D3とD300のAFフリーズまがいの現象について、いろいろテストしてみました。
完全な再現は出来ませんでしたが、AFの特性がD2Xと変わったことがわかりました。
まず、問題点を明確にしておきますが、AF-Cでの動作は無問題というか、議論の対象外です。
あくまで、AF-Sの場合の現象です。
さて、今まで認識不足でしたが、ニコンのボディでは、AF-SでもAF-Cと同じ動作をすることが分かりました。
つまりフォーカス動作・アルゴリズムは、AF-SもAF-Cも同一です。
それではAF-SとAF-Cの違いは何かというと、最初に合焦した時点でAFが固定されるのがAF-S、固定せずにAF動作が継続するのがAF-Cです。
従って最初の合焦までの動作はAF-CもAF-Sも同じようです。
ところで、合焦前の動作が同じことがなぜ問題かというと、
AF-Sであっても、動き物を前提としたAF-Cと同じアルゴリズムで合わせようとするからです。
AF-Cではスポーツ、例えばサッカー等を想定していますが、合焦させたい選手の前に他の選手が入り乱れてくることを想定しています。
サッカー等の場合、AFの反応が速すぎると、一瞬手前を横切った選手にAFしたり、
AFフレームから選手が外れた瞬間に背景にAFしたりと、無意味にAFが動く欠点がありました。
従来、カメラマン側でそれを回避するために、「親指AF」と呼ばれる設定にして、手動でAFのon-offをしていました。
この動作を自動的にやろうとしたのが、AFロックオンです。
なぜ合焦する前のAFロックオンが関係するのかというと、
コントラストが低目の被写体ですぐに合焦困難な場合、
その後に対象が動いたりカメラが振られる等でコントラストが高くなる可能性を考慮して、
モーターの動作を行わず待ち時間としてAF動作を停止しているからです。
例えば、青空にフォーカスしようとすると、すぐにモーターが動くのではなく、
1秒くらい待った後でモーターが動き始めます。
この待ち時間の設定が長くなったことが、AFフリーズ現象の要因のひとつになっている可能性があります。
最初に合焦するまでの待ち時間を「初回AFロックオン」と呼ぶとします。
「初回ロックオン」時間は、AF-Cだけでなく、AF-Sでも同じ動作をすることから、静止物を撮るときにも影響してきます。
そしてAF-Cであれば、最初に合焦した後のAFロックオン時間はon-offや強弱の変更が出来ますが、
最初の合焦までのロックオン時間は変更できないようです。
それゆえ、AF-Sの時の「初回ロックオン」時間も変更できないようです。
そして、「初回AFロックオン」の時間が、D2Xでは0.2秒くらいと短かったのが、
D3・D300では1秒くらいにまで長く変更されたようなのです。
どうやらこれがAFフリーズの原因の1つである可能性があります。
ただし、これだけではAFフリーズ現象が再現できません。
シャッター半押しでカメラをちょっと振ってコントラストが高い被写体がAFフレームに入れば、直ちにAFするからです。
ということは、もう1つの要因として、例えばAFフレームが密集したため1フレームあたりのコントラスト検出性能が低下した可能性があるのではないか(?)と思われます。
おそらく、これらの要因が複合してAFフリーズ現象が発生していると思われます。
次回のファームアップで、「初回ロックオン」のON-OFFや時間を可変にして欲しいと思います。
完全な再現は出来ませんでしたが、AFの特性がD2Xと変わったことがわかりました。
まず、問題点を明確にしておきますが、AF-Cでの動作は無問題というか、議論の対象外です。
あくまで、AF-Sの場合の現象です。
さて、今まで認識不足でしたが、ニコンのボディでは、AF-SでもAF-Cと同じ動作をすることが分かりました。
つまりフォーカス動作・アルゴリズムは、AF-SもAF-Cも同一です。
それではAF-SとAF-Cの違いは何かというと、最初に合焦した時点でAFが固定されるのがAF-S、固定せずにAF動作が継続するのがAF-Cです。
従って最初の合焦までの動作はAF-CもAF-Sも同じようです。
ところで、合焦前の動作が同じことがなぜ問題かというと、
AF-Sであっても、動き物を前提としたAF-Cと同じアルゴリズムで合わせようとするからです。
AF-Cではスポーツ、例えばサッカー等を想定していますが、合焦させたい選手の前に他の選手が入り乱れてくることを想定しています。
サッカー等の場合、AFの反応が速すぎると、一瞬手前を横切った選手にAFしたり、
AFフレームから選手が外れた瞬間に背景にAFしたりと、無意味にAFが動く欠点がありました。
従来、カメラマン側でそれを回避するために、「親指AF」と呼ばれる設定にして、手動でAFのon-offをしていました。
この動作を自動的にやろうとしたのが、AFロックオンです。
なぜ合焦する前のAFロックオンが関係するのかというと、
コントラストが低目の被写体ですぐに合焦困難な場合、
その後に対象が動いたりカメラが振られる等でコントラストが高くなる可能性を考慮して、
モーターの動作を行わず待ち時間としてAF動作を停止しているからです。
例えば、青空にフォーカスしようとすると、すぐにモーターが動くのではなく、
1秒くらい待った後でモーターが動き始めます。
この待ち時間の設定が長くなったことが、AFフリーズ現象の要因のひとつになっている可能性があります。
最初に合焦するまでの待ち時間を「初回AFロックオン」と呼ぶとします。
「初回ロックオン」時間は、AF-Cだけでなく、AF-Sでも同じ動作をすることから、静止物を撮るときにも影響してきます。
そしてAF-Cであれば、最初に合焦した後のAFロックオン時間はon-offや強弱の変更が出来ますが、
最初の合焦までのロックオン時間は変更できないようです。
それゆえ、AF-Sの時の「初回ロックオン」時間も変更できないようです。
そして、「初回AFロックオン」の時間が、D2Xでは0.2秒くらいと短かったのが、
D3・D300では1秒くらいにまで長く変更されたようなのです。
どうやらこれがAFフリーズの原因の1つである可能性があります。
ただし、これだけではAFフリーズ現象が再現できません。
シャッター半押しでカメラをちょっと振ってコントラストが高い被写体がAFフレームに入れば、直ちにAFするからです。
ということは、もう1つの要因として、例えばAFフレームが密集したため1フレームあたりのコントラスト検出性能が低下した可能性があるのではないか(?)と思われます。
おそらく、これらの要因が複合してAFフリーズ現象が発生していると思われます。
次回のファームアップで、「初回ロックオン」のON-OFFや時間を可変にして欲しいと思います。
私が発生した時も、半押しを繰り返していたときだったと思います。
ポートレートの状況を再現すると、
「半押し→AFロック→構図調整→モデルさんが微妙に動く→
半押し→AFロック→構図調整→撮影者も動く→
半押し→AFロック→構図調整→また動く→
半押し→・・・・・AFフリーズ・・・あれれ?・・・」
という感じです。
かといってポートレートではAF-Cでは使えません。
モデルさんの目という非常に狭い範囲に確実にAFさせるためと、AFフレームのない端に顔(目)が来るという特徴があるからです。
当然ながら、D2Xをはじめとする今までのカメラでは、この撮影方法でAF出来なかったことはありません。
D3とD300の51点AFだけの問題です。
ともかく、状況が特定できたわけですから、あとは原因究明と、できればファームアップで直って欲しいです。
それにしても再現しません。
今日は半押しの繰り返しを意識して実験してみましたが、再現しません。
AFの合焦までの所要時間が微妙に長くなる感じはありましたがね・・・
完全にフリーズするのには別の条件の組み合わせが必要みたいです。