宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

第24回例会は宝塔跡の整備作業

2010-04-18 | Weblog

平成22年4月18日土曜日は快晴。
宝満山の本谷遺跡(推定六所宝塔跡)でのフィールドワークは
許可を得て遺跡に芽生えた下草刈りと清掃、整備作業をおこないました。
参加人数は17名。
9:30に竈門神社駐車場に集合し、お宮に参拝して現場まで登山。
現場では遺跡の概要をおさらいしてから作業にはいりました。


現場は昨年の11月に宝塔の落成にあわせて清掃して
草刈りなどをしていた切り株から新芽が芽吹いて、
雑草などもちらほら、という状況でした。


今回の作業の目玉の一つは私たちの手でできる史跡整備です。
天台宗さんが昨年石で宝塔を復興されましたが、
肝心のほんものの礎石がある場所はかえって目立たなくなっています。
そこで前回の整備で間伐された桧材を利用して
礎石のある位置の上に丸太で柱を作って置いてみようと企画しました。


切り株を出土した礎石の上の位置に図面を見ながら並べていきます。


柱を置き終わってから、小枝や枯葉を取り除いて
建物跡はすっかりきれいに見栄え良くなりました。


お楽しみはもちろんお昼ご飯。
摘んできた新芽をテンプラしにて
みんなで美味しく食しました。
作業でたくさんは摘めないだろうと
常連の会友の方から新芽やタケノコの差し入れもあって、
ワイワイ楽しい会食が出来ました。
また、お茶やお菓子のご提供も
この遺跡を管理されている妙香庵さんからもありました。
差し入れありがとうございます。


ベンチも伐採木を利用して置いてみました。
会友による手作りの史跡整備ができあがり!


ぜひ一度覗いてみてください。