オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

北見の春、早春、春の息吹

2014-05-27 21:27:19 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX -5-3 (金)  晴れ のち曇り
 
北見の春、早春、春の息吹。

朝寝した。天気がよいので北見市郊外の林道をあちこちまわって春の息吹をさがしにいった。


午前11時30分。N林道で未交尾エゾヒメギフ1♀出現。ふわふわ、ひらひら飛んで美しい。まさに春の女神だ。


フキノトウの花に吸蜜したり地面にとまったところを激写。いいデジカメ写真がとれ満足した。

しかし天気は良いのにこの一♀しかみなかった。ここの産地ではエゾヒメギフチョウは毎年減少の一途だ。





ほかには越冬タテハ類やエゾスジグロチョウ春型の姿が見られた。

湿地には水芭蕉の白い花、水辺にはエゾアカガエルがびっしりと産卵している。











キタミフクジュソウの群落があった。鮮やかな黄金色の花は太陽の光をあびると大きく開き、陽がかげると一気にしぼんでしまう。

キタミフクジュソウの特徴は近似種のフクジュソウと異なり、一茎一花、花弁よりがく片が長く、葉裏に細かな毛が密生していることだ。
 




葉裏など細かな毛がびっしりとみられるのもキタミフクジュソウの特徴だ。




ギョウジャニンニクを急斜面で沢山とった。この一角以外は、山は蕗の塔ばかりだった。


こんな、ごくありふれたオホーツクの春は、かってはいたるところで見られたものだが、そんな環境はふと気づくと身の回りから猛烈な勢いで消えていた。

かってはそれをひたすら嘆いていたものだが、最近それも地球の自然の変遷の一環に過ぎないことがうすうすわかってきた。

自然は一瞬たりとも同じではなく常に動いている。

恐竜があっという間に消えてしまったのも自然。今の地球の状態も自然。

増加の一途の種、人間がかかわって、ものすごい勢いで自然を食いつぶし、おびただしい数の生き物を絶滅させてきた現状も宇宙人がみれば単なる地球の自然の一環に過ぎない。

最近、そうはわかってきたものの、やはり自分にとって好ましい自然はいつまでも残っていてほしい。

しょせん消えるとわかってはいても、それをできるだけ先送りさせたいと願う。

しかし自然の変遷のスパンからみればそれを見届けたい個人の寿命など、ほんのまばたきの一瞬に過ぎないのも悲しいところだ。   

話がやや脱線。この手の話題は長くなるのでこれまで。

夜、ギョウジャニンニクをゆでてかなり食べた。新鮮でまだ柔らかくうまかった。これを食べると数日は猛烈な体臭がするので回りの人は大迷惑だが、明日、あさっては休日なのでまあいいでしょう。


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ヤマベとアメマスの群れる釧路川水系源流域

2014-05-24 18:04:10 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-7-27(日)  晴れ 22℃

ヤマベとアメマスの群れる釧路川水系源流域

この日は朝から天気がよく、未調査であった釧路川水系T川源流域にオショロコマを探しに出かけた。

造材作業でかなり車が入っているようだが、幸い今日は日曜で作業は行われていなかった。

近くの中標津町から軽トラック2台でやってきた3人組が今が最盛期のおいしいキノコのタモギタケを大量に採集していた。


キノコはずいぶん高いところに発生している。

このタモギタケを採集するには長い竿の先に刃物や小さなノコギリ、カマなどを取り付けた採集用具が必要です。

彼らはキノコ採りのあと釣り師に変身、今度はヤマベ釣りをはじめた。

この支流は岩盤川で、どこまで遡行してもたまりらしいたまりが少ない。

それでもあまり釣り人が入っていないところにはヤマベと小型アメマスが群れていた。































































今日、この川にはヤマベ釣りと思われる釣り人が、ほかにも二組入っていた。 

この渓流にはヤマベ釣り師がたくさん入渓していたものの、それぞれの人たちに聞いてみると誰もオショロコマは釣っていなかった。

私たちはかなり奥までつめてみたが、残念ながらオショロコマは発見できず小型のヤマベとアメマスばかりであった。

この日も、私たちは釣り上げた渓流魚はすべて丁寧にもとの場所にリリースした。


ちなみに、今日この渓流に釣りに入っているヤマベ釣り師の方々はおいしいシンコヤマベを沢山釣って、今晩は家族でヤマベの天ぷらとメニューが決まっているのです。シンコヤマベのから揚げのとろけるようなおいしさは一旦味を覚えたらやめられません。ヤマベ釣りにもいろいろあって今日は、みなさん良型ヤマベや尺ヤマベを狙って入渓しているわけではないのです。特にオホーツク界隈では天然遡上サクラマスに由来する渓流では大型ヤマベは稀で、放流ヤマベの種苗(特に本州方面からのもの)が多い渓流では一般に大型ヤマベが出やすいようです。

フライやルアーでひたすらでっかい魚を狙う釣り人が、ヤマベのシンコ釣りを批判的・軽蔑的に語るのを散見しますが、それは必ずしも正しくはない。本格的なシンコ釣りはデカニジマス釣りに匹敵する知識、技術を要する立派な釣り文化で、超小型のシンコヤマベをおいしく食べるというオホーツク独特の食文化とペアになっているように思います。また、ヤマベのシンコ釣りは大前提として川にあふれんばかりのヤマベがいることが必要なのです。そもそも、ヤマベが減ってサクラマス資源に影響がでるようなところではシンコ釣りは最初から成り立たないのです。

私は、もちろんでっかい魚も良く釣りますが 個人的に 一生のうちに一回はやってみたいのは タナゴ釣りです。本州各地でタナゴが激減している現在、それは かなえられるかどうか。




オオワライタケがハンノキに発生しているのを発見、撮影した。




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早春、原始林の渓流、穏やかな流れ、渓流魚と遊ぶ

2014-05-23 09:51:29 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-5-22 曇り

早春、原始林の渓流、穏やかな流れ

この時期、一般的に渓流釣りは難しい。山奥の林道は冬期間の倒木などで荒れており多くは入林禁止。雪解け増水で源流域は激流だ。

増水が治まってきた川でも魚の活性は限りなく低い。それでも釣り好きな人たちは我慢できず出かける。

午後1時30分、自宅を出発。この時期でも、とある理由で林道が除雪整備されている北見市近郊の渓流へ行ってみた。

山菜採りの車が沢山入っていた。ルアーを引いている釣り人が二人。きっと何も釣れていないだろう。

原始林の中の遊歩道を歩いてゆくと、やがて小さな渓流が見えてくる。湿地を屈曲蛇行している、どんよりしているが美しい流れだ。


川岸にはクリンソウがびっしりとあり、蕾をふくらませていて、これらが咲き誇ったら絶景だとおもう。






川にオショロコマはいないがアメマス、ウグイ、ニジマスなどの幼魚たちが棲んでいる。

























エゾウグイ幼魚はとても多い。

ニジマスも細々と棲んでいるがここでの勢力は今のところあまり強くない。圧倒的多数の他の渓流魚、エゾウグイやアメマスたちにニジマスの卵や稚魚が食べられてしまうことと、近年、ある理由から、この付近の渓流にはニジマス成魚放流が途絶えているせいと思う。










フキノトウが、はやびっしりと種子をつけて飛ばす準備完了。



撮影させて頂いた渓流魚たちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。

早春の渓流で、のんびり小魚たちと遊んで、夕方4時に川をあがった。





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知床で赤点紋理の数が一番多いオショロコマと名機KD500Z

2014-05-21 21:53:24 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-7-29  雨のち曇り
知床で赤点紋理の数が一番多いオショロコマ個体群

午前中降ったり止んだり天候不安定。午後からは曇りで一時日もさした。

新しく購入した防水型デジカメのテストに知床のウトロ方面へ出かけた。 

最初は雨、そのうち止んできた。OK川でオショロコマ数匹を釣り、わくわくしながら撮影してみた。

ところがオリンパス最新型防水デジカメミューは接写が弱く20cm までしか寄れない。写真もしまりがなく鮮やかさが無い。

あまり近づくとフラッシュでお魚が真っ白。要するに水中での接写にまったく対応できておらず使い物にならなかった。

私が愛用している古いコニカデジカメKD500Zを越えるものではなかった。

大枚はたいて買った新型デジカメはあっというまにお蔵入りと決まってしまった。

帰り際に釣り上がってきた若者に出会った。この渓流で釣り人に会ったのは初めてだ。今年から知床に住んでいるとのこと。テンカラみたいな変わった釣り方をしていた。

釣り方や仕掛けをみると、今のところオショロコマにとってあまり脅威にならないかも知れない。

オショロコマを食べてみたいと話すので、この魚がおいしくないこととオショロコマは激減してきているので、なにとぞご配慮を宜しくお願いしますとお願いした。



よい写真が撮れなかったのでものたらず、その後 OSK川に入った。いつもと比べると魚は少ない感じ。



それでも20-28cm の良型もかかり、コニカデジカメKD500Zにカメラを替えて、30匹ほどのまあまあ良い写真が撮れた。

今日は川の水が少し濁っているが昨夜来の雨のためだろうか。

この渓流のオショロコマは完全に隔離された環境に棲むせいか赤点紋理の数が知床で一番多い。細かい赤点びっしりの個体もいる。

しばしば頬部にまで赤点紋理が現れる。秋に婚姻色が加わると、さらにとびきり美しくなる個体群だ。






この個体の口キズは昨年私たちが釣ってリリースしたときのものと思う。すみません。












































この日も撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースした。



知床からの帰り、美幌でいつもの三八ラーメンを食べ、単行本の黄昏流星群を1冊読んで北見に帰った。

午後9時に長野の水中写真家のT.Tさんからオショロコマを撮影できる場所を尋ねる電話。O川とH川のポイントをおすすめしておいた。

ヤフーオークションで中古のコニカデジカメKD500Z 7250円でやっと落札。

この機種はオークションに出てもあっという間に売れてしまう。こんな古くさい中古デジカメがこんな値段で取引されるとは。名機と賞賛されすぎたせいかな。



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大きなヒグマ、湧別川水系M川支流のオショロコマとミドリヤマベ

2014-05-19 21:37:57 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-9-10   晴れ のち曇 のち雨

大きなヒグマ,湧別川水系M川支流のオショロコマとミドリヤマベ

この日は湧別川水系のいくつかの支流でオショロコマを撮影後、最後に久しぶりに湧別川水系M川支流 O川に入ってみた。

先日の大雨で下流域の川荒れがひどく、主要なたまりがことごとく破壊されて魚がいなかった。

おまけに砂地に真新しい大きなヒグマの足跡を発見した。


このヒグマにおそれをなし一旦武装解除したが、車を上流域にすすめ偵察するうちにやっと良いたまりを発見、気を取り直してまた釣り支度をして川に降りたのだった。

ヒグマがいないか心底びくびくしながらオショロコマ15匹ほど、アメマス4匹、ヤマベシンコ10数匹を釣って撮影した。











オショロコマは♀が多く、あまり特徴的な外観を示さない個体群であった。

シンコヤマベはこの時期特有の緑色のパーマークが現れていて、私たちはこれをミドリヤマベと呼んでいる。

水温は14℃。上流域はさほど川が荒れていなかったが基本的にだらだらした急流が続く山岳渓流で両岸はうっそうと笹が茂っている。





そのため、この渓流は入渓できる水域がとても少ない。

ここでも撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。



やがて付近が暗くなり雨が降り出したので釣りを中止、北見に向かった。


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満開のルピナス花は開拓農家の夢の跡

2014-05-18 10:02:00 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-7-2 晴れ

満開のルピナス花は開拓農家の夢の跡。常呂川水系支流のK川上流域、初夏のオショロコマを撮影。

湧別川水系支流のオショロコマたちを撮影して、峠を越え北見市へ帰る途中、常呂川水系支流のK川源流域のオショロコマを少し撮影した。

この渓流ではオショロコマの棲息場所はごく狭い数カ所に限られており、この日はたまたま水量も多くて渓流の状態はまあまあ良好であった。



最初のポイントでオショロコマ5♀を撮影。

少し下ったポイントはかなり大きなたまりであったが、アメマス2匹、ヤマベ2匹、オショロコマ3匹が釣れた。

今日は27cm アメマスが最大の獲物であった。




















撮影させていただいた渓流魚たちはすべて丁寧にリリースした。


山中にルピナスが群落となってきれいな花が満開であった。


今はまったくの山奥で当時の面影は何もないが、今から50年前、この付近は多数の開拓農家の集落があった。

雑貨屋や豆腐屋もあった。子供も沢山いて学校もあった。トロッコの通る線路が山奥まで延びて林業も盛んであった。今はすべて完全に消えてしまった。

妻は幼少期、小学校3年までそこで暮らしていた。

50年の歳月の間に集落は、まるでそこには何も無かったかのように大自然に完璧に呑み込まれてしまった。

しばしば北海道の山奥に思いがけず外来の植物ルピナスの大群落があって驚かされる。

北見周辺の山奥でルピナスの群落のあるところは大抵は開拓農家の跡地周辺と考えて良いと思う。

当時、庭にルピナスを植えるのが流行っていたのであろうと思う。






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雪の海別岳と斜里川平野部早春の渓流魚たち

2014-05-17 17:17:31 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-3-27  晴れ のち曇

雪の海別岳と斜里川平野部早春の渓流魚たち

春のオショロコマたちを見に斜里川水系平野部の小渓流に出かけた。

今から30年くらい前は斜里川水系平野部の小さな渓流には、あふれんばかりの立派なオショロコマやヤマベ、アメマスがいた。

それこそなんぼでもいた。

しかし畑を少しでも広げるために河畔林はどんどん伐採され、ダムが造られ、河川改修が行われ、一時期ニジマスやヤマベ養殖場からの排泄物で川がひどく汚されたり、その他人間の営みに由来するもろもろの影響で斜里川水系平野部の渓流魚は見る影もなく激減の一途であった。

そのことに心を痛める人は恐らく斜里では唯の一人もいなかったのではなかろうか。

斜里川を考える会の人たち以外は今現在もそんなことを気にする人はあまりいないと思います。

消滅寸前になって初めて注目されるに至った斜里川のイトウを見ると、将来オショロコマもそこまでゆかなければ誰も注目しないのでであろうかというのも悲しい。

まずこの近辺の渓流魚の主要な繁殖場所になっているR銘水前後をのぞいてみるとヤマベやオショロコマの幼魚、稚魚が浅瀬に多く毎年の世代交代は出来ているようだ。

ただ、その上流域で川底や川岸を無思慮・勝手放題にいじっており、少しは渓流魚繁殖のことを考えてほしいと思った。

特に川底にはもっと気を使ってほしい。

この日は他に4本の支流をさぐったが、どこもほとんど魚信なく唯一少ないながら魚がいたのはこの写真に示す渓流1本のみであった。














このオショロコマの胸びれは生まれつきの奇形でしょうか。
























この日撮影できたのは、ニジマス若魚1 ヤマベ6  オショロコマ15 ヤマベは3年魚がいた。オショロコマは比較的きれいな赤点紋理の個体が多い。

撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。



午後4時 武装解除。雪の海別岳 半分雲の中の斜里岳などの撮影をした。


うしろの山は雪の海別岳(うなべつだけ)。





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幼女がオショロコマ、アメマス爆釣

2014-05-15 19:47:02 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-8-7 晴れ
幼女がオショロコマ、アメマス爆釣

この日は森にクマさんを見にゆこうと孫たちをつれて近くのオショロコマの森の奥深くへと入った。

かわいい孫たちはいつクマさんがでてくるのか興味しんしん。

実はあらかじめ、孫たちにオショロコマを釣らせてみようと準備して、この時期かならずオショロコマが集結している極秘ポイントへ向かったのであった。


とは言っても、普段はアメマスやオショロコマが各10匹ほどいればまあまあ、といった程度のポイントだ。



とても竿を振りやすく、障害物もない、幼児でも大丈夫そうな比較的安全な場所だ。




私たちは釣らずに、エサをつけては子供たちに竿をあずけ、好きなように振り込ませて様子をみると、釣れる、釣れる、今日はウソみたいな入れ食い状態でいくらでも釣れる。

















孫たちは猛烈に暴れる魚を怖がる様子は無く、きゃーきゃー興奮して大騒ぎ。

20cm前後の良型の引きは結構なもので夢中になって釣っている。

おりしもアブが大発生してぶんぶん飛んでいるがアブの猛攻であちこち刺されながらも釣りを止めようとはしない。
車のタイヤにもびっしりとアブ。


釣り方もみるみる上手になってゆく。もっと釣りたいと騒ぐのを制止して40匹くらい釣ったところでお終いにした。

今回、夏場の活性が最高潮に高くなったオショロコマやアメマスは幼児でも十分釣れることがわかった。

二人とも白い点々はアメマス、赤い点々はオショロコマと100%確実に両者を区別できるようになった。

釣れた魚の1/3ほどはアメマスであった。なぜか今日はニジマスとヤマベがいないのが残全であった。

始めは釣っては放していたが、後半戦は岸に石で囲った生け簀を作ってそこに釣った魚を放した。








魚と目一杯、触らせ、遊ばせたあと、全て丁寧にリリースした。今日は孫サービスに徹して、いつもの魚の水中撮影は行わなかった。



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海ニジマス(海洋性ニジマス)81cmの記録

2014-05-13 19:34:07 | 大型魚

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オホーツク海でニジマス81cmが捕獲された新聞報道記録がある。いわゆる海ニジマス(海洋性ニジマス)である。このニジマスが何故海で捕獲されるに至ったか、その由来については何もコメントがないのがとても残念だが、北海道新聞オホーツク版にその記事が出ていたので、貴重な記録として以下に紹介させていただきました。















新聞記事では81cmという大きさを強調しているが、大きさでいえば渚滑川水系では1mを越えるニジマスの記録もある。

北見の周辺ではサロマ湖(海水)で海中飼育されていたニジマスが大時化で海中飼育の網が壊れて海へ逃げだし、しばらくサロマスと呼ばれる大型海ニジマスが捕獲されていたことがある。

海でのびのびと育ったにしては、この氷漬け標本のニジマスの背ビレ、胸びれ、尾ビレがとても小さいのが気になる。どこかの海中飼育個体が逃げ出した可能性はないだろうか。一般的に野生化ニジマスのヒレはこんなものではなく普通もっともっと大きく立派だ。

道東の標津沖ではしばしば海で大型ニジマス(銀ピカニジマス)が捕獲されスチールヘッドにちなんでか テツ と呼ばれているそうだ。

私は知床半島羅臼側の川で大挙して遡上してきた ? 大型ニジマスの群れに遭遇し、これを釣ったこともある。

ニジマスが海と川を行き来することは北米などでは普通であり、いわゆるスチールヘッドがそれにあたる。

川から海に降りたニジマスは、状況によっては、また別の川に遡上する可能性はないだろうか。

そうするとブラウントラウトと同じく、川ずたいに分布を広げるというこまった状況も危惧される。

現在、北海道の河川において法的にはニジマス放流はまったく野放し状態だが、オショロコマなどの在来種が棲息する川にも平気で放流する傾向があり、これは恐ろしい問題である。

その辺の釣りマニアの一存、思いつきみたいなニジマス放流で何万年にもわたって築かれてきた精緻なオショロコマ生態系がいとも簡単に破壊消滅する。

しかも、放流した方々は、そのことをまったく自覚していない例がほとんどだと思う。

源流域でそれをつぶさに観察して驚き、そのことをこのブログで一生懸命に啓蒙しようとしてきた。

多くの方は理解をしめして下さる一方、ニジマス釣りが全面禁止になるかの恐怖・錯覚に陥ってか、激しいむき出しの反感しか示さない一部の方もおられる。きっと、いずれ、わかってもらえるものと確信している。

オショロコマ生息域に侵入するニジマスの問題は私のブログの大きなテーマの一つでもある。

放流は河川環境に無知な行政によりなされることもあるし、自然をより豊かにしようとの純粋な思い( 大きな間違いです。)からなされることもあるし、自分だけの秘密のニジマス釣り場を作りたいために密かに個人(グループ)的に行われることもある。

環境破壊が続き、川は残ったが在来の生物、魚類は壊滅したような水域にニジマスを放流するのはなんら問題はない。

行政によるニジマス放流可能水域の設定とニジマス放流のライセンス制・報告制の制度化が早急に望まれる所以である。

ニジマスは釣りの対象魚としてはまことにすぐれており、私自身もニジマス釣りは大好きだ。北海道の川にニジマスがいなかったら渓流釣りをする人は半減するだろう。

しかし、オショロコマ生息域に侵入したニジマスが釣れた場合は持ち帰って食べるしかないと思っている。

一方、もはやニジマスしかいない水域で釣ったニジマスは丁寧にリリースすることにしている。


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犬連れ釣り師と早春の明るい色調のオショロコマ

2014-05-12 19:22:12 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-5-6(金) 晴れ 暖かい

犬連れ釣り師と早春の明るい色調のオショロコマ


朝から、好天気でこんな日は北見界隈のオホーツク海斜面では、いたるところで美しい早春の蝶、エゾヒメギフチョウが舞っている。





私たちは、午後10時に愛犬チワワのクッキー連れで北見市の自宅を出発。

クッキーは体重1.7Kgの超小型犬で首輪をつけて歩かせるのは難しく、一緒に出かけるときはカンガルーの袋みたいな専用のわんちゃん用肩掛けバックに入れて歩く。時々は一緒に釣りにゆく。





めぼしを付けてあった、とある湖の流入河川の源流へオショロコマを探しに向かった。

しかし、この林道は5月31日までの通行止めで堅牢なバリケードがあった。6月1日以降でないと入れないようで残念ながら引き返す。

泣く泣く帰路、これまで入ったことのなかった常呂川水系支流があり、一見したところ相当自然度が低いためちょっと気乗りがしなかったが入渓してみた。



思いかけず、とても明るい色調のオショロコマ2♀♀が釣れたが、それでおしまい、後が続かず川をあがった。






よくみるとかなり源流域まで道に沿って渓流があり探ればオショロコマはもっといるかも知れない。

撮影させていただいたオショロコマ2♀♀は丁寧にもとの場所にリリースしました。


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恐怖体験。遊園地、北見ファミリーランド。

2014-05-11 16:34:42 | 渓流魚、蝶、自然
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恐怖体験。遊園地、北見ファミリーランド。

朝から雲で暑い日差しが遮られたり、気持ちの良い風が吹いたりして、孫たちは、昨日、北見市若松の山中にある大きな遊園地、北見ファミリーランドに遊びにいったのだが、あまりにも面白かったので今日もいきたいとの希望あり。それで、遊園地れんちゃんとなったのだ。今日は渓流釣りはお休みで、私も一緒に行くことになった。 

しかし、私は北見に長らく住んでいながらここにくるのは初めてだ。孫たちは東京のディズニーランドには何度もいったことがあるらしいが、北見の遊園地のほうがおきにいりみたい。なにしろ、客が少ないのでどんな遊具でもほとんど待つこと無し、何度でも乗りたい放題なのが気にいったらしい。



大人同伴でなければ乗れない遊具も多く、そのため次から次へとおっかない遊具に乗せられた。

ゴーカートのコースはその辺の施設の何倍も長い。

空中自転車や汽車ぽっぽも田舎ならではの長距離。

信じられないほど長い滑り台。


遊具も種類が多い。ぶんまわすような回転性のもの、真っ逆様になるもの、急加速で恐怖をあおるもの、どうも回転性のものは苦手だが孫たちはまったく気にしない。

クレージーマウスというのは、もの凄いGがかかる垂直回転があり死ぬかと思ったが、これは一瞬のことだ。




今回は、ほとんどの遊具に乗ったが、最後までためらっていた遊具がひとつあった。


病気もちの方、小学1年未満および65歳以上はご遠慮下さいなどど書いてある。 最後に意を決して娘と二人で乗ってみた。

強烈なGがかかる猛スピードでまわる巨大な輪のはじっこにシートベルト2本で体を固定。この輪は最終的に垂直くらいに立って、まるで猛スピードで地面にたたきつけられそうな錯覚で目をあいていられない。

助けてくれー。もうやだー。やめてー。死ぬー。皆さん、恐怖でパニックになっているか、顔面蒼白、声も出せずにいるが非情にも3分間は止まらない。

3分間が30分くらいに長く感じる猛烈恐怖体験であった。 

今まで知らなかったが、北見市にこんなすごい遊園地があるなんて、北見もたいしたものだと思う。


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オショロコマに寄生する川ヒルたち

2014-05-10 09:45:39 | 川ヒル寄生
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20XX-8-23  (土)  晴れ 午後気温低下
オショロコマに寄生する川ヒルたち





夏の終わり、渇水気味の北見市近郊のM川上流のオショロコマを見に行った。先日偶然に地図をみていて林道起点の上流4Km付近に発見した良ポイントと思われたあたりを釣ってみた。

実際の渓流にはいってみると、かなりのだらだら川で渇水傾向、水量は激減している。


この時期、オショロコマは瀬に出て小気味よくエサを追うものだが、今日はそのような気配はない。

入念にさぐると、ちょっとしたよどみにオショロコマがたまっているところをやっと発見した。

釣っては撮影させていただいた。ここの個体群はいくつかの理由で本流から完全に隔離されているためだろうか、外見的にはかなり特徴がある。全般的に体色は色調が濃く、赤点紋理は赤色、やや小型のものが多かった。






































ここのオショロコマは、しばしば川ヒルが寄生している個体がみられる。ヒルがついてもオショロコマが特に弱っているような気配はないようだ。

かといって川ヒルにとりつかれてオショロコマには特にメリットは無いようで、共生のようなものでもないだろうと思う。

ヒルはやたら伸びたり、縮んでずんぐりしたり活発に動くがオショロコマからは離れない。











この日も、撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。

この林道は植物が豊かでヒョウモン類が多かった。メスグロヒョウモン♀、ミドリヒョウモンなどをを撮影。

キハダの良木が多く、ミヤマカラスアゲハも多そう。秋のタテハ類もよさそうで一度蝶の撮影にも入ってみたい。



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早春の雑交F1(カワマス×オショロコマ)

2014-05-08 19:31:40 | カワマス
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20XX-4-15 薄曇り 暖かい

早春の雑交F1(カワマス×オショロコマ)

この日は知床のとある渓流で美麗オショロコマを撮影後、かなり時間が余ったので、一念発起、えんえんと走って道東N川のカワマスを見に行った。

しかし現地のカワマスポイントでは意外にも極端に水量が少なく残念ながら目的を達成できなかった。

しかたなく、カワマスの棲む別のポイントへ向かい2本の渓流を釣ってみた。



ここは魚の活性きわめて低く、ニジマス若魚1,カワマス×オショロコマの雑交F1 1, オショロコマ幼魚1 の三匹しか釣れず悲惨な結果であった。






ニジマス若魚1



オショロコマ幼魚



カワマス×オショロコマ雑交F1








やはり早春の釣りはそう甘くはなかった。

弟子屈のいつものソバ屋で天丼そばセットで夕食。 7時30分帰宅したが相当に疲れた。

帰りはずっとF氏が運転したが私一人では ちょっと無理な長距離強行軍であった。



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ペットはエゾサンショウウオ

2014-05-07 20:29:54 | 渓流魚、蝶、自然
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ペットはエゾサンショウウオ

私はサンショウウオに関する知識はあまり深くありません。

私の子供たちは、春先にエゾサンショウウオの卵を採ってきてよく飼育などやっていましたので私よりは遙かにサンショウウオについて詳しかったと記憶しています。

ハエなど与えてかなり大きくなっていましたが、夏になると暑さのせいかバタバタ死ぬので、その時期になると近くの川原に放していたようです。

北海道にはキタサンショウウオとエゾサンショウウオがいて前者は準絶滅危惧種とされているようです。

一方、エゾサンショウウオは、北海道に広く分布しているようで、春先には大きな水たまりなどに、独特のサンショウウオの卵を見ることは今のところ稀ではありません。

ここにお示しするのは北海道の興部町で卵を採集されてとのことですがエゾサンショウウオとおもわれます。


エゾサンショウウオの幼生。 オタマジャクシみたいに見えますが、よりずんぐりして見えます。





















だいぶ大きくなり、今では10cmくらいはあるとおもいます。。
餌は赤虫をあげております。いまでは迫力のある捕食をします! とのことでした。エゾサンショウウオに対する深い愛情が感じられる
写真をどうもありがとうございました。



ダムができるとその下流では川底の沈下が進むので、川に沿った地域全域で水位の低下・乾燥化がおこるため、キタサンショウウオ、エゾサンショウウオ、エゾアカガエルなどの両生類に続き、トンボなど幼生期を水中で過ごす生き物の多くが全滅してゆきます。

その変化は、一般的に比較的ゆっくりくるようですがダムが大きいほど顕著であり、川底沈下で川の流域が乾燥しササ原に変化してくるともう絶望的だと思います。

また、外来ほ乳類で北海道で繁殖しつつあるアライグマがサンショウウオを好んで食べるようですが、おいしくない尻尾を必ず食べ残すのは興味深いとおもいます。

サンショウウオをペットにして大事に飼育している方と、サンショウウオ談義になり、Web用にその画像をいただきましたのでアップしました。




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2014早春、孫娘がエゾヒメギフチョウ採集

2014-05-06 22:09:46 | 渓流魚、蝶、自然
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2014-5-6(火)  晴 のち雨 のち曇り のちゲリラ豪雨 のち曇り

2014早春、孫娘がエゾヒメギフチョウ採集

朝から天候は不穏だがこの時期ではよくあることだ。今日は最高気温17℃の予報。陽がかげるとみるみる気温が下がり蝶は飛ばなくなる。 

この時期、オホーツクの北見市界隈では早春の美麗蝶エゾヒメギフチョウ Leudorfia puziloi yessoensis が舞い始める。

かっては、かなりの発生量を誇っていたが開発や棲息環境の変化、マニアの乱獲のせいで近年、往年の面影は無くなり、激減していることはオショロコマと同じだ。

発生地もとても狭くなりピンポイント的に奇跡的に残っているに過ぎない。そこに多数の採集者が集中する。日本産蝶類のなかでは人気度がトップクラスであるため、北見市の蝶愛好家以外にも全道各地から、しばしば本州からの採集者もやってきて減少に拍車をかける。

一般的に蝶採集者は目につく蝶がいなくなるまで徹底的に採る。本州産の近縁種ギフチョウやヒメギフチョウは同様の理由でさらに激減しており、絶滅産地が増え続けている。

しかし、この蝶を乱獲する採集者を単純に非難することは私には出来ない。

私自身もこの蝶の生態、分布、変異、本州産ヒメギフチョウとの関係等に興味を持つこと半世紀におよび、一体何千匹のこの蝶を殺してきたのかわからないからだ。

ただ、かってはいくら採集してもこの蝶が減るようなことはまったくなかった。それらを生み出す自然環境が今とは比較にならないほど豊かであったからだ。

しかもその自然環境の多くは、あるがままの自然ではなく、多少なりとも人間の営みと関聨して出現する特異な環境であるのが特徴だ。

しかし今現在はまったく事情が違う。生息環境が種々の理由で極端に狭くなっており、そのため乱獲は即絶滅につながる。

オショロコマと同じく、絶滅が危惧される産地のものは殺して持ち帰ることは、出来るだけ控えるべき生き物だと最近つくづく思うようになった。しかし絶滅が危惧されるが故にせめて稀少な標本を残しておきたいとの欲求も強くなる。むずかしい問題だ。

最近の10年ほどは、エゾヒメギフチョウを殺したことはほとんどない。せいぜい写真撮影をするくらいだ。

しかし写真撮影はネットで採集するより10倍100倍難しく困難を伴う。ありふれた産地のありふれた翅形斑紋の標本を山のように作るよりは(かっての私自身がそうだった)、ばっちりきまった写真の方がはるかに価値があるとおもう。

F氏からのメールで昨日、エゾヒメギフチョウを見たという。

かわいいかわいい孫娘がエゾヒメギフチョウを採りたいというので、久しぶりにこの蝶を狙って出かけた。

彼女は一昨年あたりから渓流釣りや蝶採りに興味があり、私のDNAが入っているせいだろうか。

天候はきわめて不穏だが、きっと日差しがくる時間はあるに違いない。その短い時間に勝負するのがエゾヒメギフ採りというものだ。

まず、あんちょこ採集地である近隣の林道をあたったが飛んでいるのはエゾスジグロチョウとルリシジミ、越冬したクジャクチョウばかり。

そのうち、他の採集者の車まで見かけるようになり、このあたりでは孫にエゾヒメギフチョウを見せるのは無理と判断。 

ちょっと遠いが車を飛ばして、絶対確実なとある秘密ポイントへ向かった。

そこに近づくにつれ急に青空が広がり期待感がふくらんだ。しかし、苦労してそこへ到達してみたら、そこは広範な伐採があり、広大な畑に変身していた。くそ。さらにいくつかの秘密ポイントをまわるが、樹木や笹が生い茂って自然が変化したり、自然破壊が行われたり、ことごとくかっての大産地がいつのまにか消滅していて唖然となった。

試行錯誤の末、最終的にたどりついたとある森で、なんとか生き残っていたエゾヒメギフチョウを発見。

約20数頭ほどの飛翔を確認、孫娘は5♂♂1♀(交尾済み)、私は3♂♂1♀(未交尾)を採集した。すべて完全品で羽化後まもない状態と思われ、低く飛びすぐ地面にとまるので何頭かを撮影できた。

孫娘は大きな嬌声を上げながらデカネットや赤ネットを振り回し一発必殺でネットインする。間違いなく蝶採りの才能はある。

初めて見る美しい蝶に大喜びであった。孫娘と私にとって忘れられない思い出となる一日であった。


















エゾヒメギフチョウの幼虫が食べる食草、オクエゾサイシン。交尾後、♀はこの葉裏に真珠のような卵を卵塊状に産み付けます。この日は産卵行動や卵塊をみつけることはできなかった。










エゾヒメギフチョウ♂。



交尾後、♂の出す分泌物が固まって、このような交尾嚢が形成されます。この♀はおそらく、はや産卵をかなりやっていると思われお腹がしぼんでいます。


エゾヒメギフチョウ♂。























今日はエゾヒメギフは最後はすべてリリースするつもりであったので、採集した蝶はいつものように胸を圧して殺すことなく羽根をつまんで元気なまま三角紙に入れた。

やや小型の個体が多かったが、特別な変わった個体は無く、十分に観察させてから放した。右前翅の羽化失敗の1♂がいたが、よたよた飛んでいた。

1♀は放蝶する際、孫娘の衣服や帽子に執着していたが、やがて他の蝶と同じく森の奥へ飛び去った。

孫娘が大声で空を指さした。大きなオジロワシがすぐ上空30mを低く旋回していた。

やがて雲が広がり陽がかげり身震いするほど寒くなってきたと思ったら土砂降りの雨となった。雨のなか北見へもどった。

妻たちはエゾムラサキツツジ満開の温根湯ツツジ祭りへ出かけ恒例のジンギスカンを食べてもどってきた。



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