今回太宰府市教育委員会が調査した
宝満34次調査地点は「本谷礎石群」
と呼ばれてきた建物が想定された場所ですが、
調査ではまさに3間方形の
礎石建物が発見されました。
今回の新知見はいろいろあるようですが、
中でもこの建物に三方向の
階段が付けられていたことは
重要な発見でした。
まずは正方位に制約される建物の
正面ともいえる南につけられた階段。
途中が欠落してしまっていますが、
ちゃんと大きな平たい石を選んで
ステップを順に造り出しています。
この階段の更に南には
広場を挟んで谷に下りるかのごとき
自然石を取り入れた階段が発見され、
南側からの長いアプローチが
設計上志向されていたことが知られました。
そして東側の階段。
この場所は基壇の東裾の南より、
南東のコーナーから曲がったすぐの
段差が若干低い場所にあり、
基壇を廻る列石にまぎれて
3段ほどが作りつけられています。
そして、西側の階段。
下約1/3が壊れて石がありませんでしたが、
正面の階段の石材とはあきらかに
比較にならないほどの小さな石を使い、
ステップも不ぞろいで少し
基壇のラインに対して斜めに取り付けられ、
いかにも便宜をはかって設置された、
そんな印象もある階段です。
顔の違う三つの階段。
建物の性格を考える上で
大変重要な情報を与えてくれています。
宝満34次調査地点は「本谷礎石群」
と呼ばれてきた建物が想定された場所ですが、
調査ではまさに3間方形の
礎石建物が発見されました。
今回の新知見はいろいろあるようですが、
中でもこの建物に三方向の
階段が付けられていたことは
重要な発見でした。
まずは正方位に制約される建物の
正面ともいえる南につけられた階段。
途中が欠落してしまっていますが、
ちゃんと大きな平たい石を選んで
ステップを順に造り出しています。
この階段の更に南には
広場を挟んで谷に下りるかのごとき
自然石を取り入れた階段が発見され、
南側からの長いアプローチが
設計上志向されていたことが知られました。
そして東側の階段。
この場所は基壇の東裾の南より、
南東のコーナーから曲がったすぐの
段差が若干低い場所にあり、
基壇を廻る列石にまぎれて
3段ほどが作りつけられています。
そして、西側の階段。
下約1/3が壊れて石がありませんでしたが、
正面の階段の石材とはあきらかに
比較にならないほどの小さな石を使い、
ステップも不ぞろいで少し
基壇のラインに対して斜めに取り付けられ、
いかにも便宜をはかって設置された、
そんな印象もある階段です。
顔の違う三つの階段。
建物の性格を考える上で
大変重要な情報を与えてくれています。