小うつな人・ケアマネな人、を応援する日記

小うつな方・ケアマネな方、どっちでもある方のために捧げる、ネタのたわごとです。めざそう癒し人!?

介護保険認定調査を受けるとき(その7=最終回)

2012-03-03 10:54:52 | 弱さへの思考
以下の項目は「有無」で評価する調査項目です。


「1-1 麻痺等の有無(左上肢、右上肢、左下肢、右下肢、その他(四肢の欠損))」
「1-2 拘縮の有無(肩関節、股関節、膝関節、その他(四肢の欠損))」
「2-12 外出頻度」
「3-8 徘徊」
「3-9 外出すると戻れない」
「4-1 物を盗られたなどと被害的になる」
「4-2 作話」
「4-3 泣いたり、笑ったりして感情が不安定になる」
「4-4 昼夜の逆転がある」
「4-5 しつこく同じ話をする」
「4-6 大声をだす」
「4-7 介護に抵抗する」
「4-8 「家に帰る」等と言い落ち着きがない」
「4-9 一人で外に出たがり目が離せない」
「4-10 いろいろなものを集めたり、無断でもってくる」
「4-11 物を壊したり、衣類を破いたりする」
「4-12 ひどい物忘れ」
「4-13 意味もなく独り言や独り笑いをする」
「4-14 自分勝手に行動する」
「4-15 話がまとまらず、会話にならない」
「5-4 集団への不適応」

麻痺や拘縮の有無は、まぁ、理解できる。

でも、「3-8 徘徊」と「4-8 「家に帰る」等と言い落ち着きがない」「4-9 一人で外に出たがり目が離せない」はダブってないか?
「5-4 集団への不適応」にいたっては、これまたひどい。

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ここでいう「集団への不適応」の行動とは、家族以外の他者の集まりに参加することを強く拒否したり、適応できない等、明らかに周囲の状況に合致しない行動のことである。
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明らかに周囲の状況に合致しない行動とはなんだろう?
いや、時々ある。でも、たとえば、重度の認知症で、通所介護を利用していない人は、あきらかに、この状況であると思われるのだが、現実、他者とかかわっていないため、「ない」になる。
これまた特記事項をしない場合、スルーとなる。

「家族以外の他者の集まりに参加することを強く拒否」した時点で、「あり」にするところだと思う。

これは明らかに、軽度にするためのトラップとしか思えない。そして、こういう項目がたくさん、ある。


ということで、
認定調査とは、こんなものです。
これらの項目に当てはまらなければ、「できる」や「ない」となります。

項目にねじ込めるような、現実の手間や本人の行動を、気づいたらメモしてください。
それを調査員に渡すだけでも、何かがある…かもしれません。

介護は、1人でできることではありません。
時にはサポートを受けることで、ゴールの見えない介護を続けていくことができる、と思います。