カイン 自分の「弱さ」に悩むきみへ(中島義道)を読んで(1)
創世記 / 4章 15節
主はカインに言われた。「いや、それゆえカインを殺す者は、だれであれ七倍の復讐を受けるであろう。」主はカインに出会う者がだれも彼を撃つことのないように、カインにしるしを付けられた。
カインをご存じだろうか?旧約聖書の登場人物である。
神は、カインの献げ物に目を留められなかった。でも、弟アベルの献げ物には喜んだ。
これに嫉妬して、人類史上初の殺人を犯してしまった。
しかし、神は「カインを殺す者は、だれであれ七倍の復讐を受けるであろう。主はカインに出会う者がだれも彼を撃つことのないように、カインにしるしを付け」た。
私たちは、特に、マイノリティと思っている人は、カインなのかもしれない。
この本のテーマは「弱くても生きて行こう」ということだ。前回の「仕事とは何だろうか」についてと同じ系列と考えられる。こういうことを思ったり、考えたりする人にとって、何らかの形で支援が必要であると思えるからだ。中島義道は、その意味ですばらしい。
本書の中に
「暗いことを書くことによって、その部分は現実のからだから削ぎ落されるのだから、現実のからだは、ますます明るくなる」とある。
ネガティヴな発言をしよう。ゆるされない環境であったならばツイッターで呟こう。blogでもよかろう。
いずれにしても、他者への発信をしない限り=他者との関わりを持たない限り、どろどろとしたものは、からだのなかに残る。暗くいこう。
本書を通して、こんなことを考えていきたい。
創世記 / 4章 15節
主はカインに言われた。「いや、それゆえカインを殺す者は、だれであれ七倍の復讐を受けるであろう。」主はカインに出会う者がだれも彼を撃つことのないように、カインにしるしを付けられた。
カインをご存じだろうか?旧約聖書の登場人物である。
神は、カインの献げ物に目を留められなかった。でも、弟アベルの献げ物には喜んだ。
これに嫉妬して、人類史上初の殺人を犯してしまった。
しかし、神は「カインを殺す者は、だれであれ七倍の復讐を受けるであろう。主はカインに出会う者がだれも彼を撃つことのないように、カインにしるしを付け」た。
私たちは、特に、マイノリティと思っている人は、カインなのかもしれない。
この本のテーマは「弱くても生きて行こう」ということだ。前回の「仕事とは何だろうか」についてと同じ系列と考えられる。こういうことを思ったり、考えたりする人にとって、何らかの形で支援が必要であると思えるからだ。中島義道は、その意味ですばらしい。
本書の中に
「暗いことを書くことによって、その部分は現実のからだから削ぎ落されるのだから、現実のからだは、ますます明るくなる」とある。
ネガティヴな発言をしよう。ゆるされない環境であったならばツイッターで呟こう。blogでもよかろう。
いずれにしても、他者への発信をしない限り=他者との関わりを持たない限り、どろどろとしたものは、からだのなかに残る。暗くいこう。
本書を通して、こんなことを考えていきたい。
働くことがイヤな人のための本―仕事とは何だろうか 中島 義道 (著) を読んで(最終回)
「具体的な何かをすることではなく、生きることを常に優位に置くこと。生きることがそのまま仕事であるような、そうした仕事を求めるべきだ。」
こういう例がある。
「貧しい芝居小屋の主役で終わっていい。貧しく飢えるだろう。そのために気乗りのしない仕事を引き受けねばならないだろう。その過程で、さらに、数々の屈辱に見舞われるだろう。
でも、ここにしか、自分の場はないと思えば、それをするしかない。
こうした過酷な現実に打ち砕かれない時、その人は自らの場を見出したといえよう。」
結論は出た。
「仕事を各人の『使命』のようなものとする。」
その例として…
「例えば宗教的な価値観を第一に置く人にとって、人生における仕事は比較的単純である。クリスチャンにとって、仏道修行者として、自らをより完成させてゆくことが、仕事にほかならない。」
-----
この本を読んでの感想は、
○私たちは天才ではない。よって、天才たちの生き方をまねても意味はない。
○生きていくことを最優先にしよう。
○世の中は理不尽なのだ。
○その理不尽の中でこそ、理想が浮き彫りになる。
○理想に身を投じて、飢えてもいい。そして、気乗りのしない仕事をせざるを得なくても、「場を見出した」状態であることを見つけ出そう。
そんな「仕事」を探しに、出かけよう。
「具体的な何かをすることではなく、生きることを常に優位に置くこと。生きることがそのまま仕事であるような、そうした仕事を求めるべきだ。」
こういう例がある。
「貧しい芝居小屋の主役で終わっていい。貧しく飢えるだろう。そのために気乗りのしない仕事を引き受けねばならないだろう。その過程で、さらに、数々の屈辱に見舞われるだろう。
でも、ここにしか、自分の場はないと思えば、それをするしかない。
こうした過酷な現実に打ち砕かれない時、その人は自らの場を見出したといえよう。」
結論は出た。
「仕事を各人の『使命』のようなものとする。」
その例として…
「例えば宗教的な価値観を第一に置く人にとって、人生における仕事は比較的単純である。クリスチャンにとって、仏道修行者として、自らをより完成させてゆくことが、仕事にほかならない。」
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この本を読んでの感想は、
○私たちは天才ではない。よって、天才たちの生き方をまねても意味はない。
○生きていくことを最優先にしよう。
○世の中は理不尽なのだ。
○その理不尽の中でこそ、理想が浮き彫りになる。
○理想に身を投じて、飢えてもいい。そして、気乗りのしない仕事をせざるを得なくても、「場を見出した」状態であることを見つけ出そう。
そんな「仕事」を探しに、出かけよう。