宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

宝満山と白山2

2007-09-10 | Weblog
宝満山と白山と厳島大明神

宝満研究の大先輩森弘子さんより
お教えいただいた史料に興味深いものがある。
『厳島大明神日記』がそれである。
神奈川の鎌倉文庫の史料群中にある
鎌倉時代後期のものとされたもので、
『金沢文庫の中世神道資料』というものに
収容公開されているものらしい。
史料の冒頭と思われる箇所に注目すべき記載がる。

「厳島大明神日記竈門白山一躰御事
彼大明神者旅神マシマス、仏法興行ノ主シ
慈悲第一ノ明神也、尺加羅龍ノ次ノ娘
八歳ノ龍女ニハ妹神宮皇后淀姫ニハ姉也、
或卜居於北国白山之禅頂顕妙理権現ト
其徳盛志天利益遍万人、或垂迹於西海竈門之高峰
現妣 宝満其威新志天効験施永代霊威」


厳島の明神は八歳ノ龍女の妹である姫神であり、
白山の妙理権現と竈門(宝満)の姫神とは
実は厳島の明神が旅先の場所に応じて変じたもので
その実は一体の神である、
と解説されている。

この繋がりをなんと見るか・・・

つづく

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