Soho Designer の長いつぶやき

SOHOでのフリーデザイナーとして30年。
地方で超零細企業としての日々のつぶやき。

どこかが泣いている

2015-10-23 07:43:25 | 仕事話_営業・事務
新聞記事で「送料無料」はどこかが泣いている、みたいな記事を読んだ。
販売の流通で大手は「送料無料」のサービスが多い。そういうところは無料にしてもやっていけるしくみがあって、やっているのであって、そもそもそこの商品は配送ではないから。品物そのものだから。

では、配送業者はそこを無料にできっこなんかない。
だってそこが商品なんだから。

自分たちの仕事もそうだ。

けっこう前にあるお仕事のご依頼で「この冊子はこれくらいで見積もってもらってる、あなたのとこはこれくらいでできますか?」って聞かれて、
見積もり書を見せてくださったところは正直でいいのだが、見てびっくり。

見積もり書は印刷系会社のものであった。
デザイン及び組版の欄に書かれた金額、それはただではないがちょっと受けたくはない金額が。

これは印刷込みでデザイン部分はただのようなもので組版を主にする業務で。
この値段は印刷会社だから出せる見積もり金額で。
この見積もりのこのデザイン+組版項目だけを私に、ってのは、上記に書いた送料無料部分を見せて配送専門業者に送る業務を無料にせよ、っていうのとだいたい同じではないか。(私の場合はデザイン~組版が商品)

相手も私には酷と思いながらも私がうなづいたら頼もうとは思っていたようである。
予算がない中、出版をするその心意気だけは買うが、協力できるほど私は裕福ではない。

結果すごく悩んで断ったのだが、それでよかったのかも。
コメント (2)
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