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津別川水系最源流域のオショロコマ調査
20XX-10-6 (金) 晴れ
AM 9:30 津別川源流へオショロコマを探しに出発。
網走川水系の大きな支流の一つの津別川には多くの支流があるが、これらをしらみつぶしに調査しても、どこも小型アメマスと放流されたチビヤマメ(当年魚)は多いものの、オショロコマはほとんど見られず、わずかに唯2本の支流の最源流域にごく小規模な個体群を発見できたのみ。
これら小規模なオショロコマ個体群は、アメマス生息水域の上流、これ以上は無理といった最源流域にのみ見られ、繁栄するアメマスや放流ヤマベ、さらに下流域に繁殖するニジマス軍団のために、とうとうここまで追いやられているといっても過言ではないと思う。
今後アメマス、ニジマス、放流ヤマベによる影響のみならず伐採や地球温暖化による水温上昇(具体的には13℃以上)が恒常的に見られれば一気に消えてしまう(ひらたく言えば絶滅)可能性が高いと考えています。まさに真の意味で絶滅危惧種と言えます。
自宅から1時間ほど走った原生林奥の渓流。まずこれまでオショロコマを少ないながら確認したことのある右沢へ入る。橋の下流200m ほど まあまあのたまりがありニジマス2 オショロコマ6を釣って撮影。
下流域はたまりのないダラダラ浅い流れで魚はいない。
昼食後 右沢をさらに林道沿いに車で10分ほど登り最後のヒューム管橋から下流でニジマス1 オショロコマ4 概してこの支流は魚が少ない。
昼食後、今日の目的であるこの渓流の左沢へ入った。ただ、これまでの調査では左沢でオショロコマを見たことはなかった。
少し上流、最初のヒューム管橋の下の大きなたまりとその下流域に、恐らく産卵のために遡上してきたと思われる良型オショロコマがたまっていた。30cm ほどのニジマスも釣れたがこれらはエッグイーターとして産卵場所でのオショロコマの脅威になるだろう。
予想外の思いがけない良ポイントが続き、オショロコマは次々に入れ食い状態で釣れて、せっせと撮影しては丁寧にリリースを繰り返した。
オショロコマは一気に全部産卵するのではなく、ダラダラと産卵を続けるようだが、すでに多少腹部が引っ込んできている個体は、もう段階的な産卵を始めているのかも知れない。
この日撮影できたオショロコマは28匹を数えた。ここのオショロコマは外見的には成魚で尾叉長20cm 前後と小型で生息環境が暗いせいか暗黒褐色調の体色でオス成魚の腹部はしばしば濃い黄色。メスも腹部は他個体群のように純白のものは少なく、種々の程度の黄色調に着色する。赤点紋理はオスメスともに小さくオレンジ系で、鮮やかさはなく、概して地味で、いわば野生的なオショロコマと言える。白点紋理は細かくオス成魚の項部はヤマトイワナのようにしばしばベッタリ無紋。
渓流全域でのオショロコマ個体数は多いとは思われないが、知床のように外見的に一定の方向に収束する傾向は少なく、遺伝子の多様性は未だよく保たれていることが伺える。
この時期午後 4 : 00を過ぎると山沿いの渓流は陽が入らなくなりあたりが暗くなって気温も急激に下がってきたので 午後 4:00 武装解除。しばらくすると薄暮帯となりライトを着けてひたすら走って津別へもどった。津別から北見までは真っ暗となり、久しぶりの夜の運転になり疲れた。
夕食は トリトン お持ち帰り寿司。
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AM 9:30 津別川源流へオショロコマを探しに出発。
網走川水系の大きな支流の一つの津別川には多くの支流があるが、これらをしらみつぶしに調査しても、どこも小型アメマスと放流されたチビヤマメ(当年魚)は多いものの、オショロコマはほとんど見られず、わずかに唯2本の支流の最源流域にごく小規模な個体群を発見できたのみ。
これら小規模なオショロコマ個体群は、アメマス生息水域の上流、これ以上は無理といった最源流域にのみ見られ、繁栄するアメマスや放流ヤマベ、さらに下流域に繁殖するニジマス軍団のために、とうとうここまで追いやられているといっても過言ではないと思う。
今後アメマス、ニジマス、放流ヤマベによる影響のみならず伐採や地球温暖化による水温上昇(具体的には13℃以上)が恒常的に見られれば一気に消えてしまう(ひらたく言えば絶滅)可能性が高いと考えています。まさに真の意味で絶滅危惧種と言えます。
自宅から1時間ほど走った原生林奥の渓流。まずこれまでオショロコマを少ないながら確認したことのある右沢へ入る。橋の下流200m ほど まあまあのたまりがありニジマス2 オショロコマ6を釣って撮影。
下流域はたまりのないダラダラ浅い流れで魚はいない。
昼食後 右沢をさらに林道沿いに車で10分ほど登り最後のヒューム管橋から下流でニジマス1 オショロコマ4 概してこの支流は魚が少ない。
昼食後、今日の目的であるこの渓流の左沢へ入った。ただ、これまでの調査では左沢でオショロコマを見たことはなかった。
少し上流、最初のヒューム管橋の下の大きなたまりとその下流域に、恐らく産卵のために遡上してきたと思われる良型オショロコマがたまっていた。30cm ほどのニジマスも釣れたがこれらはエッグイーターとして産卵場所でのオショロコマの脅威になるだろう。
予想外の思いがけない良ポイントが続き、オショロコマは次々に入れ食い状態で釣れて、せっせと撮影しては丁寧にリリースを繰り返した。
オショロコマは一気に全部産卵するのではなく、ダラダラと産卵を続けるようだが、すでに多少腹部が引っ込んできている個体は、もう段階的な産卵を始めているのかも知れない。
この日撮影できたオショロコマは28匹を数えた。ここのオショロコマは外見的には成魚で尾叉長20cm 前後と小型で生息環境が暗いせいか暗黒褐色調の体色でオス成魚の腹部はしばしば濃い黄色。メスも腹部は他個体群のように純白のものは少なく、種々の程度の黄色調に着色する。赤点紋理はオスメスともに小さくオレンジ系で、鮮やかさはなく、概して地味で、いわば野生的なオショロコマと言える。白点紋理は細かくオス成魚の項部はヤマトイワナのようにしばしばベッタリ無紋。
渓流全域でのオショロコマ個体数は多いとは思われないが、知床のように外見的に一定の方向に収束する傾向は少なく、遺伝子の多様性は未だよく保たれていることが伺える。
この時期午後 4 : 00を過ぎると山沿いの渓流は陽が入らなくなりあたりが暗くなって気温も急激に下がってきたので 午後 4:00 武装解除。しばらくすると薄暮帯となりライトを着けてひたすら走って津別へもどった。津別から北見までは真っ暗となり、久しぶりの夜の運転になり疲れた。
夕食は トリトン お持ち帰り寿司。
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