![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/8c/50640d034e08d5230370a7e1c0488e6e.jpg)
■メイン写真
ダンノダイラの磐座群
■今回のコース
桜井駅⇒(タクシー)⇒奥不動寺→三輪山禁足境界→天壇跡→ダンノダイラ→磐座→
アンテナ基地→巻向山→白岩の神域→高山神社→笠荒神→そば処本家「荒神乃里」→
龍王山→天理トレイルセンター→柳本駅
このところ、年末恒例となっている「笠そば」ハイキング。
毎回、飽きないように歩くルートを少しずつ変えている。
今回は古代出雲族の聖域といわれるダンノダイラに立ち寄ってみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/64/ab3016facb140f28a1aa04120dcc3295.jpg)
タクシーで奥不動寺へ。奥不動寺は、真言律宗の寺で、大神神社の神宮寺だって大御輪寺の
奥の院だったそうな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/3e/73b9b64fb36fe9ef6a61d0b2b0762c98.jpg)
まず寺の石段の右横から山道に入り、少し上がると三輪山の禁足境界の四つ辻に出る。
西への道は三輪山に続くようだが、神域のため立入禁止である。
東への踏み跡をとるとほどなく、「ダンノダイラ200m」の標識がある。そのまま道なりに
行くと、ダンノダイラの西側、「天壇」の跡に着く。
ダンノダイラとは、古代、出雲族が住んだムラのことで、日本建国の母胎であったかとする
説明板が立つ。説明板は紙が剥がれかけていて、今は読みづらい。
ダンノダイラには湧水の「小川跡」があり、6世紀から12世紀にかけての土器も見つかっている。
明治の初めごろまで住民がいたという。
出雲族は、もともと三輪山山麓にいたが、他の勢力に攻められて、こんな山中に移ったと
する説もある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/fc/2341e73b0a56925b596443ce00a0f4f8.jpg)
少し東の斜面には、注連縄がかけられた巨大な磐座群が現れる。
古代の磐座信仰は、今もまだ生きている。
一番下の巨岩の下に回り込むと、静かな「圧」を感じる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/1b/237a9d6d63615616babcbf2444217ea4.jpg)
その巨石の上部には、少し小さめの岩が数個、鎮座する。
もし樹木がなかったら、朝倉から大宇陀あたりまでを一望できるはずだ。
また、麓の出雲集落にある十二柱神社は、この磐座の遥拝所だったそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/cc/84c05b9498182ef7cfad48ef8269cae6.jpg)
磐座からは、北への急登を一気に登る。登りきったところには出雲地区の共同アンテナが立つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/12/c6e01af495e2973736cb8ed868b415bf.jpg)
お次は巻向山に寄る。雑木に囲まれた小ピークだが、古代、このあたりは弓月が岳とも呼ばれ、
万葉集にも謳われている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/a9/e2669d6c4e795e2ac645eec9d1f29756.jpg)
林道を北へ進む。ルートの目印にしている廃車の脇を通りぬける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/74/5316607501294843197f29b01a99462d.jpg)
やがて左側に水色の金網が現れる。奥に結界を示す縄が張られている。
ここは「白石の神域」と呼ばれいてる。白石を敷き詰めた円形の土俵のようだ。
なかなか、ミステリアスなポイントが続けざまに出てくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/ff/b5183288706418f8317d71c559fed92e.jpg)
高山神社は、龍が住むという池に向かって建てられており、水色に塗られた祠が珍しい。
池の名は白河迹驚淵(しらが・とどろきのふち)と呼ばれ、桜井市のパワースポット100選の
ひとつである。麓に白河の集落があるが、これも古く、日本書紀などにも登場する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/c9/86ebeed91dccbe762942787c4ec80318.jpg)
一度、車道に出る。ここからはしばらく、車道を歩くことになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/1e/8ff0c85bc54ea20e5b490a03bb32fbb2.jpg)
竹林寺、天満神社を過ぎると、笠荒神の入り口がある。
まずは左の閼伽井不動明王で澄んだ湧き水の池を観てから、石灯籠が並ぶ石段を登る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/0f/cbf3dc177837a10d1915be9c3194071e.jpg)
日本三大荒神の一つ、笠山荒神社。
仏・法・僧の三宝の守護神であり、山野辺の道に散在する社寺の奥の院として栄えたという。
明治時代に神仏分離で、竹林寺から本殿が笠山山頂に遷座された。
また、初めて火を起こし物を煮て食べる事を教えられた、 興津彦神、興津姫神、
土祖神を祀っていることから、台所のカマドの神様でもある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/d5/2ba6475def7e67ee6cddffe14117561d.jpg)
昼食どきにうまく到着、そば処本家「荒神乃里」。付近は広大なそば畑で、今は新そばの季節。
この日は比較的すいていて、待ち時間なし。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/67/8bce877fbcc72d99042eb5e545fbdcae.jpg)
寒い中、歩いてきたので温かいそばが嬉しい。ぜんざいには蕎麦団子が入っている。
地元の野菜などが買える売店が併設されており、野菜を買う人、年越しそば用の乾麺を買う人、
いろいろ楽しんでいただいた。
"午後の部"は、天理の龍王山へ向かう。あまりアップダウンもなく行けるのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/b8/3a3731f2e2b91f164b92e8e3fa275893.jpg)
林道を進むと、三叉路に享保年間の標石をみる。右奈良、左當麻を示す。
ここは直進。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/ef/27bd960db60b26182c8d02a0a6f59519.jpg)
次の分岐で、一見、ササが茂った右の林道に入る。ブッシュはすぐになくなり、また歩きやすくなる。
そのまま苦もなく、龍王山に到着する。
山頂からは大和盆地、金剛山、大和葛城山、生駒山などの展望が思いのまま。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/40/a92d7ccf7e8d26162a9738a279ad68ae.jpg)
龍王山は戦国時代、十市氏の山城跡である。山頂は南城跡、北城もあった別城一郭の
本格的な山城だった。
松永久秀に攻められ落城。のち織田信長の一国一城政策により廃城となる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/ed/5993ab807d47c974a61545627ae236dd.jpg)
柳本への下山路は2本ある。今回は北側の道を下る。
畑に下りてくると、小鳥のさえずり声。見るとメジロが熟した柿をついばんでいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/b8/c1fd237353bb33ca77d860f9f8439075.jpg)
天理トレイルセンターで休憩を兼ねてお買い物。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/a7/e90dc9ea783f0c92d04d09eb85dba747.jpg)
さらに、国道沿いの御陵餅でもお買い物。
皆さん、朝よりも荷物が重くなったが、気持ちは軽~くなって柳本駅に着いた。
ダンノダイラの磐座群
■今回のコース
桜井駅⇒(タクシー)⇒奥不動寺→三輪山禁足境界→天壇跡→ダンノダイラ→磐座→
アンテナ基地→巻向山→白岩の神域→高山神社→笠荒神→そば処本家「荒神乃里」→
龍王山→天理トレイルセンター→柳本駅
このところ、年末恒例となっている「笠そば」ハイキング。
毎回、飽きないように歩くルートを少しずつ変えている。
今回は古代出雲族の聖域といわれるダンノダイラに立ち寄ってみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/64/ab3016facb140f28a1aa04120dcc3295.jpg)
タクシーで奥不動寺へ。奥不動寺は、真言律宗の寺で、大神神社の神宮寺だって大御輪寺の
奥の院だったそうな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/3e/73b9b64fb36fe9ef6a61d0b2b0762c98.jpg)
まず寺の石段の右横から山道に入り、少し上がると三輪山の禁足境界の四つ辻に出る。
西への道は三輪山に続くようだが、神域のため立入禁止である。
東への踏み跡をとるとほどなく、「ダンノダイラ200m」の標識がある。そのまま道なりに
行くと、ダンノダイラの西側、「天壇」の跡に着く。
ダンノダイラとは、古代、出雲族が住んだムラのことで、日本建国の母胎であったかとする
説明板が立つ。説明板は紙が剥がれかけていて、今は読みづらい。
ダンノダイラには湧水の「小川跡」があり、6世紀から12世紀にかけての土器も見つかっている。
明治の初めごろまで住民がいたという。
出雲族は、もともと三輪山山麓にいたが、他の勢力に攻められて、こんな山中に移ったと
する説もある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/fc/2341e73b0a56925b596443ce00a0f4f8.jpg)
少し東の斜面には、注連縄がかけられた巨大な磐座群が現れる。
古代の磐座信仰は、今もまだ生きている。
一番下の巨岩の下に回り込むと、静かな「圧」を感じる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/1b/237a9d6d63615616babcbf2444217ea4.jpg)
その巨石の上部には、少し小さめの岩が数個、鎮座する。
もし樹木がなかったら、朝倉から大宇陀あたりまでを一望できるはずだ。
また、麓の出雲集落にある十二柱神社は、この磐座の遥拝所だったそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/cc/84c05b9498182ef7cfad48ef8269cae6.jpg)
磐座からは、北への急登を一気に登る。登りきったところには出雲地区の共同アンテナが立つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/12/c6e01af495e2973736cb8ed868b415bf.jpg)
お次は巻向山に寄る。雑木に囲まれた小ピークだが、古代、このあたりは弓月が岳とも呼ばれ、
万葉集にも謳われている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/a9/e2669d6c4e795e2ac645eec9d1f29756.jpg)
林道を北へ進む。ルートの目印にしている廃車の脇を通りぬける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/74/5316607501294843197f29b01a99462d.jpg)
やがて左側に水色の金網が現れる。奥に結界を示す縄が張られている。
ここは「白石の神域」と呼ばれいてる。白石を敷き詰めた円形の土俵のようだ。
なかなか、ミステリアスなポイントが続けざまに出てくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/ff/b5183288706418f8317d71c559fed92e.jpg)
高山神社は、龍が住むという池に向かって建てられており、水色に塗られた祠が珍しい。
池の名は白河迹驚淵(しらが・とどろきのふち)と呼ばれ、桜井市のパワースポット100選の
ひとつである。麓に白河の集落があるが、これも古く、日本書紀などにも登場する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/c9/86ebeed91dccbe762942787c4ec80318.jpg)
一度、車道に出る。ここからはしばらく、車道を歩くことになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/1e/8ff0c85bc54ea20e5b490a03bb32fbb2.jpg)
竹林寺、天満神社を過ぎると、笠荒神の入り口がある。
まずは左の閼伽井不動明王で澄んだ湧き水の池を観てから、石灯籠が並ぶ石段を登る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/0f/cbf3dc177837a10d1915be9c3194071e.jpg)
日本三大荒神の一つ、笠山荒神社。
仏・法・僧の三宝の守護神であり、山野辺の道に散在する社寺の奥の院として栄えたという。
明治時代に神仏分離で、竹林寺から本殿が笠山山頂に遷座された。
また、初めて火を起こし物を煮て食べる事を教えられた、 興津彦神、興津姫神、
土祖神を祀っていることから、台所のカマドの神様でもある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/d5/2ba6475def7e67ee6cddffe14117561d.jpg)
昼食どきにうまく到着、そば処本家「荒神乃里」。付近は広大なそば畑で、今は新そばの季節。
この日は比較的すいていて、待ち時間なし。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/67/8bce877fbcc72d99042eb5e545fbdcae.jpg)
寒い中、歩いてきたので温かいそばが嬉しい。ぜんざいには蕎麦団子が入っている。
地元の野菜などが買える売店が併設されており、野菜を買う人、年越しそば用の乾麺を買う人、
いろいろ楽しんでいただいた。
"午後の部"は、天理の龍王山へ向かう。あまりアップダウンもなく行けるのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/b8/3a3731f2e2b91f164b92e8e3fa275893.jpg)
林道を進むと、三叉路に享保年間の標石をみる。右奈良、左當麻を示す。
ここは直進。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/ef/27bd960db60b26182c8d02a0a6f59519.jpg)
次の分岐で、一見、ササが茂った右の林道に入る。ブッシュはすぐになくなり、また歩きやすくなる。
そのまま苦もなく、龍王山に到着する。
山頂からは大和盆地、金剛山、大和葛城山、生駒山などの展望が思いのまま。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/40/a92d7ccf7e8d26162a9738a279ad68ae.jpg)
龍王山は戦国時代、十市氏の山城跡である。山頂は南城跡、北城もあった別城一郭の
本格的な山城だった。
松永久秀に攻められ落城。のち織田信長の一国一城政策により廃城となる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/ed/5993ab807d47c974a61545627ae236dd.jpg)
柳本への下山路は2本ある。今回は北側の道を下る。
畑に下りてくると、小鳥のさえずり声。見るとメジロが熟した柿をついばんでいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/b8/c1fd237353bb33ca77d860f9f8439075.jpg)
天理トレイルセンターで休憩を兼ねてお買い物。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/a7/e90dc9ea783f0c92d04d09eb85dba747.jpg)
さらに、国道沿いの御陵餅でもお買い物。
皆さん、朝よりも荷物が重くなったが、気持ちは軽~くなって柳本駅に着いた。