Soho Designer の長いつぶやき

SOHOでのフリーデザイナーとして30年。
地方で超零細企業としての日々のつぶやき。

経済番組を見て

2014-07-13 09:25:04 | 仕事話_営業・事務
ここ最近の飲食業から話題にあがるようになった人材不足。
建設業界なども今の人材不足は下請けを食って来た事に問題がある、という番組を見た。
安い賃金、よくない労働条件。
その訳はやはり下請け制度にあったのか。
下請け一切ナシ、多技術を&高い技術をもった正社員を雇用し、おそらく条件もよく、人材不足なぞない企業を紹介していた。

人に投資できる企業はやっていける、と。

これはどの業界にも当てはまる。
自分たちのようなフリーのデザイナー(ライターやカメラマンでも)にも。

先日来た大工さんが「下請け孫請けになるとひでぇですよ(いろんな意味で)。」と話していたが、
私たちも同じ。下にいけばいくほどお金も条件も悪くなる。
そしてやっていけずにけっこう周りで廃業していった。
今の飲食業などの不足も悪い条件/安い賃金が招いた現象であったらしい。
今それを見直す傾向にあると。
少し前の時代に戻って、本来のアナログ的な考え方、労働者にリスペクトをもって雇う、人を大事にする企業は生き残るし健全であると。

私は今まで下請けでもこんな零細個人企業(自分)なら仕方ない、とか、逆に下請けのようなものしかないのでは?って思っていたが、これからの方針としてこの下請け狙い(狙っていた訳ではないが。直請けがいいに決まってる)はやめたい。
流れ上、中流下流になるのは仕方がない。デザインという仕事は、水の流れでいうと泉でもなく海でもない。

私も長くフリーを続けて直請けもあったが、少ない。
幸い下請けでもデザイン料金をピンハネするプロダクションはほとんどいなかった。ありがたいこと。
(出版社がすでに直請けより低予算で出してるってことはあったが)
本当は直請けが欲しい。しかしけっこう年明けから自分なりに営業をやってきたが厳しい。
この「自分なりに」がアホだったりまだまだ努力が足りなかったりするのだろう。
しかしいささか疲弊して来た。

あせってはいけない。結果はすぐには出ぬもの。
そうは言っても、現金収入的にだんだん厳しくなり、模索中。
このままではただのドリーマーか詐欺師だ。。。
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技術と見積もりと

2014-07-09 20:23:40 | 仕事話_その他
自分の家の風呂と洗面所の床が腐って?いるらしく、全面改装となることに。
もちろんお金がどっちゃりかかります。

今回知人の紹介の大工さんにすべてをおまかせすることになり、まず一応見積もりを。
今回お世話になってる方からの紹介でもあり、見積もりといっても相ミツなど取れない。
「もうほぼまかせることになる相手」に出された見積もりが、、、高い。

さすがに、ない頭、知恵をしぼって、調べて(家人が)、一応こちらの希望額を出し、値引き交渉。
しかしいろいろあって一切まけないということに。
知人といってもその方の紹介ならぼってる、と言う事はないはず。
こんなに高いものなのか…。
しかし技術は寺の普請ができるくらいの腕らしい。
もちろんそこまでの技術までは求めていなかったのだが。(うちには贅沢過ぎ、普通でいいのに)

しかし今まで、中途半端な業者にちょこちょこ外壁を塗ってもらったり、と、かえって無駄であった。最初からちゃんとした大工さんを知ってれば…。

技術、仕事、が高ければ比例して代金も高いのはあたりまえ。
自分の出した見積もりに一切文句も言わせない、が、やった仕事にも文句は言わせない、と自信がある強気の態度(良い意味で)だった。

うらやましい。
自分はどうだろか。

ほどほどの仕事ならできる。自分はごく普通くらいだと思う。
こんなに強気に見積もりを通せない。
まあ、私の場合、予算もなくほとんどが単価の安い仕事なので&「イヤなら他所にまわす」みたいに言われ、見積もりどころの騒ぎでなく、しいたげられてますな。
同じ専門職なのにー。

また昔話になるけど、こんなんでも昔は充分生活できるだけの稼ぎになったのです。
近年の値割れ?(っていうの?)がいつもブーブーいうような仕事の値段に。
(ちゃんとした単価で仕事してる方もいるけど)
生活していけずデザイナーを辞めちゃった人も多い。または、二足わらじ。

この先またやっていける時代がくると思いますか?
引退するのとどっちが先だろうか。
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