Soho Designer の長いつぶやき

SOHOでのフリーデザイナーとして30年。
地方で超零細企業としての日々のつぶやき。

遠隔地での制作や印刷は可能?

2009-01-15 08:18:25 | 仕事話_その他
だいぶ前に来た依頼の話。
簡単なレイアウトこみでイラストが主な本、というか絵本みたいなものを作成してほしい、
という。

私はデザイナーのくせに絵があんまりうまくない。
ちょっとしたカットくらいなら描けますが、デッサン力がないので、
「絵本」のようなものはムリ。

で結果、断ったのですが、この仕事、ソフトはイラストレーターで誌面は日本で私のようなデザイナーが制作。
国内のデザイナーが校正戻し&修正もし、「完全データ」にて納める。これもいまではほとんど当たり前だが、当時ではめずらしかった。(まだ早かった)
この本、印刷は確かインドネシア?で行う、と聞いてびっくり。
印刷のみを日本語の通じないところで行う故の「完全データ」であるわけです。

おそらく安くあげる為の海外へのアウトソーシングだったわけです。

少し話がズレルかもしれませんが、「リモートプルーフ」という言葉もけっこう前から聞きます…。

リモートプルーフとは離れた所で出力、みたいな意味だったと思います。
ご存じの通り、東京都内、特に便利な場所は地代が高い。
そういうところにある印刷所よりも田舎のほうがそういう面では経費がかからず、安くできる。

そしてネットで入稿→印刷は全国どこでもよし→納品は宅配便などで。
上記のようなシステムでリモートプルーフを推進したわけです。

もっとも印刷会社自体、器械がでかくで敷地もとるのが都内ではもったいない、と判断したのか、営業所のみ都内に残し、印刷部門は郊外や地方に移転、という会社も多々あったようです。

デザインだって同じだと思うのだけどねー。リモートデザイン。
すごく安くはできません。ソレは無理。
しかし、今まで頼んでいた所が「けっこうなお値段なのに、デザイン、さほどでもない。」「デザイン料金を少し下げたいが今まで頼んでいた人の値段を下げるわけはいかない。」のような場合は…。
ちょっとご相談ください。少しは安くなるかも、しれません。

*ここまで書いて、ちと心配になってリモートプルーフの意味を調べたら…。
「遠隔校正」の意です。まあ、離れた場所で出力でも似たようなものですが、
書いてる内容はちとずれてますね。都内とか田舎とかの関係でなく、仮に至便な場所同士でも、
校正のための行き来をなくす、というためのものらしかったです。

じゃあ、ますます、至便な場所にデザイン事務所がなくてもいいではないですか!

ただ、今現在私の関わってる出版系は今でも校正方式はアナログです。
出版社、または印刷会社に出向いて、または宅配便郵便などで「現物」を送ってもらって、赤ペンチェエエーーック!

とまたまたここまで書いて…。リモートプルーフには「こちら側=遠隔地」に出力態勢が必要…。とある…。たかーーーーい出力機が必要…。無理。

フライヤーなどペラもので「画面校正」ですむものは今はそうしてますけど…。
将来的にどうなっていくのであろうか…。
コメント (2)
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