小うつな人・ケアマネな人、を応援する日記

小うつな方・ケアマネな方、どっちでもある方のために捧げる、ネタのたわごとです。めざそう癒し人!?

下山名月さんの安全な介護技術(その2)を

2012-03-09 08:39:55 | 弱さへの思考
今日は、
安全な介護技術(その2)
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2.介護に必要な力と視点

1)生理学、解剖学、運動学に基づいた知識・技術→”人間らしさ”の根拠


2)人間・個人に対する畏怖、畏敬の念→問われているのは人間観・死生観


3)自立支援→個別ケア→”その人らしさ”の根拠
  介護予防(予防的介護・重度化予防)→最期まで

4)創造力→思考力、応用力、工夫する力、臨機応変に対処する力
  本質を見極める力
  
  想像力→共感力、コミュニケーション力
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介護に必要な力と視点を、下山さんは、このように定義しています。

1)は、うそでも科学的視点と知識を持つこと。これは、生物としての人間らしさの根拠となります。

2)は哲学的思考です。個々人の人間観・死生観というものは、学ばなければ、感じ取らなければ、わかりません。

3)自立支援の定義を間違えてはなりません。「その人らしさ」の根拠となるべきなのです。間違っても「すべて自分で行う」ではありません。そんな人は、この世にほとんどいないのですから。そして、介護予防は「予防的介護」と「重度化予防」という概念を持つことが必要です。そして、エンディング=ターミナルまで、それは続くのです。

4)「創造力」と「想像力」は必須です。前者は応用・工夫・臨機応変という個別化や突発的状況や負担減を創り出すことです。後者は、イメージを持ちましょう。人々は全員個別です。十人十色です。そこへの共感は個別化が必要です。そして、コミュニケーション力は、必須です。よくしゃべる人がコミュニケーション力があるとは限りません。個々人に合った、話し方は共感力がなければ、できないのです。

ということで、みなさま。
自分も含めて、少し視点を変えて、1つでも意識しながら、今やっていることの「質」を上げていきませんか?

某老健のように12月上旬、利用者を脱水にさせて緊急搬送するような事件があってはいけません。
その老人保健施設は1)の欠如です。2)も乏しい。3)の重度化予防の視点もありません。4)もひどいものでしょう。
こういうのが「フツー」になりつつある業界です。本当にやばい。

まだ続きます。