小うつな人・ケアマネな人、を応援する日記

小うつな方・ケアマネな方、どっちでもある方のために捧げる、ネタのたわごとです。めざそう癒し人!?

この病気を知っていますか?「前頭側頭型認知症」と「レビー小体型認知症」(その2)

2011-11-30 09:01:10 | 弱さへの思考

このタイトル、ちょっとご無沙汰でしたので、(その1)を再度掲載。
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上記タイトルの講演を、11月18日(金)に川口市で聴講しました。

とてもよい講演でした。これで、無料(資料代100円)。とても嬉しい。

主催は「認知症をもっと知ってほしい」市民の会でした。
最初に「前頭側頭型認知症」のお話をされた新井雅江さんは、ご自身が若年性の「前頭側頭型認知症」の夫を22年間介護された方でした。
体験談というのは得てして、感情に流されがちになり、最後は「なんだかよくわからなかった」というパターンが多い中、この方のお話しは、時系列で流れていき、その折々に介護者はどのように感じたか、喪失感、障害年金の技…などがちりばめられて、とてもよかったです。

ということで、今回は「前頭側頭型認知症」のちょっとしたお話し。
医学的メカニズムやその他のことは、他のサイトを参照してください。ここでは、講演で得たことを打ちます。

この2つの認知症ですが、世間一般には、あまり知られていないのです。その理由は、診断できるお医者様が、ほとんどいない、ということがあげられます。ということは、「診断できる医者」に巡り合わない限り、永遠に間違った治療が行われます。これは恐ろしい事実です。医者にもレベルがあります。だれもが優秀ではありません。そして前面依存は危険です。自らも知識を得て、医者とお話ししましょう。そこで、怒ったり、話しを聞かなかったりする医者は「レベル低」と判断して、遠方でもいいので、いいお医者様と巡り合って下さい。

医療は「サービス」なのです。自らが選ぶことができることを意識して下さい。

ということで…あれ、「前頭側頭型認知症」の話になっていない…
ではまた次回。
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以下、(その2)

「前頭側頭型認知症」
個人差はあるものの、基本的には「性格変容」があります。
異様に暴力的になったり、食べ物の好みが変わったり…様々です。
お話をされた新井雅江さんのご主人は、以下のような症状があったそうです。


○言葉や物の名前が覚えられない。
○テレビの内容が分からず、新聞も辞書を引きながらでないと読めない。
○ストレスを感じると耳鳴りがする。
○万引きを「自分の仕事だ」と誇らしげに語る。
○会社に忍び込んで器物破損するが、罪の意識はない。
○髪の毛を引きちぎって食べる・便を食べる等の「異食」がある。(手に触れたものは食べていいと判断してしまう)
○やる気がなくなる。
○性格変容。
○わけわからない言動。
○情動行動多い。
○食べ物の好みも変わる。

関わっている間、新井雅江さんは、以下のように感じたそうです。
○「なんでこんなふうになってしまったのか」と強い想いを抱く。
○「障害年金」は、「国民年金」と「厚生年金」では年間支給額が違う。(厚生年金の方が上)
○喪失感は、「共にいる時間が多い方」が強い。(夫は入院と特養、柴犬とは自宅で生活、柴犬の方が喪失感は強い)
○全ての行動は病気から起きている。
○自分の場合は、在宅ではなく施設利用でよかった。

個々の状況にもよりますが、必ずしも在宅にこだわる必要ななく、なんとかお金を工面して、施設を活用するというのは重要と思われます。本人が一番つらいことではありますが、何よりも介護者が不健康になってしまっては、元も子もないと考えます。

次回は、レビー小体型認知症についての講義のまとめを。

沖縄にいる架空の友人に宛てた手紙

2011-11-29 10:22:02 | 弱さへの思考
前略

ともじ、元気か?
音大にいたころ、きみはとてもかっこよくてトランペットがうまかった。今でも吹いているかな?
私はユーフォニウムを吹くのをあきらめたよ。そして、なんだかケアマネジャーという仕事をしている。

ところで、3月11日に大震災が起きた時、ともじはどこにいたかな?
沖縄であることを祈るよ。
そして、今でも沖縄に住んでいることを祈るよ。

福島第一原子力発電所は爆発してさ、そりゃ、本州全土はたいへんなことさ。毎日放射能が降り注いでいるよ。
除染とか言っているけどさ、「雨が降っているのに水かき」したところで、意味ないよなぁ。
こいつらアタマ悪すぎだよ。

ところで、原子力発電って「安全神話」というものがあっったんだよ。
これはすごいんだよ。いかに言葉巧みに一般庶民を騙してきたか…
その「安全神話」の根拠が「確率論」ってのが笑える。
仮に「事故が起きるのは1億分の1」としたって、今、それが起きるとはだれも考えなかった…
というか、起きると思わなかったって確信していた、当時の原子力関係者はとてもおめでたいやつらさ。
そして、「教育」ってやつでさ、一般庶民に「安全です」って吹聴して、一般庶民は信じる…信じざるを得ない状況に追い込んだのさ。

「ロシアンルーレット」って知っているだろう?
6つの穴の1つに実弾を込めて、回すんだ。
こめかみに当てて引き金を引く…ことは、絶対にできないって、ともじにもわかるよなぁ?
だって、一発目に実弾が入っている確率はゼロじゃないんだから。
こんな論理で、「安全です」って言われても、困る。

しかも、リスクマネジメントが一企業に全て委ねられていた…やつらは営利企業だぜ。リスクマネジメントに金かけるようなやつらじゃないことぐらい国は分かっていたはず。

ということで、社会保障も含めてさ、この国、絶対に何にもしてくれないから。
「想定外」って言葉で逃げるから。

ともじは、できるだけ、沖縄で住んでいてくれよな。そして、生きているうちにもう1回、会いたいね。
会えるかな…とりあえず、私は、本州で生きていくよ。沖縄のきれいな海、観てぇなぁ。

草々