かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

写真入り 馬場あき子の外国詠 137(ネパール)

2021-01-28 17:04:09 | 短歌の鑑賞

 白馬に跨がってカリガンダキの河原を行く馬場あき子
     (ブログ掲載の許可をいただいています) 

  
  ブログ版馬場の外国詠 ⑰(2009年4月)
      【ムスタン】『ゆふがほの家』(2006年刊)86頁~  
      参加者:K・I、N・I、T・K、T・S、N・T、藤本満須子、
      T・H、渡部慧子、鹿取未放
      レポーター:T・H   司会とまとめ:鹿取 未放


ネパールのアッパームスタンに「こしひかり」を実らせた
       近藤亨翁をたずねてジョムソンに行った。
(この詞書のような2行は、「ニルギリ」の章全般に掛かる。鹿取注)


137 乾燥のはなはだしければ馬糞さへ臭はず馬上快晴の青

        (レポート)
 馬場先生は、馬の背に揺られて山道を辿っておられる。そこには馬糞が転々と転がっている。しかし、その馬糞も、その地域の乾燥した地面では、臭いもたたない。抜けるような青空の下だ。
    (T・H) 


        (当日意見)
★ジョムソンは年間雨量200ミリという乾燥地帯ですから、馬の糞もすぐ干涸らびて臭わない。
 雲一つ無い青空の下を馬で移動する爽快さを詠んでいる。(鹿取)

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