「ぐるくん」のひとりごと

大好きな海のこと、沖縄のこと。 また今関心を持っている韓国語の学習、韓ドラ・レビューなど気ままな雑記

<422> 『商道(サンド)』 視聴完走

2007年05月08日 | 韓国ドラマ
 MBC会社創設40周年を記念して制作された『商道(サンド)』全50話・・・見切ったw ε=( ̄。 ̄;A フゥ…ー

 韓国では2001年10月から翌年4月まで放映された歴史長編ドラマ。

 チェ・イノ氏のベストセラーとなった同名小説が原作。


 『チャングム』はこの『商道』の後の作品なのだが、なにせ先に『チャングム』にはまり、レビューを書くほどしつこくw見ていたので、出演者の顔ぶれや撮影地(背景)に見覚えがあって、ドラマの進行とは全く関係なくうける事も多々あったw

 ストーリーの上でも『チャングム』で得た歴史が生きて、『商道』の世界をより深く見れた気がする。

 『チャングム』の時代は15世紀末から16世紀、成宗(ソンジョン)~燕山君(ヨンサングン)~中宗(チュンジョン)の治世。

 その時代から300余年後、18世紀末から19世紀初頭の第23代王、純祖(スンジョ)の治世が舞台となっている。

 『商道』はタイトルの通り、朝鮮の商界を描いている。

 現代で言う「総合商社」的な商人の組織がそれぞれの商圏を中心に凌ぎを削っていた。

 主人公、イム・サンオク(イ・ジェリョン)は貧しい良民(ヤンミン)の子として生まれるが、訳官(通訳)を目指しながらも果たせなかった父がその夢を息子に託した為、幼い頃から中国語を教えられ、科挙の訳科に合格し訳官に就任する事を目標に励んでいた。

 が、後に深い教養と天性の商才、堪能な中国語を駆使して、朝鮮一の豪商になっていくサクセス・ストーリー。

 <多くのドラマ紹介にはサンオクを賎民(チョンミン)出身と書いてあったが・・・
 しかし、科挙の中でもエリートの為の文科ではなく、軽視されていた雑科(医学・通訳・陰陽学・音楽などの専門職)と言えど、賎民の身分では受験する事すら出来なかった史実から、また子供時代のサンオクが助けて以来、「兄貴」と呼んで慕う寺党牌(サダンペ=大道芸人)のイ・ポッテらが身分の違いを気にしていた台詞もあり、サンオクは賎民ではないと判断した。>


 目先の利益に捉われず、「義」を重んじ「人」を育てると言う信条のサンオクは、その富を飢饉や重税で苦しむ民衆に惜しみなく与えた。

 反対に、官僚に袖の下を渡して利権を得ると言う商界の悪しき慣習には手を染めなかった。

 朝廷に納める税金は国庫の半分を占める程となっても、その清廉潔白な姿勢を貫き、ときの王、純祖の寵愛を受け、身分の壁を越え、官僚の任を受け従三品の地位を得る。

 彼の才能は政治にも生かされ、地方にまで染み渡っている腐敗した官僚機構にも屈せず、民の救済を促した。


 まずは復習、朝鮮八道の位置関係を把握しておくといい。


 彼の住む義州(オイジュ)は平安道にある地方都市。

 中国(清)との交易の要所であった。

 義州の商団「湾商(マンサン)」を率いるホン・ドゥッヂュ(パク・イナン)がサンオクの商人としての師となる。

 開城(ケソン)松島(ソンド)の商団「松商(ソンサン)」を率いるパク・ヂェミョン(イ・スンジェ)は「松商」の組織拡大を目論み、「湾商」の商圏を奪う為の謀を推し進めていく。

 
 義州も開城も現在は共に北朝鮮エリア。

 開城は韓国に接し、南北分断の地。

 清国との交易の出発点として、義州にも「松商」の支店を出す。

 義州を出て、柵門(現在の鴨録江近くの国境の町)が朝鮮と清国の接点となる。

 遠く陸路を経て、清国の都、燕京(北京)に朝鮮人参(紅蔘)を主に交易を行う。


 商団組織は、廛(ジョン)と呼ばれる小売店の長(廛主)を束ねる行首(ヘンス)、更にその長、大行首(テヘンス)で統括され、都房(ドバン)が本店代表となっている。

 組織が拡大すると各都房を束ねる、大房(テバン)が総代表となる。

 各廛の経理は書記(ソギ)が管理し、作成した帳簿を元に商団の管理が行われる。


 『チャングム』に登場したチェ・パンスル商団が宮廷の高官オ・ギョモに裏金を渡しては宮廷内の物資を一手に担っていたが、『商道』ではその商人サイドの視点で同じような状況を垣間見る事ができる。

 ちなみに悪徳商人チェ・パンスル役のイ・ヒドが『商道』では、ちょっとおまぬけなサンオクの側近、ホ・サムホをコミカルに演じているw 


 『チャングム』は宮廷を中心に歴史を見たが、『商道』では商人側から宮廷や官僚組織を見る事が出来る。

 李氏王朝の継続の中で、官僚組織の腐敗、悪徳商人の横行、民の貧窮など現代にも通づる問題が溢れている。

 『チャングム』にも出て来た「義禁府(オイグンプ)」などの他、見知らぬ役所や役職名も登場してきたので、おいおいリサーチしようと思う。


 敵となる「松商」大房の娘、パク・ダニョン(キム・ヒョンジュ)と忍ぶ相思相愛の仲になるも、韓ドラお得意の超プラトニック・ラブで貫き、恩人ホン・ドゥッヂュの娘、ホン・ミクム(ホン・ウニ)を妻として娶りながら、毎回「すまない」の連発行為。

 本流のサクセス・ストーリーの脇に流したラブ・ストーリーは、いまいち乗れずw・・・

 なので、ドラマのストーリー自体は花丸は出せないけど・・・歴史的食指はむずむずw

 原作を是非とも読んでみたいなぁ~。


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1 コメント

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こんにちは (韓流スターだーいすき)
2007-08-27 08:27:08
韓流スターかっこい~


韓流スターの情報を集めていて自分でもサイトを作ってしまいました


もしよろしければ遊びに来てみてくださいね
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