goo blog サービス終了のお知らせ 

かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

渡辺松男『泡宇宙の蛙』の一首鑑賞 60、61 

2025-07-09 10:11:06 | 短歌の鑑賞

2025年度版 渡辺松男研究2の9(2018年2月実施)
     『泡宇宙の蛙』(1999年)【白鳥】P44~
     参加者:泉真帆、T・S、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
          レポーター:渡部慧子       司会と記録:鹿取未放  

 

60 水草の根を掘りいたる白鳥が泥まみれなる顔を上げたり
        
      (当日意見)
★私は、白鳥の顔を歌っているところが珍しいと思いました。普通は白鳥の姿だとか飛んでる様だとかをうたうのですが、頭でもなく顔というところが面白い。(真帆)
★そうですね、白鳥は普通は「白鳥の湖」みたいに優雅で、気高い鳥というイメージですが、食べるために泥にまみれているところを捕らえたのが面白いですね。(鹿取)


                                        
61 大空をはろばろ渡りきたれどもちょこんとかわいい白鳥の目は 

            
        (当日意見)
★大変な渡りをしてきたのに、涼しい顔をしているところがよくとらえられている。(T・S)
★そうですね、長時間かけて渡ってきたのだから精悍な目つきをしていてもいいのに。松男さんは探鳥などもしている人だから、双眼鏡とか常に覗いていて、だから目もしっかり捉えられるのでしょうね。(鹿取)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 56馬場あき子の外国詠 46... | トップ | 渡辺松男『泡宇宙の蛙』の一... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

短歌の鑑賞」カテゴリの最新記事