Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2016年7月25日(月) スーパー6歳・マー君、なんと[大峰]弥山に登頂!!

2016年07月26日 | 山登りの記録
■メイン写真
「あー、やっと弥山に着いた~、でも八経ヶ岳にも行きたかったなぁ~」と思っていたかどうか(笑)


■今回のコース
行者還トンネル西口→奥駈道出合→石休宿跡→弁天ノ森→聖宝ノ宿跡→弥山小屋→
弥山→弥山小屋→八経ヶ岳→(往路を戻る)→行者還トンネル西口


6歳の山好きの男の子をもつIさんから、ぜひ八経ヶ岳にチャレンジしたいと、
個人ガイドの依頼を受けた。
6歳児・マー君は、4歳の時に屋久島の大自然に触れて以来、登山の虜となり、
今では月に2回程度、六甲や金剛山など近隣の山を歩いているという。

近畿の最高峰・八経ヶ岳へは、行者還トンネル西口からの最短コースでも
大人でも中級のルートとされている。
どこまで到達できるか、そして安全に下山できるか。
こんな素敵な母子のチャレンジを見届けたくなり、ともちゃんにもヘルプして
もらい、サポートすることにした。



最初の試金石は、トンネル西口から奥駈道出合までの急登だ。
木の根をつかみ、岩場をよじ登る、標高差400mの一本登り。
ここで苦労すると、目標達成は難しくなる。

マー君はうれしそうに「根っこ、根っこ」と言いながら、軽々と登り続ける。

一般に小学生の低学年の集中力は、そう長く続くものではない。
Mr.Dashが学生時代にボランティアをしていた野外活動センターのキャンプ場でも、
小さい子が来たときのキャンプファイヤは、1時間がメドだった。
次々に興味を惹きつける材料をくり出して、集中力を継続させることが重要なのだ。



それもあって、ヒメシャラの冷たい幹で、顔を冷やしながら登る作戦を展開。
マー君、ヒメシャラは相当気に入ったようで、次々に探しながら標高を稼ぐ。



やがて植生が変化してくると、リョウブ探しでつないて登る。
なんと、大人並みのコースタイムで奥駈道出合に到着した。

「稜線」という言葉を教え、聖宝ノ宿跡を目指す。



途中、大きな岩にオオバギボウシとツルアジサイが生えていた。
なんだかスゴイぞ!!

オオイタヤメイゲツの落葉を拾ったりしながら、進むが、
山慣れした、確実な歩調に驚かされる。



聖宝ノ宿跡へ。ここで昼食タイム。
おいしそうにカップラーメンをすすり、充電完了だ。



聖宝八丁のつらい急坂も、何のその。



いよいよ弥山小屋が見えてきた。



そして、弥山の山頂に到着!! 
本当によくがんばりました!!

夕方は雨の可能性が高く、この時点で14時を過ぎたので、残念ながら
八経ヶ岳は次回にお預け。
それでも、標高差約800mを歩ききったことは快挙以外の何物でもない。



男の子らしく、動物や昆虫など動くものに興味をもち、花や植物には
そこまで関心がなかったというマー君だが、弥山小屋前のみごとなコケ群落には、
心が揺り動かされたようだ。そういえば屋久島も苔の楽園だ。

下山途中に雨が降り出し、雨具を着ての下山となった。



奥駈道出合から、最後の下降は、やはり難所。
そろそろ疲労も濃くなってきたのが目に見えてきたが、ぐずることも
なく、果敢に急坂に挑む姿は、6歳とは思えない。

Mr.Dashも、まるで大人にするような具体的なアドバイスで
下降のテクニックを伝授するが、運動神経がいいのか、頭の回転が
早いのか、飲み込みが非常に早い。

急な岩場では、足場を支点に体を回転させて安全に下りたり、
滑りやすい粘土質の坂ではこきざみに小股でバランスよく下ったり。
少しでも不安があったらお尻をついて体勢を整える慎重さにも脱帽。

そして、何よりも、途切れない集中力。
ママがずっと目配りをして安全を見守り続けている姿にも感動した。

17:17。ついに、トンネル西口に無事帰還。
マー君と両手でハイタッチ。
大きなことをやり遂げた、いい笑顔だった。

全てのパワーをつぎ込んだのだろう。クルマに乗り込んだら、
マー君は一瞬で夢の国へ。駅に着くまでずっと熟睡だった。

おそるべしスーパー6歳。彼はこれから、どんな山に登っていくことに
なるのだろうか。


おまけ
道中で見かけた花たち



ニシキゴロモ。



ヤマジノホトドギスかな。



カニコウモリ。
この葉の形と名前も、マー君の琴線に触れたようで。



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