オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

ムハンオショロコマと錦鯉オショロコマ、およびその他の斑紋異常

2018-08-30 20:41:56 | ムハンイワナ
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ムハンオショロコマと錦鯉オショロコマ、およびその他の斑紋異常




知床半島のとある閉鎖的渓流には以前からムハンオショロコマがみられる。



この渓流は流呈が短い上に海との交通を遮断されているため遺伝的には血が濃くなる一方の環境であり、種々の斑紋異常がみられるが、今回はムハンオショロコマの画像をしめすにとどめる。



ヒレの色彩に異常をきたすものも多い。
























もうひとつ、オショロコマの特徴的斑紋異常としてこのブログでしばしば現れるのは 錦鯉オショロコマ で実際にこのオショロコマを見るとあたかも錦鯉みたいにとても美しく見えるのが名前の所以である。












この斑紋異常個体はとある斜里川水系支流の、とあるピンポイント的な閉鎖的水域でのみ見られる。





錦鯉オショロコマの異常斑紋出現には種々の程度があり、ごく軽度の異常のみ発現するものもみられる。











このほかの 斑紋異常としては カワマス や アメマス との雑交個体が このブログに しばしば登場しています。







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ムハンニジマスから偽自然が自然へ移行してゆく未来の話へ

2018-08-26 11:44:42 | ムハンイワナ
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ムハンニジマスから偽自然が自然へ移行してゆく未来の話へ



養殖場では数万匹に一匹程度でムハンニジマスがみられるといい、ムハンニジマス同士の交配では100%ムハンニジマスがでるという。


昭和40年に発見され、その後種苗化されたムハンニジマスは発見地の 愛知県蓬莱町にちなんでホウライマスと呼ばれるようになったという。


北海道各地ではごく稀に釣られるようです。


しかし本物はそう多くはなく画像検索するとムハンモドキがほとんどで完全なムハンニジマスはかなり稀であることがわかる。



田中篤さんからのすばらしいムハンイワナ・ムハンヤマメの玉稿をいただき、そういえば以前に釧路川水系の湿原渓流で在来種のアメマスが駆逐されニジマス一色になっているところを発見したおり めずらしい正真正銘の天然のムハンニジマスを釣っていたことをおもいだしました。







体側の赤い帯は消えずに残っていますが、ホウライマスではこれも消えるのでしょうか。


最近はニジマスの養殖技術も進んで、いわゆるムハンニジマス(ホウライマスと総称)や、コバルトや真っ白いアルピノ(目が赤い)やイワナとの交配種ロックトラウト  染色体操作種苗(3倍体)その他 etc. なんでもありの世界である。


しかし、いかに外来種放流による偽の自然とはいえ北海道の渓流や湖でこんなのが釣れたら今のところかなりの違和感を感じてしまうだろう。


現在のところは管理釣場等にかぎって欲しい代物だと思うが人間の考えは日々おもわぬ方向へと変遷してゆくのが恐ろしい。


長い時間の経過とともに今ある生態系もそれなりに変遷してゆき、いつのまにか偽自然が自然とみなされる時期が来るかも知れない。


本州ではアメリカザリガニは市民権を得たようだし、北海道でも鯉や鮒が国内外来種であったという認識は薄れてしまった。


たとえば実際にニジマスがもともと北海道の川に棲んでいた魚だと思っている子供さんは増えているとおもう。


恐らく、種々の理由から外来種、在来種といった教育が行われにくいのかもしれない。


それだけに、今現在、奇跡的に残っているオショロコマのピンポイント的生態系や、本州でのニッコウイワナ、ヤマトイワナの原種の棲む稀少な生態系は、単に心情的に大切というだけではなく貴重な遺伝子資源としても保護してゆくべきと思います。


北海道屈指のオショロコマ生態系を誇っていた水域に、長年、養魚場からのデカニジマスをドボドボ放流することを惰性的に続け、自然豊かであった渓流をニジマス一色にすることに血道をあげている自治体があることは悲しい限りです。


滝上町民のなかでも、はやそのことに気づいてニジマス放流を憂いている方々からのメールをいただいており心強く感じている昨今です。


地球上の多様な生物をその生息環境とともに保全し、生物資源を持続可能であるように利用し、および遺伝資源の利用から生ずる利益を公正かつ衡平に配分することを目的とする といった内容の 生物の多様性に関する条約 (生物多様性条約:Convention on Biological Diversity、CBD) を 我が国も1992年から批准しています。


すなわち 締結国の基本的な義務は 多様な生物をその生息環境とともに保全 することです。



オショロコマ生息水域にニジマスを放流することは明らかにこの条約に違反していることになることも認識してほしいとおもいます。




どうも、このブログの性格上、在来種と外来種の話へと話が進んでしまうのはご容赦ください。



次はムハンオショロコマの画像がでてきます。




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ムハンイワナ(後篇、ムハンモドキと特殊斑紋)

2018-08-23 03:02:03 | ムハンイワナ
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ムハンイワナ(後篇、ムハンモドキと特殊斑紋)



先に紹介したムハンイワナはムハン遺伝子が発現し、普通の紋様のイワナの集団の中に一定の出現率で現れるものです、


しかし、世の中にはこの出現メカニズムとは違うメカニズムで発生するムハンイワナが存在します、


斑紋が無いので確かにムハンイワナと呼びたいのですが、このメカニズムの違うものを私はムハンモドキと呼んでいます。


(発現のメカニズムについては、あくまで私の個人的見解です)



パターン1



天竜川水系のヤマトイワナはもともと白点が無く、朱点も薄いものがいます、


中には朱点が無いものもいて、これをムハンイワナと呼ぶ人もいます、


しかしパーマークは存在します、全ての斑紋が無いムハンイワナとは形態も出現メカニズムも違います。



22天竜


23木曽


木曽にもまれにいます。




パターン2

北陸の某河川には一定の割合で白点の無いイワナが出現します、


ただしパーマークはあります、


だから先ほどの天竜ヤマトのケースに似ていますが、 天竜ヤマトは元々白点が無いのに対して、こちらは白点の存在するニッコウイワナの中に一定の割合で白点が消失したものが現れます。



24北陸(釣り人S氏)



25北陸(釣り人S氏)





パターン3


木曽川水系に放流されたニッコウイワナと在来のヤマトイワナの混血種は、 幼魚の時は白点が多く、ほとんどニッコウイワナの姿ですが、成長するにつれて背中の白点が消え、
体側の斑点がオレンジ色になり、ヤマトイワナの形態に近づきます、



その中には、体側の斑点まで消えるものがいます、なので見た目はムハンイワナです、


大型になると斑点が消失するので、このタイプのムハンイワナはほとんどが尺前後のサイズです、


木曽川水系で釣れるムハンイワナはほぼこうしたメカニズムで発生するので本来のムハンイワナではありません、


混血種ですから養殖魚の系統や血の濃さなどにも影響を受け、ムハンになる条件は不明です、


このタイプは良く見るとお腹に着色班がぽつんとあったり、非常にイレギュラーなタイプです。


26木曽(釣り人Y氏)


斑紋が無いのに本来のムハンイワナではなかったり、 本来のムハンイワナなのに白点があったりと、話はややこしいですが、 私は出現メカニズムで判断したいと思います。





他の特殊斑紋



カメクライワナ



出現メカニズムはムハンイワナと同じ、


パーマークを含む全ての斑紋が消えた上に新たに唐草模様が出現しているように見える、



出現率も1/50くらいのようである。(データ不足)


27カメクラ



28カメクラ





ムハンヤマメ



出現メカニズムはムハンイワナと同じ、 完全無班であるが、遠目に見ると体側に薄く黒い帯が見える、


出現率も1/20くらいである。



29ムハンヤマメ


30ムハンヤマメ




ナガレモンイワナ



良く見ると白点が存在する、普通のイワナのパーマークが唐草模様になったタイプである、


出現率100%だったそうだが、現在は放流魚と混じり出現率60%くらいである。



31ナガレモン


32ナガレモン




背面朱点イワナ


複数生息することは確認したがデータ不足、出現率と出現メカニズムは不明である。



33背面朱点




34背面朱点



                        おわり





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ムハンイワナ(前編)

2018-08-16 20:53:59 | ムハンイワナ
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前回、衝撃的な 毒キノコアマゴ の情報をいただいた田中篤さんから、このたびイワナの斑紋の謎として知られる ムハンイワナ の寄稿をいただきました。
ムハンイワナのまとまった総説のようなものを見る機会はほとんどありません。とても貴重な記事になるとおもいます。

    


     ムハンイワナ(前編)

           田中 篤


サケ科の魚には時としてイレギュラーな斑紋の個体が発生します。


特に多いのがムハンタイプ、斑紋のない魚です。


このムハンタイプはヤマメ、アマゴ、イワナ、オショロコマに見られます。


ここではムハンイワナについて紹介したいと思います。


私が釣ったのは東北地方の某河川。


それは全くの偶然でした。


イワナとヤマメの混生域を釣っていた時に釣れた17cm位の魚、 釣り上げたら模様が見えなかった。


あれ?こんな所にもウグイがいるのか?


と思ってよ~く見ると、顔つきがウグイじゃない、イワナの顔なのだ。


脂鰭もついている、模様は無いけれど確かにイワナだ。


ムハンイワナは本では見た事はあったが実物を釣ってしまってビックラこいた。


そして証拠写真を撮ったのだが、その時はフィルム式のコンパクトカメラで、 接写ができなかった。


なので撮った写真は遠くから撮ったもので、被写体は写真の中央に小さく写っていた。


せっかくのムハンイワナなのに、本当にムハンイワナなのかウグイなのか判別が困難なものになってしまった。



その直後に接写に強いデジカメが出てきて、これを持ってこの川に通うことになった。






    


ムハンイワナの川で釣れるほとんどのイワナは普通の東北のイワナ。


白点のある普通のイワナだ、その中に一定の確率でムハン遺伝子が発現したものが現れるらしい。


でも釣っても釣ってもムハンイワナは釣れなかった。


どの程度の確率で生息するのかもわからないし、もしかすると養殖魚の放流によってすでにムハン遺伝子は消滅しているかもしれない。



そんな不安のなか約3年が経って、やっと2匹目が釣れた。


実は3年間はその川だけではなく、周辺の川も釣っていたのでなかなかムハンに出会えなかったようだ。


ある一本の河川にムハンイワナがいたら、隣の河川にもいるかもしれない。



本流を通じて繋がっている別の支流にもいるかもしれない、と思って同じ水系の近くの支流を手当たり次第に釣った。



現在は友人も含めて15匹ほど釣れましたが、釣れるのは最初に釣ったあの川だけ、 結局は最初に私が釣ったあの川にしか生息していないという事がわかりました。



現在の記録では、ムハンの出現率は約50匹に一匹の確率です、簡単に出会えるものではありません。



1ムハン(釣り人U氏)


2ムハン(釣り人N氏)


3ムハン

4ムハン


5ムハン


6ムハン


7ムハン


8ムハン


9ムハン


10ムハン


11ムハン


12ムハン


2匹目が釣れて以降も同じ水系の別の川を手当たり次第にほとんど釣りましたし、 地元の人に聞き取り調査しても、あの1本の川でしか釣れないようです。


そう考えると私はそんな川にいきなり、偶然入ってしまったようで、それはほんとうに奇跡的な事だったと思います。




この川の普通のイワナ。


13普通


14普通


15普通


16普通


17普通


18普通


そしてこの川は魚類学会が認知しているムハンイワナ生息河川10河川には含まれていない、新たな生息地である事も判明しました。



と言っても地元の人達は昔からここにはムハンが棲む事を知っていましたから、それを学会が知らなかっただけの事ですが。



その後、私の情報で魚類学会員の方が入って調査しました。


私も同行しましたが、さかんに釣れた普通のイワナの脂鰭を切除してDNAサンプルとして取っていました。


この時、実際にムハンイワナは2匹釣れましたがこの魚のサンプルは取らずにリリースしていました。


私はなんでムハンじゃない普通のイワナのサンプルを取っているのだろう?と不思議に思いました。


でも調べるDNAはミトコンドリアDNAなので、その集団に共通の遺伝子なのでこういうサンプリングになるようです。


その結果は詳しくは聞いていませんが、比較的古いタイプの遺伝子だそうです。


そして一時、この川を希少魚種保護のために禁漁にしようという話が持ち上がりました。


そうなると一般人の私はここで釣りをしてムハンイワナに出会う事ができなくなってしまいます。


結局、禁漁処置は取られず、現状のままになりました。



もしここを禁漁に設定すると、全国的にここに希少種のムハンイワナがいますよ、と宣伝する事になる。



そうすると良からぬ人達がやってきて、この川を荒らして行くかもしれない。


結局は人に知られずこのままが一番良いのかもしれない。


ムハンイワナの形態的特徴は、まさに無班、イワナ特有の紋様が何も無い事です、パーマークも完全に消えます。



しかしお腹は黄色くなります、これは普通のイワナと同じです。



沢山釣ったムハンイワナの中には若干の斑紋が存在するものがいました。


尾部の側面に白点のあるタイプ
白点も小さくて、イワナの本来の白点がここの部分だけ残った、という感じではありません。
全ての紋様が消えた上に出現した別の班紋のような印象です。


19白点(釣り人M氏)






尾部に黒点があるタイプ 。
側線のあたりに薄くて小さな黒点が沢山あります。


20黒点(釣り人U氏)






額の丸い2つの対照的な紋様
これは白点を持たないヤマトイワナにも良く現れる紋様です、
額に白点が無い場合に薄いこの紋様が現れる場合があります。



21白班




                        この項、続く。






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悪魔の絵筆コウリンタンポポ、北海道で大繁殖の衝撃

2018-08-14 00:18:18 | 北見市の出来事
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悪魔の絵筆コウリンタンポポ、北海道で大繁殖の衝撃

2018-6-23 (土)  晴れ 30度C

久しぶりに晴れた。 


この日、女満別空港から高速道路美幌バイパスを通って北見へ向かったが、高速道路沿いにびっしりとオレンジのじゅうたんみたいにコウリンタンポポの花が満開で衝撃を受けた。



花が咲く前には、こんなことになっていることにはまったく気づかなかった。


正直なところ、ああ美しい。ラベンダーなんかよりきれいだと感じてしまった。









北海道ではブルーリストA2に分類され、 本道の生態系等に大きな影響を及ぼしており、防除対策の必要性について検討する外来種 に指定されている。



しかし、例によって行政が指定したり検討するのは まことによいことだが、そんなことのみでその場しのぎをしているうちにもはや完全に手遅れになっている感はいなめない。



攻撃的外来種筆頭のニジマスやウチダザリガニとまったく似たような状況である。




何も知らない人がみたら、とってもきれいなお花畑がえんえんと続いていると喜ぶかも知れない。





以前、大雪山で北海道の高山蝶代表のクモマベニヒカゲが、恐るべき攻撃的外来種コウリンタンポポに吸蜜していることを紹介した。



北海道では高山帯はもちろんこんな低地帯にも大繁殖して主に道路沿いに猛烈に分布を拡大している。



もはやこの勢いを押さえることは不可能とおもわれるが、在来の自然におよぼす影響は計り知れないものがあるとおもう。




こんな文章を書いたあと、おもいがけず我が家の車庫裏の、ふだんまったく目の届かないところにコウリンタンポポ数株を初めて発見、背筋が寒くなるようなショックを受けた。




げげーっ、なんで我が家の車庫にコウリンタンポポ ??.





引っこ抜いてみると、あまりに立派な根があり、それが周囲にひろがろうとしている勢いに驚いた。





恐らくセイタカアワダチソウと同じく、種子のみならず周囲に根を張って増殖する能力も相当なものではなかろうか。





あと数十年もすれば、コウリンタンポポは、いわゆる帰化植物といった範疇に組み込まれ、在来の歴史ある植物生態系を圧倒・破壊して、ごくありふれた北海道の自然の景観になってゆくのだろうか。




生態系とは、ある一定の状態に止まったまま未来永劫変化しないで推移することはむしろ稀で、むしろこのように大自然のみならず人為によるものをも含めて、絶えず変化してゆくものが多い といった認識が強まってきている昨今です。



ただ、今現在、奇跡的に残っている古来からの在来のすばらしい生態系を、あえて破壊することがわかっている行為、たとえば


絶滅危惧種オショロコマの棲息水域に攻撃的外来種ニジマスを放流するようなことは厳に避けるべき



と考えています。





関係ないけれど 庭のまわりに敷き詰めた砂利に高山植物の女王コマクサの種子を撒くだけでこんなに増えます。コウリンタンポポほどの強力な繁殖力はありませんが。









      
    よく見るとコウリンタンポポ群落の下草として広がっているのは、これまた外来種のクローバー(シロツメクサ)です。






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屈斜路湖のウチダザリガニ採り

2018-08-11 23:39:10 | ウチダザリガニ
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屈斜路湖のウチダザリガニ採り


201X-7-24 (日)  北見快晴 屈斜路湖は曇



引き続き、帰りに屈斜路湖のウチダザリガニ繁殖地へよってザリガニすくいを試みた。



はるか昔、ニジマスやウチダザリガニが最悪の攻撃的外来種とは誰も知らなかった頃のこと。


摩周湖と同じくニジマスのエサとしてウチダザリガニも放流されたものと考えられる。







ハサミの付け根の 白斑がウチダザリガニの特徴です。





今では、人々は、これら外来種の害には固く目をつむり、もはやメリットのみを享受している。


私も子供たちもここでのザリガニ採りやニジマス釣りは大好きだ。




アタリメと豚肉を凧糸で細い棒の先に縛り付け、このエサで岩場のかげに潜むウチダザリガニをおびき出し小さなたも網で素早くすくい上げる。





しかし、何故か、今日のウチダザリガニはひどく手強かった。




ウチダザリガニのパワーは信じられないほどすごい。



肉片をがっちりハサミで掴んで岩に足を踏ん張ってものすごい力でエサを持って行こうとする。


そうなるとなかなかうまく行かずエサを引きちぎられて取られてしまうことが続く。


たも網ですくおうとしても信じられない早さで水中をピユーッとバックして逃げる。


お手上げだ。


そこで初めからたも網の真上にエサを置いて待つ作戦に変更。


やたら用心深いウチダザリガニがついにエサの誘惑に勝てずネットの上に這い上がってきてエサをハサミでつかんだら、間髪をおかずエイヤッとすくい上げる。







この作戦が功を奏して後半戦になってから次々と6匹のウチダザリガニを捕まえた。



ニホンザリガニ角1本、ウチダザリガニ角3本と歌にあるように、ウチダザリガニの特徴は頭に3本の鋭い角があることです。




かみさん2匹、私が4匹。孫たちはゼロ。


孫たちは、かってはウチダザリガニを見て、きゃーきゃー怖がるばかりであったが最近では慣れて上手にザリガニを素手で掴めるようになった。


素早くパッと背中を掴むのがコツ。


もたついたり、失敗すると強靱なハサミで挟まれかなり痛い目にあう。


長男君が露天風呂に入りたいとひとしきり大騒ぎ。


おじいさんが一人入っていたが、女性観光客たちが足をつけ始めるとフリチンで風呂からあがってきて、足湯はやめろと怒鳴った。


女性たち驚きあわてて退散。長男君もびびって入浴しないことになった。


ニジマスと思われるライズがあちこちにみられるので長竿を出してみたが釣れなかった。


足下からカモの親子が飛び出してびっくり。



孫たちはザリガニ君を飽きるまでいじくりまわして、最後は全部もとの場所に放した。


ここのザリガニ採りはかなり奥深いものがあり、その気がある人はきっとはまってしまうことうけあいです。






さきほどまで、ザリガニ採りが楽しみで3年間、ここのキャンプに通っているという数家族がいた。 

売店で再び全員でイモモチを揚げてもらって食べた。 









そうとう腹一杯になったにもかかわらず、最後は美幌の三八ラーメンで〆となった。


育ち盛りの孫たちにとっては好ましいことだが、私たちは完全に食い過ぎ。 


午後6時過ぎに帰宅した。



終わり。



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アマゴ朱点の異変と サトウマス との関連。

2018-08-09 22:27:23 | アマゴ
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アマゴ朱点の異変と サトウマス との関連。

近年、各地のアマゴの朱点にあたかも同時進行的に顕著な変化が起こっていることは驚きでした。


以前このブログでもご紹介したことのある異常朱点が顕著なアマゴの種苗 サトウマス が広まった可能性はないか、田中篤さんのご意見をうかがってみました。


以下のようなご意見をいただきました。







あれから色々とアマゴ養殖業者の事を調べてみました。


サトウマスの種苗が入っているわけではなく、各養魚場が独自にやっているようです。


朱点の面積や色に地域によって違いがあります。







サトウマスの記事はもう十年位前のものですが、
朱点の濃いものを選択飼育して40年くらいしか経っていないと思います。


アマゴが2年で産卵できるとするとたった20代しか経っていません。

なのにあの異常な姿になるのが不思議でしたが、


毎回朱点の濃いもの1組しか受精卵を取らないとすると、人為的に極端なボトルネックが続き、


遺伝子に非常に変異が起きやすい状態になっていると思われます、


だから突然にあんな姿のアマゴが生まれたと思います。


各養魚場でも似たような事をやっていて15代くらいから急に変化が大きくなるのかもしれません。


去年も同じ川で釣りをしておりますが、去年も朱点は多かったですが、今年は急激に変わっています。


継代選択飼育で遺伝子レベルで壊れかけているような気がします。


今回、アマゴの急激な外見の変化をレポートしておりますが、


実は養殖魚は中身においても天然魚とはかなり変わっています。(変えられています)


渓流とは違う養魚場の環境に適応するものを選択飼育することにより、緩い流れの隠れる所のないプールのような池で過密に飼育され、



人の撒くペレットをどんどん食べてより早く成長する、そんな環境に適応するものを選択飼育し、養殖の効率を上げてきました。



また、選択飼育というものは遺伝上も好ましくない「ボトルネック効果」というものも引き起こします、詳しくはこちら。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%AF%E5%8A%B9%E6%9E%9C



養殖魚は選択飼育を続けると「ボトルネック効果」により遺伝的多様性が極端に低い状態になっています、



それにより、奇形や劣性遺伝の発現、ある病気に極端に弱いといった問題が発生します。




餌のペレットもコスト削減のために植物成分の割合を増やし、そのペレットでも良く育つ個体を選択飼育することにより、安いペレットでも大きく育つように品種改良されているそうです。




繁殖は人工採卵と人工授精で、もう何十年も自然産卵をしていません、



そんな食性や生態が改変されたものが養殖魚です、



それが自然河川に放流されているわけで、本来は問題だと思います。



ただ目的は釣り人に釣らせるのが目的ですので、



警戒心が薄く、餌を良く食べる放流魚は良く釣れて、あまり河川には残らないとも言われています、




釣られて魚がいなくなり、それを放流で補う、それが本州の渓流の実態です。




今後、朱点異常アマゴの出現状況がどのようになってゆくのかは興味深いところです。




今回、田中さんのご意見を聞き、現在北海道で奇跡的にも ピンポイントで残存している オショロコマの生態系の大切さが改めてよくわかります。


これらは純粋な遺伝子資源としても極めて重要なもので、私たちの子孫に大切に引き継がれてゆくべきものです。


ひたすらでっかいニジマスを釣りたいという釣り人のはかない欲望のために、消えていってもよい存在ではありません。



オショロコマなど 在来の渓流魚の生息水域をニジマス汚染等で消滅させることがないように、今後とも訴え続けて行きたいとおもいます。




PS. その後 田中 篤 さんからのメールによれば 四国でも似たような異常事態がおこっているようです。 今後 全国的な情報収集が必要と思われます。

四国の毒きのこアマゴが以下のブログに乗っています。
https://tanisi-web.sakura.ne.jp/sokouki07/skk07_08_16k.htm
朱点の出方は木曽とも三重とも違い、細かい朱点が非常に多いタイプです、
昨日サトウマスの記事を見たら、サトウマスAにそっくりでした、
サトウマスも四国産なので、これはサトウマスの種苗が入っているのかもしれません。







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変化するアマゴ 毒キノコアマゴ

2018-08-08 01:35:58 | アマゴ
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変化するアマゴ 毒キノコアマゴ


      田中 篤


最近、アマゴが変わりつつある、


それも劇的に!

アマゴと言えばヤマメから派生した亜種、


アマゴの特徴と言えばヤマメにはない朱点です。


生息地域は酒匂川以西の太平洋側河川、 四国及び瀬戸内海にそそぐ河川です。



くわしくはこちら。
https://enoha-tei.com/amago-seitai/


最近はこのアマゴの放流魚の朱点がおかしい!


ここ数年の間に大きな変化が見られる、


朱点がより多く、より大きくなっている、それも極端に、


色がより赤く濃くなったり、盛り上がったものもいる、


これらの魚は四国や紀伊半島、木曽川水系でも見られる、もっと調べればさらに沢山いるかもしれない。



魚の模様、外見なんて、個人的見解や趣味によって違う曖昧なものと思っていたが、以下の写真を見比べて欲しい、明らかに今までのアマゴとは明確に違うのが分かると思う。



私の釣りのテリトリーは主に木曽川なので、まず木曽川水系で釣れた朱点の多いアマゴの写真を紹介したい。


ちなみにこの系統のアマゴを我々の仲間内では勝手に「毒きのこアマゴ」と呼んでいる、


とはいっても 食べて毒があるわけではありません。


毒きのこは派手なベニテングタケのように赤い色で自身の毒性をアピールしているものがあるが、この派手さが毒きのこに似ていると感じるからだ。



1毒アマ1

2毒アマ2

3毒アマ3

4毒アマ4

5毒アマ5

6毒アマ6

7毒アマ7

8毒アマ8

9毒アマ9

これら、放流アマゴの特徴はとにかく朱点が多い、大きい、
それもパーマークに匹敵するほどの巨大なものもあり、すでに点とは言い難い個体もいる、
朱点の数が非常に多く、背びれや尾びれの付け根や目玉の部分、目の前にまで付いているものもいる。
(パーマークもかなり乱れている。)


こちらは三重県に住む友人が釣ったもの。(釣り人M氏)

10三重1

11三重2

12三重3

13三重4

14三重5

15三重6

16三重7


朱点が非常に多くて、その色も血のように赤い。
良く見ると朱点の部分が盛り上がっているものがいる、まるで病気の腫れものだ。


ちなみにこちらは過去に釣れた普通のアマゴ、
朱点はあるがサイズは小さく、数も少ない。
17普通

18普通

19普通

20普通

21普通




アマゴはイワナに比べて養殖の歴史も長く、生息域も人間の生活圏に近いので、
河川のアマゴは養殖魚の影響を受けやすく、養殖魚の影響のない天然アマゴと言える魚は少ない、
私の知っている中では放流されていない可能性が高い所が2か所あるので紹介したい。




ここは木曽川水系の支流の支流の堰堤の上、
近くには林道が無く、堰堤の上はアマゴしか生息していない、
堰堤の下までは放流イワナとアマゴが釣れる、
つまりこの堰堤の上は放流されていない可能性が高い。

特徴は黒点も朱点も少なく、朱点の無いものもいる、
パーマークも丸くてくっきりしている。釣り人 小川氏。
22小川

23小川

24小川

25小川

26小川






こちらは奈良県熊野川水系のアマゴ、
近くに林道も無く、簡単には到達できない山奥の川、
なので放流はされていないと思われる。釣り人 荒谷氏。

27荒谷

28荒谷

29荒谷

30荒谷




ここも少ない朱点と丸いパーマークが特徴だ、


これらが在来のアマゴだとすると、在来のアマゴは朱点は少なく、中には朱点の認められない個体も存在するという事だろうか?




こうしてみると在来のアマゴ、あるいは旧来の養殖アマゴは朱点は控えめだ、


それが近年、急激に変化しつつある、


朱点がより多く大きく派手派手になっている、


我々の言うところの、アマゴの「毒きのこ化」が進行している。


以前、ヤマトイワナの生息圏である木曽川水系にニッコウイワナが放流され、ヤマトイワナが激減したが、現在ではアマゴで同様の入れ替わり現象が起こりつつある。



アマゴの生息域は日本の中では比較的狭い地域なので、渓流釣りをやる人でもアマゴを良く知らない人も多いようだ、



そんな人達ならこの養殖アマゴを見ると朱色が綺麗だしアマゴらしいと思うのかもしれないが、昔からアマゴを知る我々にとっては全くの別種の魚に見えるのだ。



なぜ、このようなアマゴができたのか、噂で聞いた話だが、アマゴの特徴と言えば朱点、



なので特に朱点の多いアマゴを親魚にして継代飼育を続けると、だんだんと朱点の多いアマゴができるらしい、



家畜の品種改良と同じだ、ただ過ぎたるは及ばざるがごとし、だと私は思う。



家畜であれば生まれてから死ぬまで人間の管理下にあり、品種改良した種が野生化する事はない、だから極端な品種改良をしても人間の役に立ちさえすれば良い、



しかし養殖魚は自然河川に放流する、するとそこに棲む魚と混じり合ったり置き換わったりして生態系を変えてしまう、



養殖魚はたんなる家畜とは違うのです。


実は木曽川水系でもすべての川でアマゴの毒きのこ化が進行しているわけではない、


養魚場も沢山あって養魚場によって飼育しているアマゴの形態に差が生まれているようなのです、


特に朱点を多くする努力をしている所もあれば、そういう目的の選択飼育はしていない所もあるようです、


つまり養魚場によりやり方が違う、魚が違う、品種改良の方向性が違う、


そして、それぞれが自然河川に放流されている、



ここに何らかのガイドラインが必要ではないだろうか?



          この項、続く。



これまでも色々とご教示いただいてきた本州の渓流魚研究家の田中篤さんんから、貴重な情報が寄せられました。





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夏の屈斜路湖は砂湯

2018-08-04 11:17:05 | 北見市の出来事
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夏の屈斜路湖は砂湯

201X-7-24 (日)  北見快晴  屈斜路湖・砂湯方面は曇


毎年7月の終わりになると子供たちは夏休みにはいる。  


この日、北見は快晴だ。


この時期の屈斜路湖はニジマス釣りではなく家族で砂湯遊びです。


午前9:50、朝から色々準備してみんなで屈斜路湖の砂湯へ出発。 


セブンイレブンで弁当を買い 美幌のセルフで給油。


快晴であったが、この頃から美幌峠を乗り越えるように不気味な厚い雲がこちらへ降りてきている。


美幌峠は案の上、濃い霧で視界不良。



気温も低くなってしまい屈斜路湖は霧でみえない。


峠を下るとやがて霧は晴れたが曇り空で気温も20度C前後と低く、北見とはまったく気候が変わってしまった。 



着きました。

屈斜路湖一番の人気スポット砂湯はすでに沢山の人がいて温泉を掘っては楽しんでいた。






この日あまり長居をする人はいなくて、やがて温泉のでる浜辺は我々の独占状態になった。









2年前に来たときと較べると砂浜を掘って湧いてくるお湯がそうとう熱くなっており湖の冷たい水を引き入れて水温調節が必要だった。


今回は大型スコップ持参で温泉場を掘るのは容易であった。






































湖で泳いだり、潜って湖底から温泉水のわき出るところを捜したり、ボートに乗ったり、体が冷えると浜辺の温泉で体を暖めるといった風で子供たちはいつまでも遊びに余念がない。


鹿児島県 指宿(いぶすき)温泉 の砂蒸し温泉と同じで砂があたたくて気持ちよい。





私たちは足湯をしながらそれを眺めて見守るといった格好で三時間ほど過ごした。



昼飯を食べ、土産物店を冷やかしたり、体に良いと言うがあまりおいしくない温泉水を飲んだり。













甘いコクワグラッセを買って食べたり。





最後は恒例のクレアートアイスクリーム。日本一おいしいんだと。










まだ足りなくて揚げイモモチで腹一杯。



この日は砂湯遊びのほかにもう一つ目的があるので、砂湯は、ほどほどにして終了した。
    



     この項、 続く。





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