宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

宝満山を買い取り?

2009-01-30 | Weblog

山のうわさで「宝満を天台が買い取るげな!?」
まことしやかに宝満の山登り連中の間で話題になっているとか。
本ブログでは取扱いをしあぐねていたお話です。

当初はTNCテレビ西日本のニュース放映がきっかけで、
1月10日には読売新聞が「天台宗買取保全・・・
筑前宝塔院跡?遺跡含む山林」というタイトルで記事にされました。
そうです。昨年の冬から春先に行われた宝満34次調査のあった
本谷の礎石群のある丘の話題がその場所なのです。
この礎石建物が天台宗を開いた最澄が企画した
国内6か所に配置したとされる六所宝塔のうちの
安西塔に相当する施設である可能性が指摘されていて、
天台宗がこの遺跡のある範囲を買い取る予定ということなのです。

この遺跡は本研究会も調査前の踏査や
下草刈りで参加してきた場所であり
かつて例会では当時民有地であったこの土地を
研究会の募金活動で買い上げよう、というところまで
論議が盛り上がった経緯もあります。
天台宗としても保全を前提に動かれたようで、
その点では完全に本会の目指すところと一致しており、
今後は協力体制がとれればよいのではと思われます。

それにしても人の噂は・・・

※写真は昨年春に行われた宝満34次の現地説明会の様子。

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