オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

アメマス王国、根室半島でオショロコマ発見できず

2015-01-31 13:13:56 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-9-26  晴れ 気温20℃
アメマス王国、北海道根室半島ではオショロコマ発見できず。

朝はやく目が覚めた。とても良い天気だ。急遽思い立って朝7時にF氏に電話して懸案であった根室半島のオショロコマ調査に行くことになった。北見からは片道200Kmで結構遠いが何とか日帰りできると思う。

根室半島では唯一オワッタラウシ川で、唯一匹であるが降海・遡河型オショロコマの記録がある(1993-9-24, 根室半島、オワッタラウシ川、全長29cm ♀、吉安克彦氏が河口から1km上流で採捕。:オショロコマ千態万様、pp.30 吉安克彦著、自費出版、2003、大阪)。根室半島でのオショロコマはそれ以外には私が知るものは無いのだが、記録がある以上、一回は調査に行きたいと思っていたのであった。ただ地図をみるとオワッタラウシ川は根室半島の付け根とは言えるかもしれないが、いわゆる根室半島そのものといってよいのかどうかは、かなり微妙なところであるとおもう。まさに根室半島そのものにオショロコマが生息しているのかどうかは今後の調査が必要である。

まず当初の目的であったオワッタラウシ川(和田牛川)に入ったが流程の短いとても小規模な川で、狭い川面には樹木や草が覆い被さるように茂り1.5mの提灯釣り用の短い渓流竿で釣った。

















10-15cmの小型アメマスが入れ食い状態である。

海に近づくと川は湿地帯を流れる形になり、川面も広がってくるがオショロコマはまったくいない。





























500mほど釣り下ると河口に近い橋の手前に漁師の家が一軒あった。ここの主人は話しているうちにF氏と親類関係にあることがわかった。世の中、せまいものだ。













アメマスは食べてまずく、ほとんど商品価値がない(食べる時期や調理法によっては、必ずしもそうではないと思うが......、薄造りの刺身は絶品とのうわさもあるが私は未経験)。

北海道のどこでもそうであるが、地元の人や漁師さんたちは、オショロコマと同様にアメマスにはまったく興味がなく完全な雑魚あつかいである。

サケマスの稚魚を捕食する害魚とされることもある。今のところアメマス(特に大型のウミアメマス)に特別の思い入れがあるのは我々のような、ごく一部の釣り人だけのようだ。

25-28cmのアメマスも5匹、小型アメマスは二人で約250匹は釣ったがオショロコマは結局一匹も釣れなかった。

アメマスを釣っては放し、釣っては放しを繰り返したが、アメマス以外の魚は釣れなかった。

海アメマスとおぼしき45-70cmほどの大きなアメマスが5-6匹、浅いたまりでゆらゆらしていたが私たちの人影であわてふためき水しぶきを上げて逃げまどっている。

ここは今年もカラフトマスが相当数遡上したらしい。その時期には釣り人が多数やってきたという。

オワッタラウシ川のあとは隣の初田牛川を調査したがやはり河口が湿地帯で超小型アメマスはまさに入れ食い状態であったがオショロコマはいなかった。

引き続き、国道を釧路方面に走り国道を横切る川を3つ見たがオショロコマがいるような感じはまったくなかった。アメマスの多さにはほとほと閉口するがオショロコマは確認できなかった。

さらに初田牛駅を少し越えて右に入る林道を進んだ。かなり走ったあと海岸への急斜面を降りてチッチャラベツ川の貧弱な河口に着いた。

ここはアメマスも少なく、小型のもの3匹を釣って撮影した。オジロワシが飛んでいるが今日はサケ釣りの人の姿もなくさみしい場所であった。

結局、根室半島の小型アメマスの多さには驚かされたがオショロコマは見つからなかった。北海道における私たちの常識からすれば、オショロコマが棲息する環境とは到底おもえない場所なので、予想通りといえば予想通りの結果ではあるが..........。

今回の調査で釣り上げたアメマスたちは、撮影後すべて丁寧にもとの場所にリリースしました。

断定こそできないが、今回の調査の感触からは基本的に根室半島にはオショロコマは分布しないという印象を強く持った。しかし、一般的に棲息確認よりは、いないと結論ずけるほうが、遙かにむずかしい。

オワッタラウシ川で捕獲された降海・遡上型オショロコマ1個体は、たまたま遡上してきたものか、かって生息していたものの最後の生き残りであったのか不明。

根室半島のオショロコマ存否については、時期を選ぶなどしてさらに調査してゆく必要があるかも知れない。

今回、ヤマベもまったく確認できなかったのは興味深い。


PS: その後も根室半島に通い、ある特殊な水域に奇跡的に生き残っていた根室半島産陸封型オショロコマを、ついに発見、撮影しています。そのうち、このブログでもご紹介したいと思っています。





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原始の湖チミケップ湖で準絶滅危惧種ヤチウグイを撮影

2015-01-29 20:24:01 | ヤチウグイ
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2011-10-28 (金) 晴れ  寒い

原始の湖チミケップ湖で準絶滅危惧種ヤチウグイを撮影

朝からよく晴れたが10時過ぎから風が少しでて、雲が広がりはじめ、日差しをさえぎると一気に体感温度が下がる。

今日は、最終日が近づいた北見菊祭りを見にゆこうかということになったが、その前に近郊のチミケップ湖のホテルに昼食に海鮮カレーを食べに行った。

ランチ時間に合わせて11時30分に北見市を出発。 30分ほど山道を走ってチミケップホテルに着いた。広い窓から原始の湖チミケップ湖がみえる山奥のレストランは私たちのお気に入りだ。


何故か私たちが行くときは、いつも客はほとんどいなくて、私たちの貸し切りみたいになるのも気に入っている。


ここの海鮮カレーはおいしい。大きなエビ2匹と大きなホタテ2個とタコ2切れが入っている。サラダとスープとアイスクリームとコーヒーがつく。1時間ほどかけて食事。 





  
  そのあとホテル横の桟橋でエゾウグイとヤチウグイを少し釣って撮影した。今日はアメマスも釣れた。大抵ニジマスの小さいのもかかるのだが今日は釣れなかった。











       






以上、エゾウグイ。






小型アメマス。



以下はチミケップ特有の小型ヤチウグイです。















撮影させていただいた魚たちは全て丁寧にリリースしました。





このほか、サクラマス、ヒメマス(土着種)、ワカサギと鯉がいる。かって放流された鯉はかなり繁殖しているが、在来の自然を破壊する元凶としてYMCAを中心に駆除が試みられているという。

サクラマス、ワカサギ、ニジマスも移植されたものだが、これらはおとがめなしらしい。

北見市周辺の湖の多くで異常繁殖している攻撃的外来種ウチダザリガニは、幸い、ここチミケップ湖では発見されていない。

かって北見地方の沼や三日月湖、湿地、池などに無尽蔵に繁殖していたヤチウグイ( Phoxinus percnurus sachalinensis)は、これらの生息環境の多くが埋め立てられた結果、いまや準絶滅危惧種とされている。

私が知っていた女満別湖の産地は河川改修で消滅し、現実にヤチウグイを確実に見られるところはここチミケップ湖以外には数カ所を知っているに過ぎない。 

チミケップ湖のヤチウグイは他の産地と比べるととりわけ小型なのがちょっと気になっています。

このところ、毎週渓流での巨大魚釣りが続いていたが、今日はのんびり小物釣りを楽しんだ。

生まれて初めて魚釣りをしたという私の母も喜々として楽しんでいた。ひたすら大きな魚を釣るのも楽しいが種々の小物も、それ以上に良い。

将来は本州でタナゴ釣りをやってみたいというのが私の夢の一つです。



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2010早春斜里川平野部の美麗オショロコマ

2015-01-27 20:12:23 | 渓流魚、蝶、自然
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2010-3-12(金) 晴れ 強風 気温8°C

2010早春斜里川平野部の美麗オショロコマ



久しぶりにF氏と二人で斜里川水系平野部のオショロコマを見に出かけた。





この時期、オショロコマの撮影が可能な場所はごくごく狭い秘密の水域に限られる。そのいつものポイントへゆき、あわせて22匹のオショロコマを撮影した。

このポイント特有の10--20cmで美麗、立派なオショロコマが多かった。水温は9°C。手を冷たい水中に入れての撮影はつらかった。

このオショロコマが棲むごく狭い水域のみは、川底はきわめて理想的な状態であった。

川底の堆積がなく、きれいな小石や小砂利が多く、テッポウムシやピンチョロなど水性昆虫が多かった。



































クレッソン群落。
















雪こぎでへろへろ。































斜里川平野部のオショロコマは近年激減しており、将来的には種々の理由で消えてゆくと思う。今回、貴重なこの美しい個体群は水中で手早く撮影後、すべて丁寧にもとの場所にリリースした。


一方、その下流の一見もっと立派なたまりなど数カ所を入念にさぐったが魚信なし。

この奇跡的に残ったオショロコマの棲息する狭いポイント以外は斜里川水系平野部の支流は、立派なたまりがあってもまったく魚がいなかった。

斜里川水系平野部では河畔林がほとんどなく、広大な畑は川にせまっており農薬は流れ込み放題、川底もヘドロ状堆積が多く、荒れ切っているのが魚が棲まない理由だと思う。

川岸に繁茂するクレッソンを少し採集した。

今日はF氏は深雪地帯の雪こぎで体力消耗、へろへろになりダウン。2時過ぎに武装解除。

良く晴れているせいか雪に覆われた斜里岳から海別岳、羅臼岳、硫黄山など知床の連山まできれいに見えた。






一方、斜里岳おろしの強風で体が冷え切り低体温症寸前の状況であった。早春のオショロコマ釣りはきつい。






夕食は クレッソンとろろソバ。ソバと新鮮なクレッソンをトロロ入りソバタレに絡めて食べるのだが、最高のおいしさでした。



 



海別岳。





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初冬の大型美麗オショロコマを撮影

2015-01-25 21:38:34 | 渓流魚、蝶、自然
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2009-11-3       晴れたり曇ったり一時雪。異常に寒い

初冬の大型美麗オショロコマを撮影




北海道上空に-36度Cの寒気団が入っているという。そのせいか、晴れてはいるが、外へ出ると異常に寒い。 

今日は、ももひき、下着を厚くして、とある釧路川水系支流にオショロコマを見に出かけた。 

目的のポイントへ向かってかなりの急斜面を下って川に入った。F氏がまず25cmほどの大型オショロコマ♂を釣った。

とても美しく、やや明るい色調でこの川特有の個体である。明るい色調は川底が明るいせいと思う。この川はアメマス、ニジマスもよく釣れる。


良型のオショロコマ♂、 産卵後のオショロコマ♀、ニジマス若魚、アメマス若魚が次々と釣れたが、この間、死ぬほど寒い。

ニジマス以外の渓流魚は、すべて撮影後速やかにもとの場所にリリースした。

体が震えてがくがくしてくるほど寒く低体温症寸前だ。

ついには時々雪が降ってきてあまりの寒さに震えがとまらず1時30分、川をあがった。



この日、峠はうっすらと雪。





良型オショロコマ、28cm. この渓流独特の白いオショロコマ♂。







恐怖のチビニジマス。








ヤマベは少ない。













アメマスは、ここまでくると少ない。







この個体はアメマス様背びれに文様あり。 またかすかに体側にオショロコマ様着色斑。 しかし白斑はアメマス様。  アメマスとオショロコマのF1 ??.





これは、まさにエゾイワナそのものといってもよさそうなアメマス。








































































とりあえず、この渓流独特のオショロコマの画像を しっかりと記録しておきます。オショロコマ36匹、ニジマス若魚6 アメマス6 ヤマベ2。










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魔魚狩り 読書感想文  ニジマス問題とブラックバス問題との根本的違い

2015-01-22 17:30:36 | ニジマスによる被害
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魔魚狩り 読書感想文  ニジマス問題とブラックバス問題との根本的違い。





今から11年も昔に出版された本である。2015-1-10、所用で東京へいったおり神田の古本屋街を散策していたら、この古本が山積みされている古本屋があった。かねてから気になっていたがとうとう読まずにいた本だ。1200円と古本にしてはひどくふっかけられた気がするが、この際買って読んでみた。羽田空港待合室で読み始め、女満別着陸までの2時間での斜め読みであり、多少、私の誤解が入っているかもしれないが、おおよその内容は以下のようなものでしょうか。

ブラックバスが直接に生物多様性を変え多くの在来種を消したのではない。開発の名のもとに人間が行ってきた多くの営みが本来の生態系を破壊し、その結果ブラックバスが繁殖しやすい環境を作っただけだ。環境悪化で、すでに在来種がいなくなったところにブラックバスが放流されて繁殖した可能性すらある。ブラックバスやブルーギルが実際にどの程度、生物多様性破壊に関与したかを示す実データが無い。したがってブラックバスは生態系荒廃の真犯人と断定はできない。真犯人としては 行政、官僚、一部の漁協、開発業者たち、御用学者たちが考えられ、あおり立てるマスコミも同罪である。ブラックバスは生態系・環境破壊の真犯人たちの不都合を隠蔽するためのスケープゴートにでっちあげられたに過ぎない。

なにか政府与党をするどく追求する敏腕野党質問者を思わせるような本。本の前半、言うことすべて誠にごもっともというしかない内容だが、どうもなにかが足りなく、どこかがおかしい。たとえば、多くの間接証拠はブラックバスにきわめて不利である点にはあまり触れていない。

琵琶湖と霞ヶ浦には滅法詳しいが、ところかまわず行われた密放流の実態や問題点にもほとんど言及がない(実は北海道北見市の近くの山奥、原始の湖チミケップ湖にもブラックバスが放流されていたことは、ほとんど知られていないと思う。幸い定着はしなかったもよう)。

ブラックバスやブルーギルが実際にどの程度、生態系破壊に関与したかを示す実データが無いというのが筆者の根本主張である。しかし、逆にブラックバスの放流をこのまま続けたとした場合、未来永劫生態系破壊の主役にはならないという実データや納得できる説明を、筆者は同様に示すことが出来ない。両者とも実データは示しにくい命題です。

最も気になったのはこの本の著者は 将来(100年,200年、300年といったスパンも念頭に)の生物多様性におよぼす未知の恐怖、危険を無視してまで外来魚ブラックバスを放流し続けて良いはずはないという畏怖、基本的認識に乏しい という気がしてならない点だ。例えばビクトリア湖のナイルパーチ放流の問題は移植後70年近くになるが琵琶湖のような環境破壊工事など何もないにもかかわらず、実に怖い絶望的な状況だ。めまぐるしく変遷を繰り返し続けている本州方面の自然(おそらく彼のフィールドは長年にわたる開発だらけで原始の生態系などほとんど無い)に慣れ親しんだ研究者と、北海道の原始の自然(これとて今やピンポイント的に奇跡的に残っているに過ぎないが)に慣れ親しんできた私との根本的な感覚の違いかもしれない。
もし私の誤解なら誠に申し訳ありません。

さらに、かなりまじめに隅々まで読まないと、本の後半、ブラックバスは放流してもよいとの錯覚をも起こさせかねないこと、この本の著者は、釣り雑誌や釣り産業、ブラックバス釣りマニアたちの、まさに御用学者ではないのか?と逆に誤解されかねないことが気になる(どうもそうではなさそうだが)。当初は現場におもむき自ら調査したデータを元にした文章やするどい洞察力に引き込まれるが、本の後半、肝腎のブラックバス関連の下りでは超多忙のせいか必ずしも現場主義ではなくなっている点、一気に迫力に欠け、単なる1有名学識経験者のきわめて立派な御意見になってゆく。ただ、ブラックバス問題のパブコメの85%がブラックバスを特定外来生物指定に反対なので云々の下りは解析がやや甘いとおもう。



ところで、もしかするとブラックバス問題と北海道のニジマス問題を単純にオーバーラップさせるお目出たい人がいるかも知れない。どうこじつけてもそれには無理がある。

ブラックバス問題は今現在のニジマスとオショロコマの関係とは完全に別次元の話である。魔魚狩りの著者水口氏はブラックバスは生物多様性破壊の真犯人ではないという。生物多様性破壊・在来種の減少は一人ブラックバスのせいではなく、その前に環境破壊が最も重大な真犯人であるという。このあたりまではニジマスとブラックバスを置き換えても多少は似たような文章が出来よう。既に釣るべき魚がいなくなった水域にニジマスを継続放流して、なんとか釣り場を維持しているだけだという主張がこれにあたる。それは、ある意味、まことに結構なことでさほど非難されるようなものでは無いかもしれない。

しかし、北海道においては問題のおこる舞台がまったく異なる。例えばオショロコマが棲む環境は、北海道でも残り少ない原始の生態系そのものであり、放流ニジマスはそこに侵入してオショロコマを壊滅させている。オショロコマ棲息域の心臓部、源流域そのものに放流する者すら稀ではない。環境悪化で既にオショロコマが減っているところにニジマスが入って適応するといった状況ではないのである。かっては北海道の大自然に開発の嵐が吹き荒れていたが、バブルがはじけ、さらにリーマンショックといった時代の変遷にともないダム建設や河川工事は激減し、貴重な源流域原生林の皆伐はまずなくなった。近年、渓流、特に源流域の環境は知床半島などの一部を除き、ほとんど悪化していない。道内各所で損壊した林道は予算不足で放置され、そのため山奥の渓流に到達できる釣り人が少なくなっている。そこへニジマスが侵入し、5-7年という短期間のうちにオショロコマがニジマスに置き変わってしまうのである。ブラックバス問題とはまったく異なる状況である。

この本の著者と私自身の考えが似ている点もあった。ある特定の閉鎖水域ではブラックバスの利用は可能と考えている点だ。私も状況次第では北海道のニジマス釣り文化は継続可能と考える。そのためには、ニジマス放流可能水域の設定とニジマス放流ライセンス制が必要と主張してきた。しかし、それが現実的には困難ということになれば、現在奇跡的に残っている貴重な在来種たちを守るためには勝手気まま無制限なニジマス放流は禁止せざるを得ないと思う。

さらに、もうひとつ確信を持って言えることは北海道におけるニジマス釣り( 偽自然 )は、近年の多くのマニアの熱情とは裏腹にやがて、必ず飽きられてゆく運命にある。私自身は、しばらくは飽きないかも知れないが私の妻は、最近はっきり飽きてきている。放流もののでっかいニジマスを悪戦苦闘の末釣り上げる興奮も、普通の人間ならそのうち必ず飽きると思う。

何故、北海道の美しい渓流にこんなモンスターがいるのかと、しばし疑問に思う時期がきっとくると思う。必ず本物の自然を心からいとおしく思う時期がくると思う。アメリカではデカ物釣りに飽きた渓流釣りマニアたちは希少なカットスロート亜種や河川残留型オショロコマ、原種の希少タイプニジマスなどに憧れてゆくという。またこれらの貴重な資源を守るために州ごとに相当の予算もつくという。

そんなご時世に今、北海道ではせっせと外来魚ニジマスを放流し、数万年に及ぶ北海道の渓流の歴史の生き証人、在来種代表のオショロコマをなんのためらいもなく次々と消滅させている。

人間の価値観とは常に変遷し実に相対的なものだとつくずく思う。



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ニジマス爆釣、最後は巨大ニジマス  その弐

2015-01-19 19:06:30 | 大型魚
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2013-6-1 (土) 快晴 暑い

ニジマス爆釣、最後は巨大ニジマス  その弐

この日の最後に、いつも大型ニジマスがいつく不思議なポイントに到着。浅いだらだら川の続くこの渓流には珍しく、恐らく水深2mはある4畳半ほどの広さのたまりである。

今日もきっといるぞの予想通り、振り込んだとたん妻が巨大ニジマスをかけた。しかし、3号道糸、2号のハリスが一発でハリス切れ。

そこで 道糸5号 ハリス4号に14号ニジマス針の強力仕掛けに取り替え、15分ほどおいてからそっと振り込むとほどなく巨大ニジマス再ヒット。

うぃうぃとはげしい糸鳴り。重たくて力強い、ひたすら水底に引き込もうとする、まるでデカブラウンみたいな感じの猛烈な引きだ。



細い渓流竿が満月を通り越して つの字 に曲がって折れてしまいそうになるのを繰り返す。渾身の力で竿を立て続ける。のされたらおしまい。 

実際には竿がおれるというよりバーンッという破裂音とともに竿が3-4個に破壊されることが多い。

妻は渓流竿での80cm くらいまでのデカい魚釣りは数限りなく経験しているので、まったく動じることなく冷静そのものだ。




悪戦苦闘の末、5分ほど経過、かなり魚のパワーが落ちてきた感じ。 

たまたまランデングネットがないので、勢いをつけて浅瀬の方向に誘導、ぴゆーっと勢いずけさせて岸へ突進させ、そのまま一気にひきづりあげた。




岸辺の砂をとばして激しく暴れるのを、押さえつけて確保した。 上顎の骨の上の軟部組織に針かかりしていた。

みると 脇腹にさきほどの切られた仕掛けが刺さっていた。最初はこのデカニジマスもスレであったのだ。今日は何故かスレの多い日だ。

老熟個体で人間でいえば80歳くらいのお爺さんといったところだろうか。














私たちも含めて釣り人は何故か釣った魚がでかいことをもって最上の価値としているようだが、いってみればお爺さん・お婆さんを釣って喜んでいるのに等しい。

撮影して丁寧にリリースしたが 元気よく泳いでいった。顎が発達してプロレスラーのアントニオ猪木さんを連想させるような形相の老熟ニジマス♂であった。






はるか下流の本流域から産卵行動のため遡上したものが、何かの理由で元のすみかの本流域に戻りそこねていたものと思われた。

この日も絶滅したとおぼしきオショロコマは一匹も確認できなかった。



この渓流のオショロコマは放流ニジマスの自然繁殖にともない壊滅してしまった。この水域のニジマスは将来どうなってゆくのであろうか? やがて 多くの釣り人にこの水域が知られるようになり そうするときっとあっという間に釣りきられてしまうだろう。最後はオショロコマもニジマスもいない渓流になってゆく可能性が高い。


夕方は、車庫で焼き肉パーティ。夜 スティーブマックウィーンの 古い白黒戦争映画 B-17 の 戦う翼 をみたが 面白かった。以前にも見た映画であった。


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ニジマス爆釣、最後は巨大ニジマス  その壱

2015-01-18 14:47:22 | 大型魚
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2013-6-1 (土) 快晴 暑い

ニジマス爆釣、最後は巨大ニジマス  その壱


朝10時 オショロコマが野生化ニジマス軍団に制圧されてしまった北見市郊外の渓流に出発。 

1時間ほど走って、現地へつき釣り始める。水量は普通でヤマザクラの花は散っていた。

最初のポイントで 25-28cm ニジマスが釣れた。1匹は針が外側から顎下に刺さってスレ状態で釣れた。


スレの場合、異常ともいえるような猛烈な引きになるので、デカニジマスヒットと勘違いするほどだ。 

幼魚~若魚4匹。 すぐ下流で 28cm 1匹 これも脇腹すれ。 スレかかりのニジマスが続くが、ニジマス君たちも一発で食いつくというより、何となく怪しいと思って警戒していることは明白だ。
 

ヒグマの餌食となったと思われる鹿のしゃれこうべ撮影。 








下流のたまりで 25cm 2匹、幼魚~若魚4匹。








大きなニジマスよりも幼魚、若魚がいるほうがニジマス自然繁殖の証拠でニジマス汚染という意味では深刻、かつ脅威である。

私たちが恐怖のチビニジマスと呼ぶ所以である。その後も小型ニジマスは絶え間なく釣れる。


















ニジマスは多いが、今日もオショロコマの生き残りは発見出来ない。

この数年、もはやこの水域でのニジマス駆除は無意味と思って釣ってもリリースしている。

オショロコマ壊滅に憤りながら、ニジマス釣りの楽しさにはまって行く矛盾に、ちょっとやりきれない気分。 
 
  この項、続く。


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美しい新緑、ニジマス、虹鱒、レインボー !

2015-01-16 14:58:27 | 大型魚
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20XX-5-29(日) 朝氷雨 のち曇り 寒い

美しい新緑、ニジマス、虹鱒、レインボー。


朝寝した。雨のあとの庭がとてもきれいだ。クロフネツツジ シャクナゲがきれい。 ムクゲの垣根は1本枯れているが他は芽吹き始めた。

はやヤマシャクヤクの花びらが散っている。福寿草の葉が枯れ始めた。

近くのレストランのデアワンゲンでいつものハンバーグ定食でブランチ。週刊誌を何冊か読んだ。

今日は釣りはお休みと思っていたのだが食後、なんとなく釣りをしたいモードになり、近場の渓流でニジマスと遊ぶことにした。

午後2時。自宅を出発。約30分でT川支流K川上流のポイントに到着。

この渓流域にはヒグマがいついており秋には近隣のデントコーン畑にヒグマ捕獲用はこワナが仕掛けれる。なかなか、かしこいようで捕まらない。





























































ここはヒグマのほか、種々の理由で、恐らく私たち夫婦しか釣りに入らない秘密のニジマス釣り場だ。

そのためか年に数回、釣りに入るがニジマスの個体数、大きさはほとんど変化がない。

今日の水量は昨年のこの時期と較べると半分ほどで笹濁り。 

入渓地点すぐのたまりからニジマスがいて一投目に電光石火のごとく吹っ飛んできてヒット。

針がかりすると、ものすごいスピードで走りまわって、なんと水面を1mほどテールウォークをやってくれた。 

上流へむかうと、たまりには大抵ニジマスが数匹単位でいて楽しめた。

今日は水量が少なく遡行しやすいので、どんどん上流へすすみ釣り登った。 

夕方までの 3時間ほどでニジマス25-30cm8匹、他には幼魚~若魚15匹ほど釣れて十分に野生化ニジマス釣りを堪能できた。

ここは放流ニジマスが繁殖し在来の魚類は壊滅、この10年ほどの間の釣り経験ではニジマスしかいない。

もはや、これらのニジマスを駆除しても無意味である。ここで釣ったニジマスはすべてリリースしている。


北見市は自然豊かで信じられないほど広大な市です。一方、カラマツ植林や放置された酪農開発跡地など、開発で川が破壊され死の川になってしまった渓流も多々あります。そのような閉鎖水域に放流ニジマスが自然繁殖して所謂ニジマス川になっているところもあります。そのような水域でのニジマス駆除はもはや無意味と考えています。



谷地ボウズのある湿地があり谷地坊主の頭から新緑がのび始めていた。




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オホーツクのニジマスバスターズ

2015-01-15 20:51:05 | ニジマスによる被害
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2011-4-2(土) 曇り 5℃ 

オホーツクのニジマスバスターズ

朝7時30分、斜里川を考える会主催のシマトッカリ川のニジマスすくい調査に参加するため F氏と二人で北見市を出発。

いつもは9時頃に北見を出ることが多いので、今日は早起きしたせいか頭がぼーっとする。いつも通り、東藻琴で前日の売れ残りのおにぎりとベビーチーズを買った。 

9時頃、寒風吹き付ける知床半島の付け根にあるシマトッカリ川河口に集合。


今日のメンバーは常連の淡水魚大好きグループの斜里川のイトウを守る会会長以下若いセミプロ男女3名と、とってつけたような私たち2名の5名であった。

この川はかっては大型オショロコマのいる川として知られたが、まわりが広大な畑になって、大半が用水路みたいに直線化されたりコンクリート護岸やら多数のダムやらで川としてはほとんど死んでいると思う。

笹が覆い被さり、魚も少なく、この荒れ果てた小渓流に入る釣り人はまずいない。

それでも在来の淡水魚たちが、かろうじて細々と生き残っており、私たちは、それなりに貴重な知床の川と考えていた。

あろうことか、この川に1昨年前から大型ニジマスが見つかり、昨年は大小15匹もすくったという。

こんな貧相な渓流にニジマスを放す人がいるとは考えにくく、斜里川あたりのニジマスが降海してシートラウトとなり、たまたまここへ遡上した可能性はないだろうか。

いずれにしても、侵入したニジマスは退治するしかないということで、皆さん士気はすこぶる高い。



とりわけ、昨年取り逃がした大型ニジマス1♀をゴッドマザーと呼んで、こいつを何とか捕らえたいという。

北海道の規則で川での魚すくいは直径42cmまでのタモアミしか使えないのが歯がゆい。









ニジマス若魚。



ヤマベ。









川岸はコンクリート護岸されているところが多い。笹がかぶさるボサ下やちょっとしたたまりで小魚が時々入ると言った風で、ニジマス大漁の予測は完全にはずれ、がっかり。

河口から登ってM川との合流のたまりでニジマス26cmを大騒ぎしながらすくったのが最大の戦果であった。


このニジマス成魚のヒレは赤いことにご注目下さい。このニジマスの種苗は恐らく弟子屈付近の釧路川水系でしばしばみられるものと同一です。私たちはレッドフィンレインボーと呼んでいます。このニジマスはシートラウト化したものが海から遡上してきたものではなく、とある養魚場からもってきたものを何者かが放流したものと推定されます。

セッピでまだ川面が見えないところが多くなり河口から500mほどにある落差構で魚すくい終了とした。

 

今日、確認したのは サケ稚魚多数、スナヤツメ幼魚少し、イバラトミヨ少し,オショロコマ幼魚1、 ヤマベ幼魚少し、 ニジマス幼魚3 成魚2 ウキゴリ成魚1、ハナカジカ少し、アメマス幼魚1(網の隙間から脱走)、川エビ などであった。結局10種もの淡水生物をすくって確認した。 サケ稚魚以外は少なかった。アメマスは撮影出来ず残念であった。 ニジマス以外の渓流魚は全て丁寧にもとの場所にリリースした。


サケ稚魚。



オショロコマ幼魚



ハナカジカ。



ウキゴリ。



ヤマベ2匹と ニジマス幼魚。


ニジマス22cm は 尻尾が無かった。病気か、他の魚につつかれたか、鳥にでもやられたか。 




越冬後のせいか魚たちはどれも痩せていた。 

海岸まで歩いてもどり、記念写真を撮って解散。 

童心に戻った感じの魚すくい調査は面白かった。 

今年で3年目になるニジマス退治はそれなりに成果を上げていると思われる。しかし、シマトッカリ川ではニジマス幼魚、若魚、成魚と全Stage が観察され明らかに繁殖している。この日の目的の大型ニジマス、指名手配中のゴッドマザーはとらえることができなかった。残念ながら今年も大量の卵を産卵するに違いない。 機会があれば渓流竿で虹マス駆除を試みてみたい。


後方の山は斜里岳。




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居麻布川、魚道付きダムの上流、5匹のクロヤマベの怪

2015-01-13 22:25:30 | 渓流魚、蝶、自然
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2014-10-12  (日) 晴れ

居麻布川、魚道付きダムの上流、5匹のクロヤマベの怪。

この日、羅臼の民宿よね丸を朝8時過ぎに出た。知床半島羅臼側渓流4本でオショロコマの調査・撮影を行ったあと、最後に久しぶりに居麻布(オルマップ)川に入った。

最初に一つ目の魚道附きダム下をさぐった。ダム下は汚い水がどよんとして、ヘドロ状堆積もあり、ほとんど止水状態。コンクリート三面ばりの水路へと続き、流程の短い川は国道の橋をくぐってすぐ海へ出る。自然度最低のこの川は、とても魚がいる気配はなく当然魚信なし。









左手にいつの間にか荒れ果てた川沿いに林道が出来ていると思ったら上流の魚道工事用作業道のようである。

チョロチョロ川に沿って林道を進むとなんと、いつのまにか、やや上流にさらにもうひとつ立派な魚道附きダムが出来ていた。こんな小規模なチョロ川によくぞ立派な建造物を二つも造ったものだ。












自然度最悪のチョロ川を入念にさぐったが当然ながらオショロコマはいない。しかし一瞬何か小魚が1匹走ったような気がした。何だろう。

二つ目の魚道附きダムを越えてコンクリート壁に流れが当たるところが少し掘れてこの浅い渓流には珍しく2m×1m ほどの小さな たまり になっていた。


そーっとのぞき込むと、そこに黒ヤマベ2-3年魚が5匹ゆらゆら見えた。

姿を隠して慎重に振り込むと魚影が踊ってヤマベが釣れた。真っ黒、クロンボウヤマベは激しく放精した。次々とヤマベ5匹を全部釣り上げ、水中で素早く撮影してリリースした。 






10月中旬に釣れたこれらのヤマベを見て、かなり違和感を感じられるようでしたらあなたの渓流釣り経験は相当なものと言えます。




この渓流は10数年前から時々調べているが、最初からヤマベはまったくいない川であった。カラフトマスやサケの遡上も無い川であった。

おそらく、せっかく魚道附きダムを造ったからと養殖ヤマベが放流されたことは想像にかたくない。

稚魚をまけばギンケヤマベは海へ下り、4-5年後にはもどってくるだろうといった淡い期待もあったろう。

そうか、最初からオショロコマなど念頭にない工事であったのかとはっきりわかった。

オショロコマの棲む環境は完全破壊されたが、サクラマス、カラフトマス、サケは稚魚放流すれば4-5年後大きくなってもどってくる可能性がある。

それが狙いであったことは明白で知床半島各所でオショロコマの生息環境などには目もくれず、川を大破壊してでも魚道附きダムを造り続けたのは正に理にかなった出来事であったのだ。

在来の生態系、特にオショロコマに対する配慮などまったくない魚道工事は、ひたすら養殖サケマスを遡上させるのが狙いであったのだ。

考えてみれば当たり前で、川の自然など大破壊してでも魚道を作る理由がわかった次第である。 

しかしオルマップ川に関して言えばその計画は失敗だ。

今回釣れたヤマベ5匹は恐らく魚道工事後に稚魚放流されたとおもわれる3年魚の生き残りで、あと一年ほどで寿命で消えてゆく。

真っ黒、婚姻色がでて、サクラマス♀さえ遡上してくれば産卵行動に参加できる立派な成熟ヤマベだ。

しかし、残念ながら今年は遡上サクラマス♀はこなかったようで、その証拠に真っ黒ヤマベたちは完全ヒレピンで体にキズもない。



産卵行動後のヤマベはヒレはズタズタ、体はキズだらけで放精後やせこけて見るも無惨なのが普通である。

今回、サクラマスはもちろんサケやカラフトマスの遡上を思わせる痕跡もなかった。

毎年、あきらめず大量のサケマス稚魚放流を続ければそのうち戻ってくる魚が出るかも知れない。しかし、それは本来の生態系とはほど遠いものである。







文字通り 貧相な渓流である。サクラマス、カラフトマス、シロザケなどを遡上させても、それらが自由に産卵したり稚魚が順調に生育するためには あまりにも Capacity が小さい。また、これら養殖物が回帰したとしても、それは本来の生態系とは無縁のもので、世界遺産知床の名に恥じてあまりあることである。


午後4時、武装解除。ひたすら走って 北見の自宅には午後7時過ぎに到着した。

これで知床のオルマップ川魚道付きダムの記事はひとまず終了です。


ところで、かってオショロコマやニジマスが棲息していた頃、いまだそれなりの自然環境が残っていたころのオルマップ川の写真があります。2014年現在、このオルマップ川がいかに破壊されたかを知る貴重な記録があります。ぜひ、御覧になって下さい。これが本来のオルマップ川です。






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知床の居痲布川、魚道工事で死の川

2015-01-12 17:34:04 | 渓流魚、蝶、自然
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2011-6-26 (日) 晴れ

知床の居痲布川、魚道工事で死の川となった。

この日、朝から知床半島羅臼側の渓流5本を釣り、降海型オショロコマをさぐったが残念ながら今回は1匹も確認できなかった。

このあと忠類川へ向かう途中で、魚道工事で川そのものはもちろん、周辺の自然が完全に破壊されてしまった居麻布(オルマップ)川に寄って、その後の変化を見た。

見るべき変化は何もなく、川沿いのハンノキなどの木々の葉が多少茂っていたものの、ひどい自然破壊が目につくばかりであった。前回、見てからまだ日がたっておらずあたりまえといえば当たり前であるが。



念のため、ダム下や魚道の入り口、上流のチョロ川などを入念に釣ってみたがまったく魚信なく、小魚1匹見えなかった。

要するにいまや完全な死の川になってしまったと思われた。

なによりも、一見して渓流魚の棲むような川ではなく、こんな川に釣り糸を垂れる釣り人は私たち以外にはきっといないだろう。

本来、遡上すべき魚がいないにもかかわらず、巨額の予算を費やして、川と周囲の自然を大破壊し、まったく不相応な壮大な魚道が建造された。

この荒れ果てた渓流の自然環境が今後、どのようになって行くのか、果たして放流物でも良いからサケマスなどが遡上する川になるのか、注意深く経過をみて行きたいと思う。



まったく機械的に立てられた魚道工事解説の看板。この川には、本来この魚道を利用すべき魚はほとんどいませんでした。今後、シロザケ、カラフトマス、ヤマベ、オショロコマなどをせっせと移植放流しても、川そのものに Capacity がないように思われてなりません。

この看板には No.1 魚道といった文字があり 意味不明でしたが、実はこの上流の チョロチョロ川に まさかの魚道をもう一基つくるという意味であることが その後わかりました。




とても空しい文面がならぶ、一般の人がみればまったく意味不明の、この看板だけは 2003年より文字通り空しく立っています。2003年以前にニジマスのため絶滅したとされるオショロコマのかわりに近郊のオショロコマの国内(外来魚)移植をこころみたものの、完全に失敗していると言えます。

ただ分布調査の常で、いるということの証明より、いないという証明のほうが遥かにむずかしい。今回、釣りという方法でさぐった限りではオショロコマその他の魚類は、まったくいなかったという意味です。

オショロコマは渓流ごとの変異が大きく、安易に、その辺のオショロコマを持ってきて放流する姿勢は、2014年現在の考えではもはや好ましくない行為といえます。関係する諸子には、今後このような愚行を行わないようきつくお願いいたします。

   この項、続く。




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居麻布川完全破壊とオショロコマ消滅

2015-01-11 21:57:30 | 渓流魚、蝶、自然
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2011-4-15(金) 薄曇り

居麻布川完全破壊とオショロコマ消滅。

この日、とある知床半島羅臼側渓流でオショロコマ調査を行い、その帰路に久しぶりに居麻布(オルマップ)川のオショロコマがどうなっているのか気になって立ち寄ってみた。 

国道から居麻布川を見たとたん、あーっという声がでたほどの衝撃で、目をむいてしまった。あまりにすざまじい光景に愕然となり、たちすくむのみであった。

開発による自然破壊という聞き飽きた言葉があるが、これほどひどい自然破壊は滅多にあるまい。

例によって最近知床のあちこちで自然破壊をほしいままにしている大きな魚道造設工事がここでも終わったところであった。

川の周囲の天然の樹木を広範に伐採。両川岸は全部、完膚無きまでに、ひろく地面をほっくりかえして、草木が無い土くれむきだし状態にされている。






















唯一渓流魚が棲んでいたダム下から下流にかけての水域は広範にコンクリート三面張りにされて生き物の生息を許さない人工水路にされていた。
















ダムの上流も広範に伐採された荒れ地をチョロ川がかろうじて流れているという見るも無惨な荒れ果てた光景だ。これは一体何のための工事か。

もともと天然のサケマスが遡上するような川ではない。こんな大げさな魚道を造って、何を遡上させたいのか。

かって棲んでいたとされるオショロコマも最初のダム工事と、それに続くニジマス、ブラウンの放流(ブラウンは1匹のみ発見)で壊滅したとされた。

羅臼町はこれを憂慮し、ニジマスなど駆除のあと、自然再生をはかるとして、わざわざ近くの渓流のオショロコマを放流( 実はこれはきわめて危険な国内外来魚移植に相当し、生態系の概念が広く普及した2014年現在の考えとしてはニジマス放流を凌駕する愚行とされる。)して、その後の経過を慎重に見守っていたはずではなかったのか。

しかし、私の目からみれば、はるか以前の最初のダム工事でこの川はすでに死の川になっていたと思われる。

従って、まがりなりにも多少よみがえりつつあった自然を、今また完全に破壊したからといって大勢に影響はないのかもしれない。

しかし、あまりにも行き当たりばったり、節操がない成り行きである。あきれた。呆れた。アキレタ。

世界遺産指定には一定期間を過ぎると見直し作業があるらしく、そのため先年、世界遺産知床を係官が再視察にきた。

この係官の目は完全な節穴ではなかったようで、知床の川に世界遺産にふさわしくないダムがこんなにも沢山あるのは極めて異常と強く指摘したという。

知床世界遺産指定取り消しの可能性に震え上がった当局が、急遽、魚道設置でこれを切り抜けようと考えた。

近年激減した地方公共事業に飢えている地元土木業者にも福音だ。そのため、なりふりかまわぬ魚道造設工事が行われたと考えるのは、私の考え過ぎであろうか。

これら知床の目立った渓流全般に施工されてきた短期間の一連の工事で手ひどい打撃をこうむったのは恐らく善良な、オショロコマなど淡水生物や川岸に棲む動植物のみだが、一般の人々の生活にとっては、それこそ、なんの影響もない。

こうして、ここ知床においてすら、誰も気づかないうちに(計画立案者たちや、やっている当事者たちすら気ずかずに)残り少なくなった自然が密やかに消えてゆくことが繰り返される。

しかし、自然はこんな些細な事象をはるかに超越して50年、100年、500年、1000年、1万年.....単位で、なるようにしかならない人知を越えた大きな法則に従って動いてゆく。

つい最近、東北地方でおこった災害(東日本大震災)がそれを如実に象徴していると思う。そのような視点からは居麻布川の自然破壊など些細な?ことに目くじらを立てるのは愚かなことなのかも知れない。

しかし、大震災同様、自分たちのすぐ目の前で、自分たちが生きている時に、自然が大破壊されるという不愉快・悲惨なことが起きることは、ほんとうにつらいものです。

その後、気分が少し落ち着いてきたら、いまさら居麻布川でのこういった蛮行・愚行を憤ってもどうにもならない。さて今後、例えば百年後、この川は一体どうなってゆくのだろうか?と別な意味での興味が湧いてきた。

私は、居麻布川のまわりの知床渓流の推移を長年みてきた経験からすると、他のいくつかの渓流のように数10年以内には水無し川になって消えてゆく可能性を最も考えている。当然、その確証は無く私の直感のようなものであるが。それほどに水量が少ない渓流である。

たまたま、この川の破壊に手を貸した人たちも、それを憤る私たちもその頃には当然鬼籍に入っているため、それを見届けることは出来ないが。

念のため、ダム下、二段ダムの間の水域、ダム上のチョロ川をさぐってみたが、当然ながら魚信は全くなかった。


PS : もし、このブログ記事がその頃でも、この世に残っていれば、知床の自然経過に興味を持つ人にとってはきっと貴重な記録になるだろう。

と考え、この記事を書きしるしておきます。


この記録は 先年、マックがサーバーを停止したため、消えてしまっていたものですが 貴重な記録と思い再録したものです。


               この項、続く。





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ニジマスのため絶滅した知床半島居麻布川のオショロコマはよみがえったか?

2015-01-09 18:10:01 | ニジマスによる被害
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2008-7-19  曇 小雨が降ったり止んだり

ニジマスのため絶滅した知床半島居麻布川のオショロコマはよみがえったか?


この日は朝から小雨が降ったり止んだりであった。知床方面にオショロコマの撮影に出かけた。

峠を越え、羅臼側の渓流のオショロコマを順次撮影した。最後に、かって放流ニジマスや放流ブラウントラウトのために在来種のオショロコマが全滅したとされる居麻布川 (おるまっぷかわ)   に入ってみた。

川岸に生い茂る草をかきわけかきわけ、やっとの思いで川に到達し一つ目のダム下の提灯釣りでオショロコマ成魚を28cmを筆頭に5匹を釣って撮影した。

















その他の場所では雑草をかきわけ、やっと竿を入れた限りではオショロコマは確認できなかった。

オショロコマ全滅後、近くの渓流から移植されたというオショロコマが大きく成長して生きているのを確認した。

問題点としては大きく育った成魚のみが見られ、若魚・幼魚・稚魚がまったく見られなかったことだ。

これらのオショロコマの現在の生息場所は、各所に川底に厚く堆積したヘドロがみられるような劣悪な環境のダム下で、水の流れはほとんど無く、水温は生ぬるく、恐らく産卵は行われても無効産卵になったか、孵化発育がうまくゆかなかった可能性がある。

また狭い水域に生息する親魚たちに稚魚が食べられてしまった可能性もあろう。

つまり、かって近隣渓流から移植放流されたオショロコマが大きくなっただけで、繁殖はなされておらず、この個体群はいずれ数年で消滅すると思う。

ただ、ダムから上流域のチョロ川は十分調べていない。

2006年11月5日には42cm ニジマス1♂を釣り、もう1匹の大型ニジマスを釣り落としている。(オショロコマの森第1巻知床編 187P )

今回、ニジマスは確認できなかった。撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースした。 釣りによる調査で断定的なことは言えないが、これまでの経験上、ここに生き残っていたオショロコマはこの5匹が全てと考えたい。



知床の常宿、ホテル峰の湯 にチェックイン。 夕食。ごちそうすぎて食べきれません。
       




何故か マスコミなどで大々的に取り上げられたため、ニジマスによるオショロコマ被害例として ことあるごとに引用されてきた知床の 居麻布川 (オルマップかわ)が、
その後どのような経過をたどり、今現在 (2014) どのような状態かを数回にわたって報告したいとおもいます。 

ちなみに 2014年現在、道内各地の渓流においてニジマスによるオショロコマ被害の程度は 居麻布川の事件など笑止、現在 とんでもない状況になっていることを 改めて認識していただきたいと思います。
このブログを継続して御覧になっている方々は、はっきりとおわかりのこととおもいます。
ニジマス放流、是か非か などと 机上の空論 を戦わせている事態ではありません。





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常呂川水系源流域の野性的なオショロコマ その弐

2015-01-08 20:02:10 | 渓流魚、蝶、自然
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常呂川水系源流域の野性的なオショロコマ その弐

20XX-8-1(土)晴れ 暑い

この渓流の上流域にはオショロコマしか棲まず、ヒグマの出没も顕著なのでヤマベ狙いの釣り人を見ることはほとんどない。




下流域には小型のヤマベが多い。これらよりひとまわり小型のヤマベ当年魚、シンコヤマベはとても多くてエサ取り名人。

源流域に釣り人はきわめて稀で、そのためオショロコマは比較的良好な状態で棲息できている。

木々が川面におおいかぶさるようなところが多く、あまり水中に陽光がはいらないところが多い。

そのせいかここのオショロコマは黒色調、暗色調の個体が多く、とても地味な感じである。










前述のごとく赤点紋理はとても細かくあまり目立たず、♂腹部は黄色く♀の腹部は白い。

個体変異は比較的少なく一定で、金太郎アメ的外観の個体群だ。もしかすると個体群としての遺伝子の多様性はさほど豊かでは無いのかも知れない。



































この時期、オショロコマの活性はとても高く、電光石火のごとく矢のようにふっとんできて食いつく。

その寸前に、ぴっとあわせるようにしないと呑まれてしまうので要注意である。つまり、この時期の釣りは魚影をしっかりと目視しながらの釣りが中心になる。 

はじめからリリースを考慮する釣りと、ビクに放り込むための釣りとでは あわせかた がまったく異なるのです。 水中で手早く撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。



       


          この項、 終わり。



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常呂川水系源流域の野性的なオショロコマ その壱

2015-01-07 00:38:43 | 渓流魚、蝶、自然
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常呂川水系源流域の野性的なオショロコマ その壱

20XX-8-1(土)晴れ 暑い

なんとなく朝寝してしまった。午前11時に常呂川源流域の支流で希少なオショロコマの生息するO川へ向かって北見市の自宅を出発。

この川沿いの林道へとりつくのに毎回、入り口を間違い試行錯誤する。自宅から35分ほど車で走って目的の場所に着いた。



今日は最近の大雨で下流域では水量が多く、川の遡行や徒渉が大変であったが上流域にむかうとそれほどでもなくなった。

はじめはヤマベ、稀にアメマスとの混生水域、さらに源流域へ向かうとオショロコマ一色になる。

































































全体的に暗褐色調、♀の腹部は白いか淡く着色、♂の腹部は黄色くなるが鮮明さはない。ヒレの着色は目立たず時に黄色く着色するが赤くなるものはいない。赤点紋理は細かく鮮やかさに欠ける。項部から背部の虫喰い紋理の発達は悪くしばしば目立たない。小型で成魚でも尾叉長 10-15cm ,20cm を超える個体は稀である。 知床のようなあでやかさは無いが、いかにも野性的に見える個体群である。


アクセスできる水域が比較的少ないせいか、オショロコマは個体数は少ないが稚魚、若魚、成魚と理想的、健全な状態で見られる。

概して流れが速く撮影に適した穏やかな流れが少なく、釣った魚の水中での撮影に苦労する川だ。

撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧にもとの場所にリリースしながら上流へ向かう。

林道の状態は上流へゆくほど悪く、悪路で何度も車の腹をすってしまった。

この渓流のかなり下流域はヤマベ釣りに入る人がいるようだ。

          この項、続く。



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