「ぐるくん」のひとりごと

大好きな海のこと、沖縄のこと。 また今関心を持っている韓国語の学習、韓ドラ・レビューなど気ままな雑記

<335> チャングム考察 ⑰  内侍って

2007年01月08日 | チャングム
 「朝鮮日報」に面白い記事があった。

 こちら←『内侍』と言う書籍の紹介。


 12日(金)19:45~からNHK BS2で完全版が放送される『大長今』でも王様に仕える内侍府(ネシブ)の長官様が実にチョアな人物で、何度となく主人公チャングムの危機を救い、支援してくれた。

 ここで初めて「内侍(ネシ)」が「宦官」である事を知り、長官様を筆頭にドラマでは緑の韓服に身を包んだ一団が、宦官集団だと理解した。

 当時の朝鮮では成人男性は髭を蓄えるのが常であったし、髭そのものが「親からもらった大切なもの」と考えられていた当時、剃り落とす事は無かった。

 が、「内侍」集団はみなツルリとしたお顔・・・


 しかし、長官様には家庭があった。

 これも当時、「内侍」の義務として婚姻し(女性と)、養子(生殖能力がないため)を養育する事となっていた。

 完全版ではカットされていないと思うので、今から記憶に留めて要チェック!

 第12話で、仲の良かったチョン尚宮と長官が会話するシーンで、長官様は「うちの家内が・・・」って、話し出す所があるのでw


 また、長官が若い内侍にトックおじさんが妙な丸薬(精力剤)を売りつけたと激昂した事件もあったなぁ~w ←確か、第11話あたり

 その内情は・・・

 その若い内侍が、長官の息子だった訳で・・・

 いずれ長官様の後継者となる大事な(養子の)息子だったw

 その息子に精力剤を売りつけ、その薬効で夜毎悶々と苦しむ息子の様子を知った長官が、烈火の如く怒りを見せたのは頷ける。


 現在視聴中の仮想立憲君主国「大韓民国」を舞台にしたドラマ『宮』でもシン皇太子に仕えるチョアな「内侍」、コン内官が登場する。

 宮廷教育を受け始めた直後のチェギョンが「内官」=「内侍」と知り、コン内官を改めて見つめ、一人妄想にふけり、シン君に呆れられているシーンがあったw

 コン内官は宦官ではなく、あくまでも宮廷職員として勤務する侍従長。

 この時も高麗時代では「内侍」がエリート官僚だったとか言っていたような・・・

 尚宮や女官たちも競争率の高い試験を突破して入宮したとなっている。


 記事に紹介されたチャン・ヒフン氏著の『내시(ネシ)』には“「内侍」は王の近くに侍る貴族の子弟や文官を指す言葉だった。 高麗時代後期に入り、宦官が内侍の地位を独占したことにより、宦官と内侍が同じ意味になってしまった”とある。

 李氏王朝の前時代の高麗時代に混同してしまった「内侍」ならば、『チャングム』での長官様は間違いなく「宦官」であったのだろう。
 
 宮廷の奥向きに接し、王様をサポートするのだから、権力も当然付いてしまう。

 これまでの韓国の時代劇では、その権力を笠に着る悪徳内侍って言う役回りで登場するのが常だっただけに『大長今』での長官様の存在は特別だったようだ。  

 日本で言う悪代官と越後屋みたいな感じ?wを払拭させた長官様。

 字幕版DVDでも何箇所かカットされているシーンがあるので、今回の完全版、その何恥じぬ「完全」である事を信じて視聴予定。

 久々のチャングム・ネタw
 

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