ブログ版清見糺の秀歌鑑賞 11 トカトントン 鎌倉なぎさの会 報告 鹿取未放
87 夕暮れのわが死顔に風はきて髭をしずかにのばすであろう(95年)
作者が30年という長い教師生活をやめた頃の歌。死が射程内に入ってはきたが、まだまだはるか先のものという余裕が感じられる。死に対してロマンチックな気分が濃厚である。
巷では、死んでからも髭は少し伸びるといわれているが、自分の死に顔をもう一人の自分がうっとりと眺めているようなナルシシズムのおもむきである。(鹿取)
87 夕暮れのわが死顔に風はきて髭をしずかにのばすであろう(95年)
作者が30年という長い教師生活をやめた頃の歌。死が射程内に入ってはきたが、まだまだはるか先のものという余裕が感じられる。死に対してロマンチックな気分が濃厚である。
巷では、死んでからも髭は少し伸びるといわれているが、自分の死に顔をもう一人の自分がうっとりと眺めているようなナルシシズムのおもむきである。(鹿取)
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