小うつな人・ケアマネな人、を応援する日記

小うつな方・ケアマネな方、どっちでもある方のために捧げる、ネタのたわごとです。めざそう癒し人!?

「平成24年度介護報酬改定に伴う居宅介護支援業務の留意点」の気になる一文

2012-03-18 10:34:32 | 弱さへの思考
仙台、広島、福島においては、「平成24年度介護報酬改定に伴う居宅介護支援業務の留意点」という文書の中に
以下のような一文がある。

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特に在宅の要介護高齢者の多くが利用している訪問介護・通所介護においては、基本単位にかかる
時間区分の見直しが行なわれているが、これは、あくまでも介護報酬における評価を行なう際の区
分の変更であり、これまで提供されてきたサービスを、利用者の意向を踏まえずに、新たな時間区
分に適合させる事を強いるものであってはならない。適切なアセスメントとケアマネジメントに基
づき、利用者のニーズに応じたサービス提供すること。

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で、当方は、東京都在住であるのだが、この文面を読んだことがなかった。勉強不足だ。
それとも、東京都では、いまだにこの文章が出ていないのか?

ともかくも、

これにより、ケアマネジャーは悩むこととなる。

①事業所は収益を上げたいから、通所介護などは延長してくるだろう。
②その場合、サービス担当者会議を開催し、ケアプランを変えるだろう。
③でも、利用者が拒否をすることもありうるだろう。

さて、そこで、ケアマネジャーは「利用者の意向を踏まえずに、新たな時間区分に適合させる事を強いるものであってはならない。」ということを踏まえねばならないため、
「じゃ、おたくデイとはこれでおさらばで」となるかもしれない。

要は、「適切なアセスメントとケアマネジメントに基づき、利用者のニーズに応じたサービス提供すること。」
なのであるから、これは致し方ない。これにより事業所との関係が悪くなった場合、厚労省は責任を取って…くれるわけでもない。

また、通所介護事業所は延長する、と。
それは仕方ない、と。
では、その延長した中で、何を提供し、それは利用者にとって、どのような効果があるのか?
これを考えて、説明して、利用者に理解してもらうほかはない。

通所介護に至っては、個別機能訓練加算は報酬に包括された。ということは、全員に個別機能訓練をせねばならない。
4月からいきなり「機能訓練強化」とする根拠など、アセスメントでみつかることはなかろう。みつかったらラッキーだ。

そもそも、人は、死に向っている生き物なのだから、4月から突然、機能訓練強化する根拠などみつかる人が、何人いる?
みつかっていたら、もうすでにやっているだろう?

かくして、ケアマネジャーは、四面楚歌となり、どこにもいい顔をするという苦悩を、
4月1日まで体感するのであった。

それよりさぁ、通所介護の皆様。
延長するならするでいいけど、
利用者さんが「いやぁ、時間伸びたけれど、毎回、楽しいよ!」と言えるサービス提供をお願いします。お願いだから。