宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

冬至の脊振山への日没

2011-12-22 | 行事

(大字内山字大門よりの脊振山)

今日12月22日は冬至でした。
密かに楽しみにしていた日です。

宝満山の西には脊振山があり、宝満に大山寺や有智山寺があった頃、
脊振山頂には東門寺があったとされ、山頂には経塚が営まれました。

今日は日没時に宝満から脊振を見ると
まさに山頂付近に日が落ちるのだそうです。


太宰府では今日は低気圧の影響で朝から曇天。
午後は日が差したり曇ったりの繰り返しでやきもき。
しかし、日没間際の一瞬のこと、雲が割れて
山向こうが金色に輝き出しました。


まん丸のいわゆる「日想観」とまではいきませんでしたが
念願かなって当時の脊振山への日没を拝むことが出来ました。
下宮礎石建物は南北に長い講堂のような九州屈指の礎石建物ですが
建物の礼堂はこの脊振を臨む西側に取り付けられており、
冬至の日の夕方にこの礼堂の戸が開かれれば、
須弥壇上に置かれた仏像にこの輝きが差したことでしょう。


合掌

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