![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/6a/0d572034c6415ba6be8e81f80673281d.jpg)
■メイン写真
大甑山の山頂に立つ「平成之大馬鹿門」
■今回のコース
板馬見渓谷林道終点(登山口)→不動ノ滝→おごしきコース分岐→行者コース分岐→
県境尾根出合→後山→大甑(おごしき)山「平成之大馬鹿門」→おごしきコース分岐→
板馬見渓谷林道終点(登山口)
岡山県と兵庫県の境にある後山。岡山県の最高峰で、兵庫県第3の高峰である。
「西の大峰」と言われた修験の山で、兵庫県側の板馬見渓谷から登る「行者コース」は
固定ロープが張られた急坂の連続で息が抜けない面白さだ。
松ノ木橋から、車幅ほどしかない林道を上がる。四駆しか無理な道だ。
歩くと1時間以上かかる林道を終点まで詰めると7~8台が駐車できる広場に着く。
標高差にして300mを稼げるのでありがたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/59/a9f538f8aec60fe5ccda3339edea25ac.jpg)
登山スタート!
役行者が7年間修行したとされる行場ルート、楽しみだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/85/bc4a3c6c4dcf5e39d36097f839bf3760.jpg)
二の沢休憩所を通り抜ける。ちょっぴり大峯の山上ヶ岳の茶屋を連想させる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/c5/2f5d0829522b21d58725c567b3a3c5f3.jpg)
すぐに垢離取場。山伏さんたちは、ここで身を清める。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/60/f74915f8d5e5c63c5be9e0b230a13dfa.jpg)
渓流側の岩を登山道から覗き込むと、不動明王の石像が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/ad/ca89f7b3b2ce8154e385c098a5e689cb.jpg)
三角屋根の「避難小屋」は、もはや避難できる状態ではない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/95/2502d0f0fc02f5df3dc6bb2018705746.jpg)
いきなり出現する木道。そのまま沢を渡ると、、、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/0d/68be847f4c89e333bcbd30df2e4971ff.jpg)
不動ノ滝が見える。巨大なチョックストーンの中には、やはり不動明王。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/bb/4449b054d60ad8083031c114488b6667.jpg)
続いて「鐘懸の行者」。鐘懸ということは、修行ではここを登るのかな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/40/94695d39a73af45d20e242e82c6adfce.jpg)
お次は石小屋。大峯の大普賢岳の笙ノ窟を彷彿とさせる、というのは言い過ぎかな。
でも、なかなか見事な岩屋だ。ここにもユーモラスなポーズの不動明王がいる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/e1/ef288327b30241d00cc480c8ce7a71bd.jpg)
おごしきコース分岐。周回して、ここに下山してくる予定だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/f6/de5d7c51359226ce9980da1a6a121745.jpg)
歩きにくいガレ場に護摩堂跡がある。お堂が建っていたとは思えないほど
平らな場所がない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/ee/c06415e0386b6d6772d9457cb3e1f10a.jpg)
そうめん滝は、岩肌を越えて流れ落ちている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/c3/e0b2be157acf2ea62d0ecd350b505e95.jpg)
一般向けの灯石コースと、行者コースの分岐。岩場歩行に自信のない人は
灯石コースにしておこう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/81/d9ef67762f4b7d965b476f44f09cee9e.jpg)
狭い山肌をトラバースして回り込むと、最初の長い固定ロープの斜面が出てくる。
さほど難しくはないのだが、50mほどあるので高度感が半端ない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/b6/db63b75959be9d207f950bfad057e737.jpg)
支尾根に乗ってしばらく急坂を行くと、いよいよ行者(行場)コースのハイライトだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/22/03c9dacbd810e586ca08585fa09aa6b9.jpg)
廻り岩。山伏さんは、この岩を抱くようにぐるっと回るのだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/2e/09e0bff411f34d40e235d9109be952ac.jpg)
胎内くぐり岩。ザックを背負っていたのではとうてい潜れない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/b0/e8dc2447d1914f09a9b1761fee43bbb3.jpg)
屏風岩をトラバース。岩の狭い隙間をよじ登る。ここだけお助けロープを出した。
ここを登り切ると、股のぞき岩に出る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/f9/5cdbf397971a83e4f61be2cd32519236.jpg)
2つ目の長い固定ロープを登ると、格子岩と呼ばれる岩窟が口を開けている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/61/debf4d6ed477447905377b3c5c92464e.jpg)
3詰めの固定ロープも長い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/cf/7f75584cd8e0cc5c07722f974ec85723.jpg)
登り切ると、大のぞき岩の直下に出る。この日は時間もないのでもここには登らない。
がんばって登ったとしても、下りるのが一苦労。懸垂下降のほうが楽なところだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/88/f6d15ae8782ad53ae88d7f2bcca3b0d7.jpg)
熊落としという行が行われたという、熊穴。別にクマが棲んでいるわけではない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/e1/ee32c1d9109f157bfd6c67903e83b3ff.jpg)
最後は、県境尾根を目指して笹薮の急登だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/94/fe5d63fe335edb94c0f57b0911d270cb.jpg)
県境尾根出合に出た。ここで、さきほど分岐した灯石コースと合流する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/bc/e6c12fbbc76da7797e3eddbf81e543e6.jpg)
背の高いネマガリダケが茂る尾根道を300mほど北上して、お待ちかねの後山に
到着。別名、板馬見山あるいは板谷山。
南に円錐形の日名倉山(美作富士)が見える。右斜面にベルピール自然公園の
リュバンベールの鐘も見える。
西には稜線が果てしなく続く。手前に船木山、向こうに草原状の駒ノ尾山だ。
背の低いブナも、いい感じの枝ぶりだ。しばし眺めを楽しむ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/82/db7c303b50b6628803dac0064c166e5a.jpg)
これからさらに、尾根を東に下り、大甑(おごしき)山をめざす。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/3e/65cb7121371a4af468bba1f868ad7ca2.jpg)
ひたすら下り続け、最後に5mほどの岩場を登ると、ふいに異様な柱が目の前に現れる。
大甑山の山頂に立つ、「平成之大馬鹿門」だ。
このオブジェは、当初、京都の仏教大学の門柱として、空充秋(そら みつあき)氏が
制作した。しかし、「平成之大馬鹿門」という作品名に仏大が難色を示し、
全国的な論争となった。空氏は、「生きる価値を見失っている現代人に、馬鹿という
言葉を通じ、今一度『人生とは何か』を問うもの」と主張したが、結局、大学側は
設置を拒否。全国から譲渡の依頼が舞い込んだが、最終的に千種町が譲り受け、
平成9年にこの山と、千種川を隔てた北側の空山にヘリで運ばれたという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/78/81cd2f083be53522d04692bdba3f5868.jpg)
大甑山からは、東に植松山がどっしりと控える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/34/d602a80c6a7fd73b33fe7c6896afc8e8.jpg)
ブナやカエデが美しいトラバース道を下り、快適におごしきコース分岐に戻る。
往路に見た岩屋などをもう一度眺めながら、上機嫌で登山口に到着した。
帰りに通りかかった道の駅の営業が16:00で終わっていて、ご当地のお土産を
買えなかったのだけが残念。
大甑山の山頂に立つ「平成之大馬鹿門」
■今回のコース
板馬見渓谷林道終点(登山口)→不動ノ滝→おごしきコース分岐→行者コース分岐→
県境尾根出合→後山→大甑(おごしき)山「平成之大馬鹿門」→おごしきコース分岐→
板馬見渓谷林道終点(登山口)
岡山県と兵庫県の境にある後山。岡山県の最高峰で、兵庫県第3の高峰である。
「西の大峰」と言われた修験の山で、兵庫県側の板馬見渓谷から登る「行者コース」は
固定ロープが張られた急坂の連続で息が抜けない面白さだ。
松ノ木橋から、車幅ほどしかない林道を上がる。四駆しか無理な道だ。
歩くと1時間以上かかる林道を終点まで詰めると7~8台が駐車できる広場に着く。
標高差にして300mを稼げるのでありがたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/59/a9f538f8aec60fe5ccda3339edea25ac.jpg)
登山スタート!
役行者が7年間修行したとされる行場ルート、楽しみだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/85/bc4a3c6c4dcf5e39d36097f839bf3760.jpg)
二の沢休憩所を通り抜ける。ちょっぴり大峯の山上ヶ岳の茶屋を連想させる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/c5/2f5d0829522b21d58725c567b3a3c5f3.jpg)
すぐに垢離取場。山伏さんたちは、ここで身を清める。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/60/f74915f8d5e5c63c5be9e0b230a13dfa.jpg)
渓流側の岩を登山道から覗き込むと、不動明王の石像が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/ad/ca89f7b3b2ce8154e385c098a5e689cb.jpg)
三角屋根の「避難小屋」は、もはや避難できる状態ではない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/95/2502d0f0fc02f5df3dc6bb2018705746.jpg)
いきなり出現する木道。そのまま沢を渡ると、、、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/0d/68be847f4c89e333bcbd30df2e4971ff.jpg)
不動ノ滝が見える。巨大なチョックストーンの中には、やはり不動明王。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/bb/4449b054d60ad8083031c114488b6667.jpg)
続いて「鐘懸の行者」。鐘懸ということは、修行ではここを登るのかな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/40/94695d39a73af45d20e242e82c6adfce.jpg)
お次は石小屋。大峯の大普賢岳の笙ノ窟を彷彿とさせる、というのは言い過ぎかな。
でも、なかなか見事な岩屋だ。ここにもユーモラスなポーズの不動明王がいる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/e1/ef288327b30241d00cc480c8ce7a71bd.jpg)
おごしきコース分岐。周回して、ここに下山してくる予定だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/f6/de5d7c51359226ce9980da1a6a121745.jpg)
歩きにくいガレ場に護摩堂跡がある。お堂が建っていたとは思えないほど
平らな場所がない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/ee/c06415e0386b6d6772d9457cb3e1f10a.jpg)
そうめん滝は、岩肌を越えて流れ落ちている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/c3/e0b2be157acf2ea62d0ecd350b505e95.jpg)
一般向けの灯石コースと、行者コースの分岐。岩場歩行に自信のない人は
灯石コースにしておこう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/81/d9ef67762f4b7d965b476f44f09cee9e.jpg)
狭い山肌をトラバースして回り込むと、最初の長い固定ロープの斜面が出てくる。
さほど難しくはないのだが、50mほどあるので高度感が半端ない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/b6/db63b75959be9d207f950bfad057e737.jpg)
支尾根に乗ってしばらく急坂を行くと、いよいよ行者(行場)コースのハイライトだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/22/03c9dacbd810e586ca08585fa09aa6b9.jpg)
廻り岩。山伏さんは、この岩を抱くようにぐるっと回るのだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/2e/09e0bff411f34d40e235d9109be952ac.jpg)
胎内くぐり岩。ザックを背負っていたのではとうてい潜れない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/b0/e8dc2447d1914f09a9b1761fee43bbb3.jpg)
屏風岩をトラバース。岩の狭い隙間をよじ登る。ここだけお助けロープを出した。
ここを登り切ると、股のぞき岩に出る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/f9/5cdbf397971a83e4f61be2cd32519236.jpg)
2つ目の長い固定ロープを登ると、格子岩と呼ばれる岩窟が口を開けている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/61/debf4d6ed477447905377b3c5c92464e.jpg)
3詰めの固定ロープも長い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/cf/7f75584cd8e0cc5c07722f974ec85723.jpg)
登り切ると、大のぞき岩の直下に出る。この日は時間もないのでもここには登らない。
がんばって登ったとしても、下りるのが一苦労。懸垂下降のほうが楽なところだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/88/f6d15ae8782ad53ae88d7f2bcca3b0d7.jpg)
熊落としという行が行われたという、熊穴。別にクマが棲んでいるわけではない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/e1/ee32c1d9109f157bfd6c67903e83b3ff.jpg)
最後は、県境尾根を目指して笹薮の急登だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/94/fe5d63fe335edb94c0f57b0911d270cb.jpg)
県境尾根出合に出た。ここで、さきほど分岐した灯石コースと合流する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/bc/e6c12fbbc76da7797e3eddbf81e543e6.jpg)
背の高いネマガリダケが茂る尾根道を300mほど北上して、お待ちかねの後山に
到着。別名、板馬見山あるいは板谷山。
南に円錐形の日名倉山(美作富士)が見える。右斜面にベルピール自然公園の
リュバンベールの鐘も見える。
西には稜線が果てしなく続く。手前に船木山、向こうに草原状の駒ノ尾山だ。
背の低いブナも、いい感じの枝ぶりだ。しばし眺めを楽しむ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/82/db7c303b50b6628803dac0064c166e5a.jpg)
これからさらに、尾根を東に下り、大甑(おごしき)山をめざす。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/3e/65cb7121371a4af468bba1f868ad7ca2.jpg)
ひたすら下り続け、最後に5mほどの岩場を登ると、ふいに異様な柱が目の前に現れる。
大甑山の山頂に立つ、「平成之大馬鹿門」だ。
このオブジェは、当初、京都の仏教大学の門柱として、空充秋(そら みつあき)氏が
制作した。しかし、「平成之大馬鹿門」という作品名に仏大が難色を示し、
全国的な論争となった。空氏は、「生きる価値を見失っている現代人に、馬鹿という
言葉を通じ、今一度『人生とは何か』を問うもの」と主張したが、結局、大学側は
設置を拒否。全国から譲渡の依頼が舞い込んだが、最終的に千種町が譲り受け、
平成9年にこの山と、千種川を隔てた北側の空山にヘリで運ばれたという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/78/81cd2f083be53522d04692bdba3f5868.jpg)
大甑山からは、東に植松山がどっしりと控える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/34/d602a80c6a7fd73b33fe7c6896afc8e8.jpg)
ブナやカエデが美しいトラバース道を下り、快適におごしきコース分岐に戻る。
往路に見た岩屋などをもう一度眺めながら、上機嫌で登山口に到着した。
帰りに通りかかった道の駅の営業が16:00で終わっていて、ご当地のお土産を
買えなかったのだけが残念。