オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

十勝川水系N川の淡黄褐色調の美麗オショロコマを撮影 その弐

2013-03-31 20:59:52 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村


20XX年10月10日 (月)  よく晴れているが寒い
十勝川水系N川の淡黄褐色調の美麗オショロコマを撮影 その弐









































ハナカジカがいることは川底環境がさほど悪化していないことを示していると思う。





中流域では砂地を背景に撮影したが魚が暴れても水が濁ることはなかった。さらに上流域で少し釣って終了にした。

上流にゆくにつれ個体は小型で幼弱なものが多くなった。

気温が低く水中写真で左腕を肘まで水に浸けるので体温が下がり体が冷え切った。水温は11℃で冷たい。

すでに産卵後の♀も数匹釣れた。合計30匹ほどを釣り、撮影した。3時に川をあがった。

今日は、いつもの源流域までは行かなかったがまあまあの写真が撮れた。


今年はこの渓流上流でかなり大雨が続き相当な増水があったようで各所で崖がくずれ、道が荒れ、林道に木が倒れ込んだ。

それをつい最近までかかって修復した林道工事の痕跡が至るところにあった。

川の様子も例年とはかなり変わって、この川は実は相当な暴れ川のようだ。 

昨年の台風18号でも川は相当荒れたが、その影響もまだ回復しきっていないもよう。

おいしそうなムキタケのきれいなのがあり少し採集した。



帰りに鹿二頭の写真を撮ったらフラッシュで目が怪しく光っていた。モミジがきれいに紅葉している。





にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村


にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

十勝川水系N川の美麗オショロコマ撮影 その壱

2013-03-30 08:56:12 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

20XX年10月10日 (月)  よく晴れているが寒い
十勝川水系N川の淡黄褐色調の美麗オショロコマを撮影

今日は体育の日で祝日。十勝川水系支流 N 川へこの渓流独特のオショロコマの調査・撮影に出かけた。

いつもは源流域へ直行するのだがこのところ源流へいたる林道がひどく荒れており、おまけに行くたびにヒグマの気配が余りにも濃厚だ。

今日はたいそう弱気になってしまい、ひよってまず無難な下流域と中流域を攻めてみた。



いつもと違い下流域と中流域を攻めた。最初は良型の個体が多かったが個体数はあまり多くない。































この川に特徴的な明るい黄褐色に灰青色を帯びた基本体色で、パーマークは淡い暗青色である。
赤点紋理は小さいが鮮やかで魚体は比較的スマートなオショロコマである。







今日は川の水が良く澄んでおり、そのため水中撮影でとても鮮明な写真が撮れた。

気をよくして中流から上流へと、さらに釣り登って行った。



この項 続く。


にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村


にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大型美麗降海型オショロコマ

2013-03-29 12:01:12 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村


知床半島ウトロ側渓流で美麗大型の降海型オショロコマを撮影。
20XX年6月10日。
今日はかねてより気になっていた知床半島ウトロ側の渓流OK川に降海型オショロコマがいないか調査に出かけた。


我が家からゆっくり走って2時間30分でこの渓流に着く。

11時30分。林道奥に車を止めしばらく藪をこいで川に入った。



雪解け水で増水し、水量は秋の頃の3倍はあり、まるで別の川のような堂々たる流れになっている。


この川はカラフトマスが大挙して遡上する頃には渇水でとても浅い川になる。水量が季節によって大きく変わる川だ。

この川独特の背に明るい黄色斑があり体側の赤点紋理の美しい20cm前後のやや大型のオショロコマ♀が釣れたが、どうもいつもより個体数が少なく魚もすれている感じだ。 ここのオショロコマがとりわけ美しく、やや大型であることはよくおわかりいただけると思います。






珍しく釣り人の足跡があり最近釣り人が入ったのだろうか。

この渓流の常でオショロコマはいつもと同じく♂がとても少ない。結局今日は釣れた成魚31匹の全部が♀であった。

この渓流には砂防ダムが多いが一応魚道がある。段々式魚道のたまりにも、魚は少なかった。




ダムは4カ所あり、最上流のものはH17年に出来ており、私の知らなかった立派な作業道が造られていたのに気づいた。

いつもは川の中を遡行し、歩いて上流に向かっていたのだがこの作業道を歩けばかなり楽である。

最後のダムの上で少しオショロコマがたまっていた。その上は手つかずの渓流だが水量きわめて多く遡行しにくく魚は少なかった。








200m ほど遡行したが今日は流れが速く水量多くて釣りにくく、諦めて川を下ることにした。


作業道沿いにおいしそうなミツバの大群落があった。

車にもどって昼食をとるともう午後2時30分だ。今日はオショロコマは♀ばかり、25匹ほど釣れたが、いつもより魚が少ない感じで、釣り人が入っているせいか、オショロコマもかなりすれているようだ。

今日は仕事で午後3時には帰路につかねばならない。

川の上流では目的の降海型オショロコマが見つからなかった。

最後は河口から100mほどの付近で降海型オショロコマを狙った。


果たしてこの渓流独特の大型オショロコマ4♀と 降海型は尾交長27cm1♀、および20cm1個体が釣れた。

細かな砂礫まじりの急流で撮影に良い場所がなく、写真撮影がなかなか大変であった。
降海型の根拠となる銀ぴかピカに輝く魚体の感じがうまく撮影できませんでしたが、サンマみたいに輝く魚体です。


 

今日もオショロコマたちは可及的に手早く撮影して、すべて丁寧にリリースした。

これで 知床半島羅臼側の3渓流、およびウトロ側の2渓流、合計5つの渓流で降海型オショロコマを撮影できた。

各渓流とも、降海型になっても、その渓流のオショロコマであることがはっきりわかるような独特の特徴を残しているのは興味深い。




にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村


にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

懸案の標津川水系M川支流のUP川でオショロコマ撮影

2013-03-28 19:07:11 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村


懸案の標津川水系M川支流のUP川でオショロコマ撮影
20XX-10-13  晴れ とても寒い

今日は層雲峡方面でオショロコマ調査予定であったが思いがけず、かなりの雪が降ったというので中止。

そこで、まだ降雪のない知床方面へ転戦することになった。

懸案の標津川水系M川支流のUP川でオショロコマの撮影を試みることになった。

この渓流は何度か調査に入ったことはあるものの、思いに反してオショロコマは未だ発見出来ずにいたのであった。 

朝9時過ぎに北見市を出発。峠を越えて目的の渓流沿いの林道に入って行く。

悪路をゆっくり登ってゆくと、やがて目的のUP川を横切る橋に到着した。

橋の上に二基、下に一基、かなり大きな砂防ダムがあった。

一番上の砂防ダム下流で良型オショロコマがあっけなく釣れ、この日、やっとUP川のオショロコマを発見できたのであった。



























ヤマベやアメマスはいなかった。ここでは濃い黄色い色調の腹でオレンジ系の赤点紋理がめだつ標津川水系独特のオショロコマ♂が10匹ほど釣れた。

産卵行動の直後で、すでに完全に放精しきった♂もいた。

次にダム二基を越えて上流数百mほどまで釣り登ったがダムの上流域では小型で暗色調の若いオショロコマが釣れた。

興味深いことには、ここで釣れたオショロコマの約半数は黒オショロコマであった。ダムによる個体群の分断効果かも知れない。













今日は合計30匹ほどを撮影できたのでこれでUP川のオショロコマ撮影を終了した。

前述のごとく、ここはオショロコマ発見にとても苦戦してきた渓流であった。

昨年の冬や今年の春に調査に来たときはオショロコマは全く釣れなかった。総じて生息密度はかなり低いようだ。

この時期になると産卵行動のためにこの狭い水域に集まってくるせいか、多少はオショロコマが釣れることがわかったのであった。




撮影させていただいたオショロコマたちはすべて丁寧にもとの場所にリリースした。



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村


にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秘境知床林道最奥、TB川のオショロコマ

2013-03-27 19:17:10 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村


20XX-6-30
秘境知床 地の果てに棲むオショロコマ その3
  ウトロ側渓流 知床林道最奥地のTB川
最近は知床半島が世界遺産に登録されるなど知床を取り巻く環境が大きく変わり、ながらく知床を勝手きままな遊び場にしていた私にとっては、何事もとてもやりにくくなってしまった。

観光客(車)や釣り客(サケ・マス、海釣り)は増えるし、やたらと規制は多くなるし、はっきり言って私はあまり面白くなかった。

しかし、昔のままであったなら恐らく知床の山々はいまだに大規模伐採や際限ない林道工事や砂防ダム建設などが続いて太古からの自然環境は人に知られることもなく破壊されるにまかされていたであろう。

まあ、知床の自然遺産登録は時代の流れであり仕方ないかといった諦めの心境だ。

オショロコマに関する渓流環境をみればこれ以上の伐採や林道、砂防ダムが造られる可能性が無くなったのは大きな福音と言えよう。この点では知床世界遺産登録に尽力された牛来昌前斜里町長の功績は大きい。

初夏の知床林道最奥の渓流TB川のオショロコマたちを見にいったことがある。一見なんの変哲もない渓流だがサケマスの遡上時期には沢山のヒグマでいっぱいになる。

雑誌やテレビなどでよくみかける知床でサケ・マスを捕っているヒグマの写真、映像のほとんどはここで撮影されたものである。

近年はゲート管理の手法などで一般の車両が知床林道へ入ることは規制されているので、今後この渓流に釣り人が入ることはまずないだろう。

ここでは河口付近からオショロコマはとても多い。



だらだらとした一見面白みの無いとても平凡な渓流だが自然度はきわめて高く、川虫が驚くほど豊富だ。

オショロコマは総じて黄緑色~緑色系の体色で赤点紋理は朱色からオレンジ色で鮮明、腹部は淡く朱色に着色し、腹部のヒレは薄いオレンジ色、しばしば尾鰭も赤味を帯びる。

背部虫食い紋理は比較的細かいほうだ。個体によっては暗緑色調の色調を呈する。線虫やヒルの寄生個体は見ていない。














この日も撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。



これまでここではアメマスやヤマベは発見していないが、あまりにもヒグマが多く上流へは行けないため調査は今のところ不十分である。



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村


にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

群れ泳ぐ巨大ミヤベイワナたちを撮影 北海道北見市、山の水族館の今昔

2013-03-26 19:19:26 | ミヤベイワナ
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村


群れ泳ぐ巨大ミヤベイワナたちを撮影

然別湖でミヤベイワナ釣りを楽しんだことがあるが、色々と細かな注意事項が多く、監視人のボートが絶え間なく走りまわり、我先に良い釣り場へ殺到するボートたちとの競争には完璧に負けてしまうしといった具合でどうしても大自然のなかでの釣りというよりは管理釣り場で釣っているという感じが強かった。

他人との肉体的競争には何事においても勝ったためしがないので、私たちには苦手なタイプの釣りであった。

この時は運良く、全体的釣り果最悪の当日としてはまあまあの11匹のミヤベイワナが釣れた。

うわさどおりに本当に美しい魚体であった。

ところで湖水中を泳いでいるミヤベイワナは一体どのように見えるのだろう。

きっと然別湖の中では多少の群れをなして泳いでいるのではなかろうか。

北見市郊外の温根湯の山の水族館へ行った折には、そんな様子を多少伺うことができる。

ミヤベイワナの水槽でガラス越しに、この魚の成魚たちが群泳しているところを撮影してみた。












湖の中でもこのように見えるのだろうか。

目測で申し訳ありませんがこの水槽の成魚で大体30-40cmくらいの大きさだと思います。

私も実際に然別湖では45cmくらいの個体を釣っています。

私たちは温根湯山の水族館が大好きなので時々このブログでもご紹介させていただきたいと思います。


PS: 実はこの山の水族館は老朽化著しく、この記事のあと改築されました。今回お示ししたような立派な魚たちは、もはやいません。
一方、目をむくような低予算にもかかわらず、種々、工夫をこらし、滝壺から見上げた光景の水槽や、水量変化を察知して魚が川を遡上する魚道や、水面が凍る水槽での氷下の魚の様子、イトウが活き餌のニジマスを獰猛に捕食する光景を見せる企画など、次々と世界発の新企画を出して、ますます人気がでています。これらはとてもマスコミうけがよいようで、おしげもなく全国ネットで次々と放映されるので一気に有名になりました。まるで閉鎖寸前に追い込まれた旭山動物園が捨て身の企画でよみがえったのとよく似ています。

ただ、以前の山の水族館を知っている私は、今のままでは断固おもしろくない。展示されている魚そのものは質、量ともに激減、比較にならないほど貧弱化しています。イトウさえ見せておけば客が喜ぶとでも思っているのでしょうか。氷下水槽などシッポがぼろぼろの養殖ヒネニジマスが一番威張っているし、まともな魚がおらず、一番かっこよく見えるのは中型ブラウン一匹のみ。また、イトウの水槽は以前のほうが好きです。なぜなら自然により近づけたという現在の水槽では光の当たり具合のせいかイトウがしらっちゃけてしまい、ぜんぜん美しくみえない。以前の水槽では、美しいイトウの姿にため息がでたものです。

とはいうものの、皆さん信じられないかもしれませんが、現在の山の水族館を若い飼育員が、たった一人でやっていることを考えれば、まさによくやっていると心から賞賛するばかりです。予算だってたいしてついているとは思えません。あせらず、体調を崩すほどの無理はせず、もし改善できるところがあれば少しづつ改善してゆけばよいと思います。地元民の私たちもできればお手伝いしたいと思い年間パスポートも購入しています。




にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

凍りつくオショロコマ

2013-03-24 19:17:26 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

最初の吹雪の日、知床のヒグマたちは越冬のため穴に入る。

知床半島、初冬のH川。
知床半島のウトロ側の渓流の多くには硫黄分の多い川などを除けば分布密度に差があるものの、大抵オショロコマが棲息する。

川によって色調・斑紋には多彩な変異がありそれは棲息する渓流の空気、光、水、川底の姿などを総合的に反映している。

釣り人が入らない川には比較的大型の個体も見られるが、そこへ入って行くのは相当な覚悟が必要だ。

知床のヒグマの棲息密度は他の地域とは比較にならないほど高いのだ。

私は知床のヒグマはその冬最初の吹雪の日に越冬のため穴に入るという古老の話を信じている。

そのころは草木の葉もほとんど落ちて、かなり遠くまで見通せる。

うっすら積もった雪にヒグマの足跡もはっきり残る。それでヒグマとの接近遭遇の可能性はかなり低くなる。

いつもは入って行きにくい川の奥深くへとすすんでみるのは本格的な冬になる直前、川が凍り付く少し前の、ほんの少しの期間に限ることにしている。

20XX年11月28日。知床半島ウトロ側のH川。
 

この短い渓流の、この流域は海から数Kmしか離れていないのだが、もはや上流域ないし源流域と言って良い。


ここの個体群は、なんとも地味な色調・斑紋のオショロコマだ。






最初に調査に入ったのが初冬だったので冬のよそおいなのかとも思ったがすぐ隣の川やいくつかのダムに遮られた下流域や、もうひとつ隣の川へ入ってみると金魚みたいな鮮やかな個体群がもいる。

このくすんだような、はでさのないオショロコマたちは実はこの水域特有の外見をしているのだ。












ここの個体群は、春、夏、秋、冬で多少は婚姻色の時期などの変化があるが慨してこの外見でとおしている。

H川の上流域に棲むこの個体群は複数のダムで下流域の個体群との交流を完全に断たれて久しい。


そのせいかどうかはわからないが下流域の個体群とは似ても似つかない。

色調は混濁した淡い黄色調と灰色調を帯びる。紋様にめりはりがなくぼけたような印象を与える。赤点紋理は淡いオレンジで細かい。腹ヒレは黒くならず、鮮やかなオレンジにもならない。

渓流の宝石とも言われるオショロコマだが、ここの冬のオショロコマから美しい魚という印象は受けない。

この流域では川の水は上流で土壌や砂礫粒が溶け込むのだろうか、なんとなく灰色を帯びて混濁し凄烈な流れとは言い難い。

立派なたまりには現在の知床では珍しい30cm を越える大型個体も多かった。 










渓流の流れる深い谷底は、ほとんど風もこないので一見おだやかに感じるが数Km下流では鉛色の海が大荒れだ。

猛烈にうち寄せる波しぶきが国道を洗っていた。空をみると雲はたいそうな速度で吹っ飛んで行き木々の梢は風で唸りを上げている。

ごうごうとものすごい風の音が谷中に聞こえてくる。

体感温度は極めて低く身震いする。手に持ったオショロコマはみるみるピキピキと音を立てて体表面に薄い氷の膜が出来てゆく。
魚体の表面に薄い氷の膜が張っている写真が何枚もありますがおわかりだったでしょうか?。

みるみるカチンカチンになったものもいる。体表面が凍ったオショロコマも水にもどすとすぐに元気に泳いで行った。

水からあげたとたん、みるみるオショロコマの表面に薄氷が張ってきた。魚もすぐに動かなくなった。












念のためお断りしておきますが、このビクはエサ箱を利用しているだけでオショロコマは一切キープしていません。

あまりの寒さに水中写真はつらいので心ならずも手持ち写真が多くなった。

オショロコマたちは手早く撮影させていただきすべてもとの川にリリースした。




にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村


にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オジロワシ、オオワシ、オショロコマ

2013-03-20 06:49:10 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

20XX年11月26日。知床半島羅臼側の SK 川。
10数羽のオジロワシとオオワシが高い木の枝に止まってこちらを見下ろしていた。

急に風雨が強まり雨が雪になって思いがけない30分ほどの吹雪が通り過ぎると、あたりはたちまち魔法使いの手にかかったように冬景色になっていた。

処女雪で白くなった荒れた林道を行けるところまで走りやっと川が見えてきた。



この水系ではこの場所しか川に降りることは不可能だ。何の特徴もない川だがオショロコマがいる。

産卵後、体力を回復しつつある時期でまだヒレが痛んだり体に無数の擦り傷のある個体がみられるが、越冬前によく食べて立派に肥えてきた個体も多い。

この川では概して明るい色調の個体が多い。






虫食い紋理は特に細かく頭部では無斑となるものが多い。







赤点紋理はオレンジ系で数は普通で鮮やかさはない。。

腹部は明るい黄色で時にオレンジ色をおびる。腹ヒレは黒くならない。




色彩、斑紋には実に様々なものがあり、未だ遺伝的多様性を十分有している頼もしい個体群と思う。

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

人間がアクセスできないいまだ手つかずの流域が多いからだと考えている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秘境知床、地の果てに棲む美麗・華麗・野性的なオショロコマ

2013-03-19 19:31:04 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

秘境知床、地の果てに棲む美麗・華麗・野性的なオショロコマ。

ある年の6月の終わり頃、知床林道の奧にある渓流、P川のオショロコマたちを撮影したことがある。

雨が降っていた。時々止むが結局終日雨 身震いする寒い日だ。

ここは滅多に人がこないせいか、とても自然度の高い美しい渓流だ。

知床の渓流の常で流程の短い山岳渓流がすぐ海に到達する。

そのため本来なら山奥に棲むイワナ(オショロコマ)が波打ち際で釣れることも知床の特徴だ。

この特殊事情からしばしば降海・遡上型オショロコマも見られる。


この渓流のオショロコマはいかにも知床らしい真紅の赤点紋理、赤い腹部、赤いヒレ、暗色調の体色で秘境知床の地の果てに棲む美麗・華麗・野性的なオショロコマと言える。





















































この日撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にリリースしました。




この日はもう、いたるところ新鮮なヒグマの糞だらけ。この付近はおびただしい数のヒグマがいる。

世界遺産登録に尽力された斜里町長牛来昌氏の最大の目的は営林局によるこれ以上の知床の無制限な森林伐採を止めさせることであった。

森が破壊されればやがて海も死ぬという概念も広く認識されつつあった。

結局、知床半島一帯の自然が世界遺産に登録され、以後知床のいわゆる開発行為は防がれることとなった。

これで知床では、美しいオショロコマの森が人間の手によって破壊される恐れは当面なくなった。

とてもめでたいことだが私の個人的な状況を考えると、面白くない面もある。

観光客や自然愛好家たちが一気に知床へやってきた。

急遽ありとあらゆる規制ができて長年知床を遊び場にしてきた私たちは以前のような勝手きままがやりにくくなった。

特に知床林道入り口に厳重なゲートが作られて、知床の自然の核心部の知床岬方面はおいそれと入れなくなってしまった。

知床五湖から知床大橋までは道道で網走土木現業所、そこからルシャ川までは斜里営林署の管轄する林道、そこからテッパンベツの番屋まではウトロ漁協の管轄道路であり通過にはそれぞれの許可がいるというとても複雑な場所だ。

同時にこの一帯は環境省や斜里町がさらに、こみいった複雑な規制・管理に関わっている。

道路は知床大橋付近から岬寄りは相当荒れ始め、落石がかなり多い。大規模な落石の危険が常にある林道だ。

そんなわけで今や一般の人たちが、この林道奧深くまで入ってゆくことは、事実上困難になっている。

恐らく、このP川の特徴的なオショロコマ画像が提示されるのはこれが最初で最後ではないかと考えています。


にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北見市近郊の湿地帯の良型エゾイワナとニジマス

2013-03-18 21:14:12 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

20XX年8月10日 晴れ
北見市近郊の湿地帯の源流域にオショロコマ発見できず。

朝10時に北見市を出発し我が家から25Kmほど車で走ったところにあるT川水系源流域の渓流に向かった。

このあたりはアメマスは多いがオショロコマは見たことがなかった。

しかし特に入念に調べたこともなかったので今日は気を入れて捜してみることになったのだ。

まず、ONT川に入ってみた。この川自体が美しい湿地帯の森の中を屈曲蛇行しながら流れるとても細い正真正銘の源流域である。


川底は泥状のところが多く川に入ると、その下流が猛烈に濁ってしまう。


川の屈曲部がたまりになって、そこへ振り込むと小型のエゾウグイが入れ食い状態に釣れた。





エゾウグイをひとしきり釣ると、やっとアメマス幼魚が釣れてきた。









比較的深いよどみには20-30cm の良型アメマスもいた。これらはエゾイワナといった方がよいかも知れない。

















ニジマス幼魚も一匹釣れてきて、あまり勢力は強くないがここでもニジマスは繁殖しているようだ。

常識的に考えるとオショロコマがいるとは到底思われない川で、結局、今日もオショロコマは確認できなかった。


小型の魚ばかりでちょっと物足りないのでいつもニジマスのいるところに寄ってみた。
ニジマスがつくたまりをさぐると果たして次々ヒット、30cmの♂と26cmの♀も釣れた。








小型のアメマスも多かったが、この水域では今日もオショロコマは確認出来なかった。




撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧にリリースした。


同じ水系の別の支流、OBO 川と YMA 川 も探ってみたが、これらの源流域の細流には今日は魚そのものがいなかった。




帰り道でみかけた地震雲みたいな線状の雲。 しかし大きな地震はなかった。




にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北見市近郊の渓流 PO川でのニジマス、オショロコマ、アメマスの相互関係。

2013-03-17 10:04:28 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

北見市近郊の渓流 POでのニジマス、オショロコマ、アメマスの相互関係。
20 XX年9月3日。 晴れ。

朝8時北見市の自宅を出発。ごく近郊の渓流にアメマス、オショロコマと最近ちょっと目立ってきたニジマスとの関係を見に出かけた。

オショロコマの多い支流から釣り下って本流のニジマスポイントまでを調査。



アメマスは散見されるがとても少なかった。

オショロコマ成魚は薄い色調で腹部は黄色くヒレは鮮やかなオレンジ系の色調でとてもあでやかで美しい個体群だ。

























だいたい同じ傾向の良型オショロコマ20匹を釣って手早く水中で撮影後、全て丁寧にリリースした。

支流を釣り下り本流が近づくにつれてニジマス幼魚、若魚が混じりはじめオショロコマとの混成水域となる。







アメマスは少ない。




ほぼ同時にオショロコマとニジマスが釣れたので並べて写真撮影をした。
実際にはこんなツーショットはなかなか撮影でき るものではないがなんとか並んだ状態で撮影できた。



当然ニジマスは魚体がオショロコマよりかなり大きくなるので、体力的にはオショロコマは劣性である。

実際、同じ場所にいる場合は、ほぼ100%の確率でニジマスが流れてくるエサを先取りする。

本流で45cmくらいのニジマスがかかり5分ほど細い渓流竿で悪戦苦闘の末、急流に乗られてしまい、いったんゆるんだ釣り糸がピンと張り切った瞬間、1.5号のハリスが切れて逃げられた。

引き続き本流で30cmくらいのニジマスを釣った。


川幅が広く水量もありゆったりしたたまりもある本流域ではニジマスが圧倒的に優勢であった。

支流に入るとオショロコマが優勢となりさらに上流の山岳渓流の様相を呈する水域はオショロコマ一色であった。

本流まで100mくらいまでの水域ではニジマス若魚、幼魚がオショロコマと混成する。


アメマスはこの水域にいるが個体数は少なかった。ここではニジマスとオショロコマは、棲み分けていると言える。

しかしオショロコマ生息域へのニジマス侵入傾向が強く、今後注意深く経過観察が必要と思われる。

いずれにしてもオショロコマからすれば迷惑このうえない状況であることは間違いないだろう。


羽化したての美しいキベリタテハ2♂♂を発見。写真撮影した。ネットを取り出して1♂採集。今年はキベリタテハが多いようだ。


今日は夕方から旭川で会合がある。川原で着替えてワイシャツネクタイの背広姿に変身し旭川に向かった。



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

渚滑川上流、大型ニジマスの侵入

2013-03-16 14:44:45 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村


渚滑川水系、大型ヤマベ釣りで知られるオシラネップ川ではオショロコマは確認できず、ここにも大型ニジマスが侵入していた。
2007年8月18日(土)  曇り のち晴れ 25℃

朝9時出発。渚滑川水系の大型ヤマベで知られるオシラネップ川上流へむかった。


この川はヤマベ釣りのメッカだがオショロコマの話は聞いたことがなかった。今現在、オショロコマがいるのかいないのか確認したくなったのだ。

初めての荒れた林道をたどって峠を越えしばらく下ってオシラネップ川沿いの林道に出た。

途中でタモギタケを発見、撮影して採集した。手のひらふたつほど採れた。このキノコはみそ汁に入れると最高だ。





オシラネップ川沿いの林道は、こんな山奥に場違いなほどの立派なアスファルト道路で驚かされる。

かってスーパー林道と称して山奥に広規格の舗装された林道を、それこそ北海道内の至る所に造ろうとした時期があった。

あまりにもひどい自然破壊に対する批判があった。景気が悪化し予算ぐりが付かなくなり、ぽしゃってしまった。

この立派な熊さん専用みたいな舗装道路はその名残だ。この川の支流PPR川が目的であったがこの支流への林道は施錠され通行止めになっていた。

なんとかゲート横をきわどくすりぬけてに侵入した車もいるようだ。私たちもまねをして強引に侵入したが林道はあまりにひどく荒れておりあきらめて引き返した。

そこでオシラネップ川上流の橋までいって川をみたがこの付近は相当の荒れ川で、工事でいじられた痕跡も濃厚だ。



とても魚の棲むような川ではなかった。戻って本流沿いの荒れた林道からコンクリート橋に出た。

ここから少し釣り下ったがまったく魚信なし。


砂地の川原に真新しいヒグマの足跡があり糞もあった。熊がすぐ近くにいる予感がする。 早めに川を上がり昼食。

アブがひどく多い。 少し下ってやっとよさそうなたまりを見つけて釣ったが妻が良型アメマス1匹釣ったのみ。


釣り人の痕跡がいたるところに多数ある。渓相もあまりよくない。 

さらに下ると、急に200mほどの間とても良い渓相で、そこで私が20~25cmのヤマベを数匹釣った。





小型ヤマベは多い。突然大きなニジマスがかかったが、悪戦苦闘のやりとりの末、残念ながら取り込めず針がはずれて逃げられた。

ゆうゆうと泳ぐが食いつかない大型ニジマスも多数いた。

下流域で放流されたものがこんなところにまで遡上してきたのだろうか。

それにしても他の魚が少なく釣り人の痕跡が濃厚だ。お盆でニジマスねらいの釣り人が入ったのだろうか。 

さらに下って本流にかかる大きな橋の下の見事なたまりを釣ったが当然ながらそんなところには、もはや魚はいなかった。


ここも釣り人がかなり入っているようだ。 

どうも、渚滑川水系ではあるものの、いまやオショロコマがいるような川ではなく今回は一匹も確認できなかった。

うっそうとした木々が茂る山奥ではあるが、かっては入植者が多かった地域だ。よく見ると森はほとんどが二次林だ。

今回源流域までは調べていない。

しかし今現在、OSR川上流域はヤマベやアメマスや放流ニジマスこそいるがもはや種々の理由でオショロコマの森は消えてしまったのだろうか。

今日は林道に羽化したてのキベリタテハがとても多く、少なくとも40匹は見た。2匹採集手のひら写真を撮った。エルタテハも手のひら写真を撮った。




川原の砂地に ドッキリ また 大きな真新しい熊の足跡があった。 早々に退散。

 



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村


にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京タワー水族館

2013-03-15 13:44:12 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村

20XX-5-24 (土) 曇り 後雨
美麗スーパーレッドアロワナ250万円 からの続き。

時間帯のせいか入場者が少なく、ほとんど誰もいなかったので、他人の目を気にせずデジカメで約1000枚以上、お魚たちを全部撮影させてもらいました。以下に少しご紹介します。

過密飼育なのに魚たちにほとんどキズや損傷が見られないのは、飼育の知識や技術がすぐれているためでしょうか。

ショー的な要素は皆無でイルカやペンギン、オタリアなどもいないので、家族連れや一般の観客にはあまりうけないかも知れません。

しかしお魚マニアなら、完全にはまってしまうレアもの水族館と言えます。








怪奇、白い肺魚。












ナイフフイッシュ、












ピラーニャも随分種類があるようです




















PS その後3年、最近また東京タワー水族館へいく機会がありました。ずいぶん様変わりして魚の個体数は減っていましたが
展示様式はすっきりしたようです。 また変わった魚が増えて怪奇な魚が一杯でした。 そのうちご紹介させていただきます。






にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村


にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美麗スーパーレッドアロワナ250万円

2013-03-15 13:27:24 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村


20XX-5-24 (土) 曇り 後雨
閑話休題。 美麗スーパーレッドアロワナ250万円

ある時、偶然に東京タワーに水族館があることを知り、のぞいてみました。

世界中の珍魚、怪魚、美麗種、稀少種など約900種類、5万匹の魚を生息地別に分類、展示してあり私みたいなお魚好きならまる一日いても足りないくらいの圧倒的迫力がありました。

設備などを見るとかなり古い水族館のようです。

さすがに土地不足の東京らしく、各水槽にこれでもかというほどぎっしりと魚がつめこまれているがその内容は余りにもすごい。

一般の水族館と異なるのは、魚たちに値段がついていてお金をだせば気にいった魚を買えるらしいことです。

町の熱帯魚屋さんやペットショップみたいな側面もあるようです。

一番高価であったのはスーパーレッドアロワナで価格250万円とあり驚きました。










この他にも色々なアロワナがいました。








   この項 続く。




にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村


にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

早春のニジマス釣りと谷地坊主 

2013-03-14 20:06:29 | 渓流魚、蝶、自然
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村


200XX年4月29日(日)  薄曇り
早春のニジマス釣りと谷地坊主  

今日は朝から天候が不安定。 晴れそうで曇りそうで、気温が上がりそうで、下がりそうで予測不可能な感じだ。

春の女神エゾヒメギフチョウを見に行くか、近場の森に渓流魚を見に行くか、迷ってしまう。

結局、天候はエゾヒメギフが舞うほどには晴れないと判断。近くの渓流にニジマス調査に出かけることにした。

この時期、森の木々の葉はまだ芽吹かず草木は枯れて夏場と較べるとウソみたいに見通しが良くなっている。

夏場は入って行きにくい林道から相当離れた渓流に見通しの良くなった森の中を歩いて到達可能だ。





今日はそこのオショロコマとニジマスの関係を見ることになった。

この渓流は広い山あいの平地の森を流れ、標高が低いせいか森には落葉樹の方が針葉樹より多い。


数キロにわたって屈曲蛇行しながら流れている。しばしば森の中で氾濫する。

広い遊水地となっている森には三日月湖のように取り残された古い流れのあとがあちこちに見られる。


そこは湿地になっていて谷地坊主(やちぼうず)が目立ち水辺にはエゾアカガエルやエゾサンショウウオの卵がびっしりと見られる。



湿潤な林床は種々の植物が豊かに芽吹いている。これが本来の原始河川の姿だ。

この自然豊かな渓流の下流域に、はかない釣り人の欲望を満たすために外来魚ニジマスが放流されてきた。

それがこの付近からかなり上流まで侵入して自然繁殖している。

今日、釣りに入ってゆくのはいつもよりはかなり下流域で、かってはオショロコマしかいない水域であった。

昨年の秋までにはオショロコマは相当に駆逐されてしまい、ニジマスの勢力が圧倒的であった。今年はどうであろうか。

結局、この水域には、何故か思っていたより魚が少なかった。





















えんえんと2Kmほどをさぐったが釣れたのはニジマス若魚8匹、成魚3匹、オショロコマは僅か6匹のみであった。

貴重な在来魚オショロコマはすべて撮影後丁寧にリリースした。

しかし、数カ所とても魚影の濃いところがあった。そこは魚が見えるが向こうにもこちらが丸見えで、人影に驚き魚が縦横に走ってしまう。

ここでは魚は見えるが釣れない。走った魚たちの大きさや素早い動きから察すると、これらはきっとニジマス軍団と思う。

かってオショロコマしかいなかったこの水域がニジマスに乗っ取られようとしているのは明白で、恐らくもうオショロコマに勝ち目はないと思う。

ニジマスが増えればそれを狙って多数の釣り人が入り、少なくなったオショロコマがさらにダメージをうけるというおなじみの悪循環が起こる。

釣り圧にとても弱いニジマスは普通、比較的短期間に釣りきられ、巻き添えを食ってオショロコマも最終的には消えてしまうというパターンが恐ろしい。



この成り行きを止めることは現状ではもはや不可能である。

せめて鮮明なオショロコマの画像を出来るだけ残しておきたいと思う。
















にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村


にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする