Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2020年9月23日(水) 岡山県最高峰・後山へ、行者コースからアプローチ!

2020年09月25日 | 山登りの記録
■メイン写真
大甑山の山頂に立つ「平成之大馬鹿門」

■今回のコース
板馬見渓谷林道終点(登山口)→不動ノ滝→おごしきコース分岐→行者コース分岐→
県境尾根出合→後山→大甑(おごしき)山「平成之大馬鹿門」→おごしきコース分岐→
板馬見渓谷林道終点(登山口)

岡山県と兵庫県の境にある後山。岡山県の最高峰で、兵庫県第3の高峰である。
「西の大峰」と言われた修験の山で、兵庫県側の板馬見渓谷から登る「行者コース」は
固定ロープが張られた急坂の連続で息が抜けない面白さだ。

松ノ木橋から、車幅ほどしかない林道を上がる。四駆しか無理な道だ。
歩くと1時間以上かかる林道を終点まで詰めると7~8台が駐車できる広場に着く。
標高差にして300mを稼げるのでありがたい。



登山スタート!
役行者が7年間修行したとされる行場ルート、楽しみだ。



二の沢休憩所を通り抜ける。ちょっぴり大峯の山上ヶ岳の茶屋を連想させる。



すぐに垢離取場。山伏さんたちは、ここで身を清める。



渓流側の岩を登山道から覗き込むと、不動明王の石像が見える。



三角屋根の「避難小屋」は、もはや避難できる状態ではない。



いきなり出現する木道。そのまま沢を渡ると、、、



不動ノ滝が見える。巨大なチョックストーンの中には、やはり不動明王。



続いて「鐘懸の行者」。鐘懸ということは、修行ではここを登るのかな。



お次は石小屋。大峯の大普賢岳の笙ノ窟を彷彿とさせる、というのは言い過ぎかな。
でも、なかなか見事な岩屋だ。ここにもユーモラスなポーズの不動明王がいる。



おごしきコース分岐。周回して、ここに下山してくる予定だ。



歩きにくいガレ場に護摩堂跡がある。お堂が建っていたとは思えないほど
平らな場所がない。



そうめん滝は、岩肌を越えて流れ落ちている。



一般向けの灯石コースと、行者コースの分岐。岩場歩行に自信のない人は
灯石コースにしておこう。



狭い山肌をトラバースして回り込むと、最初の長い固定ロープの斜面が出てくる。
さほど難しくはないのだが、50mほどあるので高度感が半端ない。



支尾根に乗ってしばらく急坂を行くと、いよいよ行者(行場)コースのハイライトだ。



廻り岩。山伏さんは、この岩を抱くようにぐるっと回るのだろう。



胎内くぐり岩。ザックを背負っていたのではとうてい潜れない。



屏風岩をトラバース。岩の狭い隙間をよじ登る。ここだけお助けロープを出した。
ここを登り切ると、股のぞき岩に出る。



2つ目の長い固定ロープを登ると、格子岩と呼ばれる岩窟が口を開けている。



3詰めの固定ロープも長い。



登り切ると、大のぞき岩の直下に出る。この日は時間もないのでもここには登らない。
がんばって登ったとしても、下りるのが一苦労。懸垂下降のほうが楽なところだ。



熊落としという行が行われたという、熊穴。別にクマが棲んでいるわけではない。



最後は、県境尾根を目指して笹薮の急登だ。



県境尾根出合に出た。ここで、さきほど分岐した灯石コースと合流する。



背の高いネマガリダケが茂る尾根道を300mほど北上して、お待ちかねの後山に
到着。別名、板馬見山あるいは板谷山。
南に円錐形の日名倉山(美作富士)が見える。右斜面にベルピール自然公園の
リュバンベールの鐘も見える。
西には稜線が果てしなく続く。手前に船木山、向こうに草原状の駒ノ尾山だ。
背の低いブナも、いい感じの枝ぶりだ。しばし眺めを楽しむ。



これからさらに、尾根を東に下り、大甑(おごしき)山をめざす。



ひたすら下り続け、最後に5mほどの岩場を登ると、ふいに異様な柱が目の前に現れる。
大甑山の山頂に立つ、「平成之大馬鹿門」だ。

このオブジェは、当初、京都の仏教大学の門柱として、空充秋(そら みつあき)氏が
制作した。しかし、「平成之大馬鹿門」という作品名に仏大が難色を示し、
全国的な論争となった。空氏は、「生きる価値を見失っている現代人に、馬鹿という
言葉を通じ、今一度『人生とは何か』を問うもの」と主張したが、結局、大学側は
設置を拒否。全国から譲渡の依頼が舞い込んだが、最終的に千種町が譲り受け、
平成9年にこの山と、千種川を隔てた北側の空山にヘリで運ばれたという。



大甑山からは、東に植松山がどっしりと控える。



ブナやカエデが美しいトラバース道を下り、快適におごしきコース分岐に戻る。

往路に見た岩屋などをもう一度眺めながら、上機嫌で登山口に到着した。
帰りに通りかかった道の駅の営業が16:00で終わっていて、ご当地のお土産を
買えなかったのだけが残念。

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