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D7000は凄いが、良く考えると微妙

2010-09-15 21:34:58 | Weblog
ニコンからD7000が発売された。
まるでD300Sの後継機かと思うくらい素晴らしい。
いや、もしかして本当にD300Sの後継機かもしれない。

何しろ視野率100%である。
本当は98%なのかもしれないが(D300Sの実測値)、キヤノン7Dの公称100%、実測97%よりは多分上だろう。
光学ファインダーでの視野率100%は、それだけでフラグシップの条件をクリアしている。
(光学ファインダーでなければ、例えばソニーα55は視野率100%(EVF)だから、フラグシップ条件とはいえない)

他にも、秒6コマ(D300Sの秒8コマ(グリップ付で)よりは遅いが、D3Xより速い)や、
ファインダー倍率が0.94倍と高い(D300Sと同じ)こと、また防塵防滴やマグボディ(一部だが)等、
フラグシップとしてのスペックは十分である。

センサーの画素数であるが、これは後発機種は多くなるので、フラグシップとは無関係である。
実際、16.2メガピクセルはソニーα55と画素数もサイズも全く同じである。
結局、センサーはソニーが先に出してニコンが少し遅れて採用するというサイクルに完全になった・・・と見た。
もちろん、センサーが同じでも、処理のアルゴリズムは違うだろうから絵は異なると思う。

ともかく、この凄いフラグシップが10月末には約12万円前後で買えるのである。
素晴らしいことだ。


と、ここで気がついたのは、果たしてD300Sを売ってまでD7000に買い換える必要があるだろうか。
D7000はD300Sに近いものの、やはりD300Sが上である。
連写速度や、マグボディ採用部分や、AFセンサーの数や、RAWでの連写可能枚数等を見れば分かる。
そもそも、D7000はCFが使えない。
ダブルスロットではあるが、SD系のみである。
SDXCは使えるがCFのMODE6の速度が出るか。
規格上は出るとしても、その速度のチップが出ているのか・・・
プロがハードに使う場面では、接点むき出してへなへなの手袋で持ちにくいSD系よりはCFが良いに決まっている。
やはりCFのMODE6とSDXCのダブルにすべきだった。

私の場合、連写はそこまでいらないし、ハードな使用でもないし、
結局私の用途でD7000がD300Sに優っているのは、ISO=100が使えることと、軽いことだけである。

D300SからD7000に買い換えても、手持ちのCFは使えなくなるし、バッテリーも縦位置グリップも買わないといけない。
これではD7000の登場を素直に喜べない。

せめてD7000が、キヤノンと同じようにAFフレーム全点クロス(最低でも11点がクロス)であれば、買い替えを考えたのだが、
相変わらずD2X(s)よりも後の機種では、クロスは中心付近にしかない・・・
ニコンには困ったものだ。

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