2025年度版 渡辺松男研究2の4(2017年9月実施)
『泡宇宙の蛙』(1999年)【大雨覆】P24~
参加者:泉真帆、T・S、曽我亮子、渡部慧子、
A・Y、鹿取未放
レポーター:泉 真帆 司会と記録:鹿取未放
31 まぼろしがおき去りにせししんじつのひとつの尾羽足元に見る
(レポート)
「真実の尾羽」とは、作者の足もとに、ひらりと落ちている羽のことだろうか。いや、前の30番(地に落ちしわれ人間となりきりて夕鶴のごと生きたかりしを)の夢想を受け、それが幻と消えてしまったことを詠み、尾羽の具体を余情とともに目にみせたのだろう。(真帆)
(当日意見)
★うーん、そうすると、今日この研究会で見てきた鳥の歌々は作者が見ていた幻だったんだけど、その幻が置き去りにしていた尾羽が一つ足元には落ちていたっていうの、だとつまらないよね。きっともう少し違う何かがあるんだろうな、と思うんだけど。(鹿取)
★夕鶴の「つう」というのは実は幻だったんだ、本当は足元に一枚の尾羽があるだけだ。だから悔いがないように生きたいなって。この一連幻想的で美しいですよね。(A・Y)
★いや、松男さんは自分自身に対しても歌でそういう人生訓をすることはありません。 (鹿取)
★するとこの歌は与ひょうさんの目から歌っているのですか?(T・S)
★いや、自分も鳥になりたかったのだから重なっているのでしょう。(A・Y)
★まあ、少なくとも松男さんは自分自身に対してであっても、歌でA・Yさんの言われるような人生訓をすることはありません。きっともう少し違う何かがあるんだろうな、と思います。(鹿取)
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