Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2022年8月27日(土)~30日(火) [北ア]五竜岳、唐松岳を縦走(行程編)!! 

2022年09月02日 | 山登りの記録
■メイン写真
モルゲンロートに染まる五竜岳


■今回のコース
8/27 (移動)⇒ペンション&ログコテージあるむ[泊]
8/28 あるむ→エスカルプラザ「とおみ」駅⇒(テレキャビン)⇒アルプス平⇒(展望リフト)⇒
   地蔵の頭→小遠見山→中遠見山→大遠見山→白岳→五竜山荘[泊]
8/29 五竜山荘→五竜岳→五竜山荘→大国岳→唐松岳頂上山荘→唐松岳→唐松岳頂上山荘[泊]
8/30 唐松岳頂上山荘→丸山ケルン→八方池→八方池山荘(第一ケルン)→
   ⇒(グラートクワッドリフト)⇒黒菱平⇒(アルペンクワッドリフト)⇒兎平
   ⇒(八方ゴンドラリフト「アダム」)⇒八方駅⇒あるむ⇒ゆーぷる木崎湖⇒(移動)


この夏は酷暑を避けるための「疎開」がテーマ。
8月最後は北アルプスの初級縦走ルート、五竜岳と唐松岳を歩いてきた。
両ピークを結んだ29日はお天気もよく、最高の展望を楽しめた。

初日は移動日。神城の「ペンション&ログコテージあるむ」さんに宿泊。
食事がたいへんおいしく、元ガイドのご主人のお人柄とご親切なお取り計らいにも感激した。



28日、テレキャビンと展望リフトを乗り継ぎ、一気に標高1,600m台へ。



着いた地蔵ケルンは、一面のガスの中。
きれいな高山植物を楽しみながら遠見尾根の登山道に入る。



見返り坂の手前あたり、ブナ群落を抜けていく。



一ノ背髪、二ノ背髪の小ピークを過ぎ、小遠見山のピークに到着。
本来は好展望なのだが、ほとんどガスに隠れて見えない。



深い降雪と風の影響なのか、不思議なカタチをしたダケカンバ帯を通る。

中遠見のケルンから、緩やかなアップダウンを経て、大遠見へ。
登山道は、大遠見山の三角点ピークを巻いている。



鹿島槍ヶ岳の直下に見える、カクネ里氷河。
2018年1月に、日本4例目、長野県では初の氷河に認定された。
もともと古くは1930年、今西錦司先生が、氷河であ可能性があると指摘されていたという。
すごい慧眼としか言いようがない。
氷河の「流れ」は、最近の温暖化が続くと、より顕著になってくるのではないかと邪推する。



西遠見の少し手前にある池塘。のどかな光景。



西遠見あたりまでは、おだやかな稜線歩きだったが、これを過ぎると北アルプスらしい
急峻な岩場が出てくる。急な木段、鎖場が連続する。



白岳(2,541m)のピークを踏んで、ちょっと下れば五竜山荘に到着する。
結局この日はずっとガスの中を歩いた感じだ。



夕刻、小屋のすぐ近くでブロッケン現象が現れた。
多くの登山者たちが一斉に、誰もいない東側を向いて手を振るシーンがおもしろい。



五竜山荘オリジナルのTシャツを買って、薄くなってきたブロッケンに手を振る
ともちゃん。



五竜山荘の窓から見た、毛勝山に沈む夕陽。
夜は天の川が見えるまで天気がよくなった。

29日は上天気に恵まれた。朝食のあと、真っ赤に染まる五竜岳を眺める(メイン写真)。



食後すぐ、五竜岳へ空身で往復する。山頂直下は、ちょっとした岩場となる。
五竜岳の山頂は360度のビュー。



山頂からは、東から南にかけて重畳たる雲海。遥か彼方に八ヶ岳連峰と富士山が見える。



迫力ある岩の殿堂・劔岳。



すぐ南には、美しい双耳峰・鹿島槍ヶ岳。



鹿島槍の右奥には、槍ヶ岳も顔を覗かせた。



北には唐松岳と、その背後に白馬鑓ヶ岳、白馬岳の豪華なラインナップ。

すばらしい眺めを堪能し、五竜山荘に戻る。
荷物を背負って、唐松岳に向けて改めて出発だ。



五竜山荘と五竜岳を振り返る。



両側はハイマツ帯。ホシガラスがハイマツの松ぼっくりを分解していた。



大国岳手前は急登。それを一度下ってから、続く2,511mピークへと登り返し、
連続する鎖場をこなす。楽しい岩場が牛首までずっと続く。
楽しいと言っても、危険であることは間違いないので、三点確保、小さな足場には
爪先で乗り込む、歩幅はなるべく小さくなどと、岩場での基本的な注意が欠かせない。



順調に行程をこなし、昼前に唐松頂上山荘に到着。
この小屋も、今シーズンは従業員のコロナ感染で一時、営業を停止する苦難を
乗り越えてきた。今回、宿泊できて本当に幸運だった。



昼食を済ませ、荷物を山荘に置いて唐松岳の山頂へ。
午後になって、東側から少しガスが上がってきていたが、上々の展望を楽しめた。
夕食のころにはガスが出てきて、夕陽は見られなかった。

30日、あとは八方尾根を下るだけだ。残念ながら濃い霧で、周りは真っ白。
このルートは登り返しもなく、登山道も、遠見尾根に比べて格段に歩きやすい。



丸山ケルン。
1962年、前年の遭難事故を受け、国鉄大宮工場山岳部が建立したもの。



扇雪渓。
今回のコース中では最も近寄れた雪渓だ。雪はしっかり詰まっていて堅かった。



トリカブト、タカネマツムシソウ、サラシナショウマ、ハクサンシャジン、アザミなど
秋の花々が咲き乱れる中を下り続け、八方池まで下りてきた。
晴れていたら白馬岳をバックに美しい景色が広がるのだが、相変わらずのガス。



八方池には、貴重なクロサンショウウオが生息している。
30年以上前に見た時は、もっとたくさんいたののを覚えているが、数は減っているの
だろうか。



公衆トイレが横にある第二ケルン。

木製の桟道をくだり、八方池山荘へ。
ここからは、クアッドリフトとゴンドラリフト「アダム」を乗り継いで、ラクラク、
八方駅へと下る。今回のルートは最初と最後は乗り物を使えるので楽だ。



帰りは「ゆーぷろ木崎湖」で入浴し、大町駅前にある大正2年創業の「手打ちそば処
こばやし」で美味しい蕎麦をいただいた。
途中で買い物を楽しみながら、ちょっぴり旅行気分も楽しめた。
高速道路に乗ってからは大雨に遭って緊張したが、予定通り帰宅。

帰宅して洗面台の鏡で顔をみたら、かなり日焼けしてしまっていた。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2022年8月22日(月) [三田]ナ... | トップ | 2022年8月27日(土)~30日(火)... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

山登りの記録」カテゴリの最新記事