘドロ状の堆積がめだつ。

以前のきれいな小砂利と金魚藻の川底は消えて濃い緑色の薄汚い藻が川底を覆っている。

どこからか家畜などの汚水や生活用水入っている可能性がある。

少し見ないうちに一気にブラウンの川の環境悪化がすすんでいて驚いた。

当然、この水域にあれほど多かったブラウンの姿はきれいに消えてしまい、がっかりだ。




しかし川を遡行してゆくと数百mほど上流にあるダムの上流域は河川改修の魔手??がいまだおよんでおらず一安心。

あちこち腰ほどの深みもあり川底はあまり汚れてはおらず岸辺の水草も従来どおりに繁茂している。


そこには小型個体主体であるが、まあまあ従来どおりのブラウンがみられた。
















長い冬を越したばかりで、まだ栄養状態や、お肌の状況はいまいちだがそれなりに美しい種々の斑紋、色調のブラウンがみられ、川岸の水草のなかで撮影することができた。












ここは川岸の水草も、川底の状態も、まあまあであった。












































今回、例年40-50cmのペアが見られていた水域は完全破壊されてしまい残念だ。

今日はいわば源流域のブラウンであるため大型個体はみられなかった。



この大平原の畑作地を流れる人工水路みたいな閉鎖水域に繁殖したブラウンは、今やしっかり存在意義があると思う。

何万年もの間、ニホンオオカミの群れが主役であったこの地域本来の豊かな大自然は河川環境も含めて明治の入植以来、この100年の開発で100%完膚無きまでに破壊されてしまった。

たった100年というのが凄すぎる。 私たち人間のすざまじい業の深さがよくわかります。

宇宙人からみたら、ここ最近の地球の環境破壊の主犯は、外来魚や外来種などではなく人間そのものと断定されてしまうでしょう。

従って、ここではブラウンがいなければ完全な死の川であることは地元の釣り人の誰もが知っている。

撮影させていただいたブラウンたちは今日も全て丁寧にもとの場所にリリースした。



         この項、続く。



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