かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

清見糺の短歌鑑賞 246、247

2022-11-04 11:21:47 | 短歌の鑑賞
     ブログ版 清見糺の短歌鑑賞    
                      鎌倉なぎさの会  鹿取 未放


246 いかめしき検査かさねてよどみなく音もたてずに時はせまり来
                      2003年8月作

 手術の日が近づいたことを歌っている。怖いのであろう。


247 結社誌のホチキス係は食道にホッチキスで目印つけられにけり
                     2003年8月作

 手術前、メスを入れる部分を特定するために本当にホッチキスで目印を付けるらしい。そういえば俺は長いこと「かりん」の発送に関わり、「かりん」誌を入れる封筒を毎号、毎号ホッチキスで綴じてきたなあ、ということに思い至ったのだろう。ユーモア、諧謔、自虐いじまじっているが、とにかく怖かったにちがいない。


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