Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2019年4月16日(火) [多紀連山]三嶽、小金ヶ嶽の岩稜を歩く。ヒカゲツツジの開花はまだ。

2019年04月18日 | 山登りの記録
■メイン写真
大タワから小金ヶ嶽にかけての岩尾根

■今回のコース
火打岩登山者用駐車場→登山口→鳥居堂跡→大岳寺跡→三嶽→大タワ→小金ヶ嶽→
福泉寺跡→小金口


丹波にあるご当地アルプス多紀アルプス(多紀連山)。
その主峰が三嶽と小金ヶ嶽だ。かつて修験の山として栄えた、岩稜の山である。
この季節は小金ヶ嶽のヒカゲツツジが咲くことでも知られる。

車道が抜ける大タワを起点にピストンする人も多いが、我々は麓の火打岩
(ひうちわん)から歩く、大きな周回ルートで。



民家の脇から登山道に入る。



はじめは雑木林の急坂となる。丸山水源地への分岐を過ぎると尾根道に入り、
そのうちアカマツ主体ののどかな里山の趣になる。



クリンソウの群生地を過ぎ、鳥居堂跡に到着。大規模な寺院があった名残。
ちなみにクリンソウの花期は5月中下旬。



こんな面白い形の木を発見!!



大岳寺(みたけじ)跡。
多紀連山は、平安末期から室町末期にかけ修験道行場として栄えた。
それは丹波修験道の中心で「大峰山よりも栄えていた」という表現も残る。
大峰山からの登拝要請に応じなかったため、1482年、吉野の僧兵300人によって
焼き払われたという。
おそらく当時の修験道は各地で独自の進化を遂げ、勢力争いのようなことも
あったのだろう。
修験の世界だけでなく、僧兵が力を持ったり、国一揆が起こりはじめる混乱の時代
ならではのイザコザだったのだろう。



写真ではちょっと分かりにくいが、タムシバが花期を迎えていた。
縦走中、あちこちで白い花を楽しめた。



岩稜帯に出た。こんな絶景ポイントもある!



西ヶ嶽が見える。あっちの方にも修験の行場が幾つかある。
南側には六甲山系や大船山の三角形が見える。



絶景ポイントにて。



急な岩稜をこなし、いよいよ山頂直下へ。
トイレブースが置かれたあずま屋がある。



山頂にあるりっぱな石室。中に役行者と、従者の前鬼、後鬼が控えていた。



ちょっと西に行くと、電波塔、一等三角点、方位盤がある。
景色を楽しみながら、陽だまりの下でランチタイムとした。



東へ稜線をたどる。
鼓峠への分岐には、白い石を3方向に配置したケルンがある。
ぱっと見た感じ、鼓峠へ向かうルートは消えかけているように見える。



鎖場が出てきた。慎重に、慎重に。



そのうちに一直線の長~い階段道になる。こっちの方が疲れる!?



大タワ(「タワ」の字は山偏に「定」)に到着。修験道場時代の堂跡だという。
広い駐車場とトイレ、多紀連山の解説パネルを設置した休憩舎がある。
また、最近、フォレストアドベンチャーさんがアウトドアアクティビティの
設備を造った。



こんな祠もある。明らかに役行者ではないので、弘法大師か理源大師か?



フォレストアドベンチャーの遊具群の間を通り、小金ヶ嶽へ向かう。



小金ヶ嶽までの尾根は岩場が続く。歩くだけでもじゅうぶん面白い。



鎖場も多い。



慎重に登る。岩質は安定しているので頼もしい。



振り返る。さっきまでいた三岳が見える。



岩場の途中に咲いていたバイカオウレン。
このあたりに多いヒカゲツツジは、残念ながらまだ咲いていなかった。



小金ヶ嶽の山頂に到着。「登った」感があるねぇ。



こちらの山頂にも方位盤がある。大絶景!
西から北にかけては床尾山、大江山、弥山山、長老ヶ岳あたりが見える。
東は京都北山から京都の愛宕山にかけての山並みがズラリ。



山頂を過ぎてもなお、岩稜が続く。
タムシバの花に励まされながら下りる。



シキミはたくさん咲いていた。



やがて岩場は終わり、また平穏な雑木林、ヒノキ林に変わると福泉寺跡に着く。
「福泉寺」の名は、大峰の「竜泉寺」に対抗して命名されたという。
ここも大岳寺と同じく焼き払われたのだが、来襲に備えた馬駈場や堀割後が残る。
周りの地形をみると、寺というより、むしろ山城っぽい。



沢筋の道を下る。ところどころ歩きにくくなっている。
途中に、やはりクリンソウ群落がある。この時期に歩いてみるのもいいだろう。
小金口へ下山。村のおじさんがカラスノエンドウを収穫していた。
聞けば、煎ってお茶にするという。初めて聞いた。一度試してみたい。


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