blog転居移行中!
http://psalm098.blogspot.jp/
お手数ですが、ブックマークの方は、変更を願います。
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東京新聞ネタである。
昨日の3面「この人」というコーナーに
「おむつ使用率ゼロ 特養ホーム長 中村範親さん」
という記事があった。
まとめてみると、
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特別養護老人ホーム「高浜安立荘」(愛知県高浜市)は3年前からの取り組みで、入所者のおむつ使用率0%を達成した。
1日1.5リットルの水分補給と1500キロカロリーの栄養摂取、歩行訓練を徹底した。
結果、利用者全員が、トイレか、ポータブルで排泄できるようになった。
パッドは使用するが、紙おむつを使用する利用者はいない。
目指すのは「在宅」へ帰すことだという。
「在宅介護とショートステイ、デイサービスの連携も必要になってくるだろう」と47歳施設長。
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こんなところだろう。
実にすばらしい。定員100名、全員、オムツ外しをするということは、並大抵の努力と実行ではできない。
と言いながらも、視点を変えて、考えてみる。
職員さん。
本当にご苦労様です。頭が下がります。
特養であれば、90歳超えで歩行不安定な人も多々おられることでしょう。骨粗しょう症の重度の方もおられるはず。ちょっと力を加えただけで骨折しちゃう。
その方々の夜間の排泄介助…おそらく夜勤はせいぜい2名でしょう。
本当に、てんてこ舞いだったと思う。もしかすると1人に対して複数の職員が介助したかもしれない。そのときに他の利用者からコールが鳴る…
目に見えるようです。日々、お疲れ様です。
その状況と、早朝おむつ交換ラッシュとを比較すると、どちらが忙しいか。悩ましいところといえる。
次に、水分・食事のコントロール。
見事ですね。これでは、なかなか死に至らないでしょう。
ぜひともご長寿日本一を目指して欲しい。そして、待機者は、他の特養さんへ行って頂きましょう。
これは経営的に、実に安定しますね。入れ替わりも無ければ、介護も慣れたものでしょう?施設長さま。
そして、在宅への復帰。
特養におられる方々は、「在宅が困難」であるが故に、入所せざるを得なかった人もおられる。
自立歩行して、トイレに行ける、という問題クリアで、「在宅へ」と即答することはいかがなものなのだろうか?様々な家族背景・居住環境と介護力という、「個別」のアセスメントがあってから、行われるべきであり、そこを見ないで(この記事を読む限り)おむつ使用しなきゃ「在宅復帰も近い」みたいな発想も困る。独居の人とかどうするの?
そして、在宅で大切な事は、ご本人の「家に帰りたい」強い意志と、在宅介護サービスの質の良さ・目標の共有と考える。
在宅に帰りました。
さぁ、どうやって生きていたいの?
何をして生きるの?
ただ、介護サービスを受けていれば、いいの?
オムツ外しして、トイレに行けるようになる、は、その人の人生における最大の「望み」なの?
人は必ず亡くなる。それまでの生活を、どのように構築すべきなの?
「死生学」の視点が欠如している。
質の良いサービスの提供が担保され、ご本人の望む「目標」=「こうやって生きていたい」が共有できなければ、
特養を「自宅」でするにすぎない。いや、もっとひどくなるかもしれない。
例えば、特養にいるということは「必ず誰かがいる」という安心感もある。それをどう考えているのだろう?
「24時間定期巡回・随時対応型訪問介護看護」が現時点で、普及・機能していないことは、現場の皆様はご理解しておられましょう?
そして、施設長は、よく分かっておられないような印象を受ける。それは、
「在宅介護とショートステイ、デイサービスの連携も必要になってくるだろう」
という発言である。ショートステイとデイサービスは「在宅介護」である。
在宅における、家族介護と訪問介護だけが「在宅介護」ではない。基本的な部分を知っているのだろうか?
そして、「連携」は当たり前の話で、いまさら、どうこうの話でもない。
さらに「使いたいときに使えないショートステイ」の問題について、この特養では、どのように対応するのだろう?
施設によっては3ヶ月前に申し込んで、抽選で的中して、やっと使えるショートステイ。
臨時・緊急利用ができず、どれだけ、家族は悩んでいることか。
おそらく、施設長がここまでおっしゃるならば、在宅復帰後、デイもショートも利用できて、緊急対応もできるのだろう。
だとしたら、すばらしい。
この国の介護保険制度は、
特養でも在宅復帰への努力をすべき、と明文化されている。
本末転倒とはこのことで、「目指す努力」は必要でも、特養に入らざるを得ない状況がある人も、多い。
ということは、施設とか在宅とかとらわれないで、
「個別化」という視点があるべきではないのか?
それは、おむつを使用する・しないも、同様であると思う。
まぁ、正直申して「いまさら、おむつ0%ってどうよ?」
そして「在宅生活が最も良い」信仰って、どうよ?
人は介護のみで生きるにあらず。
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お手数ですが、ブックマークの方は、変更を願います。
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東京新聞ネタである。
昨日の3面「この人」というコーナーに
「おむつ使用率ゼロ 特養ホーム長 中村範親さん」
という記事があった。
まとめてみると、
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特別養護老人ホーム「高浜安立荘」(愛知県高浜市)は3年前からの取り組みで、入所者のおむつ使用率0%を達成した。
1日1.5リットルの水分補給と1500キロカロリーの栄養摂取、歩行訓練を徹底した。
結果、利用者全員が、トイレか、ポータブルで排泄できるようになった。
パッドは使用するが、紙おむつを使用する利用者はいない。
目指すのは「在宅」へ帰すことだという。
「在宅介護とショートステイ、デイサービスの連携も必要になってくるだろう」と47歳施設長。
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こんなところだろう。
実にすばらしい。定員100名、全員、オムツ外しをするということは、並大抵の努力と実行ではできない。
と言いながらも、視点を変えて、考えてみる。
職員さん。
本当にご苦労様です。頭が下がります。
特養であれば、90歳超えで歩行不安定な人も多々おられることでしょう。骨粗しょう症の重度の方もおられるはず。ちょっと力を加えただけで骨折しちゃう。
その方々の夜間の排泄介助…おそらく夜勤はせいぜい2名でしょう。
本当に、てんてこ舞いだったと思う。もしかすると1人に対して複数の職員が介助したかもしれない。そのときに他の利用者からコールが鳴る…
目に見えるようです。日々、お疲れ様です。
その状況と、早朝おむつ交換ラッシュとを比較すると、どちらが忙しいか。悩ましいところといえる。
次に、水分・食事のコントロール。
見事ですね。これでは、なかなか死に至らないでしょう。
ぜひともご長寿日本一を目指して欲しい。そして、待機者は、他の特養さんへ行って頂きましょう。
これは経営的に、実に安定しますね。入れ替わりも無ければ、介護も慣れたものでしょう?施設長さま。
そして、在宅への復帰。
特養におられる方々は、「在宅が困難」であるが故に、入所せざるを得なかった人もおられる。
自立歩行して、トイレに行ける、という問題クリアで、「在宅へ」と即答することはいかがなものなのだろうか?様々な家族背景・居住環境と介護力という、「個別」のアセスメントがあってから、行われるべきであり、そこを見ないで(この記事を読む限り)おむつ使用しなきゃ「在宅復帰も近い」みたいな発想も困る。独居の人とかどうするの?
そして、在宅で大切な事は、ご本人の「家に帰りたい」強い意志と、在宅介護サービスの質の良さ・目標の共有と考える。
在宅に帰りました。
さぁ、どうやって生きていたいの?
何をして生きるの?
ただ、介護サービスを受けていれば、いいの?
オムツ外しして、トイレに行けるようになる、は、その人の人生における最大の「望み」なの?
人は必ず亡くなる。それまでの生活を、どのように構築すべきなの?
「死生学」の視点が欠如している。
質の良いサービスの提供が担保され、ご本人の望む「目標」=「こうやって生きていたい」が共有できなければ、
特養を「自宅」でするにすぎない。いや、もっとひどくなるかもしれない。
例えば、特養にいるということは「必ず誰かがいる」という安心感もある。それをどう考えているのだろう?
「24時間定期巡回・随時対応型訪問介護看護」が現時点で、普及・機能していないことは、現場の皆様はご理解しておられましょう?
そして、施設長は、よく分かっておられないような印象を受ける。それは、
「在宅介護とショートステイ、デイサービスの連携も必要になってくるだろう」
という発言である。ショートステイとデイサービスは「在宅介護」である。
在宅における、家族介護と訪問介護だけが「在宅介護」ではない。基本的な部分を知っているのだろうか?
そして、「連携」は当たり前の話で、いまさら、どうこうの話でもない。
さらに「使いたいときに使えないショートステイ」の問題について、この特養では、どのように対応するのだろう?
施設によっては3ヶ月前に申し込んで、抽選で的中して、やっと使えるショートステイ。
臨時・緊急利用ができず、どれだけ、家族は悩んでいることか。
おそらく、施設長がここまでおっしゃるならば、在宅復帰後、デイもショートも利用できて、緊急対応もできるのだろう。
だとしたら、すばらしい。
この国の介護保険制度は、
特養でも在宅復帰への努力をすべき、と明文化されている。
本末転倒とはこのことで、「目指す努力」は必要でも、特養に入らざるを得ない状況がある人も、多い。
ということは、施設とか在宅とかとらわれないで、
「個別化」という視点があるべきではないのか?
それは、おむつを使用する・しないも、同様であると思う。
まぁ、正直申して「いまさら、おむつ0%ってどうよ?」
そして「在宅生活が最も良い」信仰って、どうよ?
人は介護のみで生きるにあらず。