〈本谷礎石群に残された妙見祠の台座〉
休日に本谷礎石群にいると
いろいろなお客さんが来られます。
大半は下山途中の人。
「山頂で発掘の話を聞いたけん」
そうおっしゃる方がよくいらっしゃいます。
山の情報網おそるべし!
ありがたいことです。
団体さんでお元気な妙齢なご婦人方。
帰り道とは思えないとてもお元気で
矢継ぎ早にたくさんご質問されて
満足げに帰っていかれます。
昼前には「コンコンコン・・・」
高い梢から合図して
啄木鳥がやってきます。
夕方嬉しいお客さんがいらっしゃいました。
軽めのザックを背負ったご夫婦。
遺跡を見たいとおっしゃって
ポケットから六つ折りにされた
研究会の現地説明の資料を出されて、
ご主人が奥さんに解説されながら。
感激してしまいました。
当日おいでになれなかった奥様を
ここまでお連れになったのだとか。
「へー。最澄さん縁の塔の礎石ですか!」
しきりに感心される奥さん。
「このあとここはどうなるとですか?」
「埋め戻します」
「まぁーちょっともったいない!」
「でも、埋めないと傷むのですよ」
もっと沢山の人にお見せしたいのですが・・・
どうすることが良いのか
会でも論議を深めたいと思います。
今日も数名がおいでになることでしょう。