小うつな人・ケアマネな人、を応援する日記

小うつな方・ケアマネな方、どっちでもある方のために捧げる、ネタのたわごとです。めざそう癒し人!?

穏やかな死を邪魔するやつら-「大往生したけりゃ医療とかかわるな「自然死」のすすめ」を読んで(その3)

2012-08-29 10:11:46 | 弱さへの思考
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著者の考える「医療の鉄則」がある。これは「介護の鉄則」でもあると思う。

①死にゆく自然の過程を邪魔しない。
②死にゆく人間に無用の苦痛を与えない。

そこで、本書の
p.17に「治療に関する思い込みテスト」(治療に関する信頼度テストとも言う)がある。
いくつかをピックアップしてみる。

①ちょっと具合が悪くなると、すぐに医者にかかる。
安価な保険も悪因とは思うが、すぐに受診します?
原因療法があるため、受診したほうがいい病気は、そんなにはない!病気を治す中心をなすものは、本人の自然治癒力です。
○薬は援助物質であり、医者・看護師は援助者にすぎない。風邪などのウイルスである場合は、安静・保温・栄養の下、発熱の助けを借りて、自分で治すしかない。医者にかかったからといって早く治るわけはない!

②薬を飲まないことには、病気はよくならない。
○症状は早く治ろうとする身体の反応・警戒サインであります。
○無闇に抑えるのは「自然治癒力を邪魔する」こととなり、治るのが遅くなります!
○よほどしんどければ治りが遅れるのを覚悟の上で、苦痛の軽減、症状の緩和のために、ごく短期間、薬を服用するのがよい。

③病名がつかないと不安。
○この背景には「医療がこんなに発達したのだから、病名さえつけば必ずなんとかなるはず」という、医療に対する、重大な誤解・錯覚がある。よおく考えてください。病名がついても「難病」と呼ばれるものの、なんと多いことか。それに対し、対処療法しかないのが現実です。
○感染症と異なり、難病・生活習慣病は、その原因が体質や素質(遺伝子に問題があるなど)、悪い生活習慣、老化…など多岐に渡り、特定できません!
○よって、除去・撃退不能のため、完治ということは、ない!なのに「病名がついただけでほっとする」のはおかしいでしょ?

④医者にかかった以上、薬をもらわないことには気がすまない。
病気を治すのは薬ではない!
○元来化学物質である薬は異物であり、からだにいいもの・必要なものではない!
○あくまで、利益と不利益を天秤にかけて、利益が上回ると思えるときのみ、使用すべきものです。

⑤医者は病気のことは何でも分かる。
○身体や病気のことはいろいろわかってきているものの、まだ、わからないことの方が多いのです。
○わからないことをわからないと言える医者はヤブかめちゃくちゃ勉強しているかのどちらか。

と、こんなところですが、いかがでしょう?
思い込みというものは、習慣化されるので、概念を変えることは難しいのですが、
介護職の皆様、医療職のかたがたにいじめられているかもしれませんが、
じつは、このレベルなのです。
ある方向性=医療が病を治す・良化させると「信じる」ことが、かれらの信条ですから。
そこは、汲み取ってあげてください。

続きます。

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