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NFCディビジョナル・プレイオフ セインツ対49ers

2012年01月16日 23時23分24秒 | Weblog
NFCディビジョナル・プレイオフ。
第2シードの49ers対第3シードのセインツ。
シード順では、上に立つのが49ersだが、戦力的に上に立つのはセインツ。
そんな下馬評だった。

白星を手にしたのは49ers。
いや、セインツが負けた。
嫌になるほど強かったセインツが敗れたのである。
驚いた。

結果的に大きかったのが、セインツの試合開始後すぐのドライブでの、
エースRBピエール・トーマスの負傷退場。
トーマスがいなくなり、RBはスプロールズに頼る部分が大きくなった。(アイボリーはレベル的に…ね)
しかし、スプロールズはリターンもし、ただでさえ背負うものが多い。
そしてあまりにも重いものを背負ったスプロールズはミスをした。

個人的にはトーマスの負傷につながるプレーは、
ヘルメット・トゥ・ヘルメットの反則だったと思う。
それがターンオーバーになってしまったのだから、セインツは気の毒だ。
あそこでTD、最低でもFGを奪えれば、セインツの普段の先行逃げ切りパターンに持って行けたはずだ。
そこで点をとれず、逆に先制TDを許したことでセインツは慌てた。
そこから17点リードを奪われる。
それでも、第2シード相手に逆転できたのは、やはりセインツの底力。
しかし、最後にRBトーマスの不在が響いた。

元々セインツはパスのチームではあるが、そのパスはランがあってこそ成り立つ。
ランでいつでも稼げますよ、と思わせることで、パスの驚異が増す。
そのランを担っていたのがスプロールズとトーマスだった。(あとは怪我で出場できなかったイングラム)
しかし、トーマスが欠けたことで、ランの的は絞られ、パスの驚異は薄れた。
さらに致命的だったのが、ランで稼げないことで、タイム・マネージメントが出来なくなった。
タイム・マネージメントが出来ず、セインツは2度逆転した後に、
相手が攻撃できる時間を残してしまった。
ランが機能していれば、うまく時間を潰すことが出来ていただろう。
今年はパスを中心として、とてつもない強さを見せたセインツがRBの負傷から敗れてしまったのは、
アメリカン・フットボールん奥の深さを感じさせてくれた。


もちろん、この試合49ersが良かったのも事実だ。
スペシャルチームは見事な働きをした。
しかし、自慢のディフェンス陣はセインツに32点も奪われた。
ワイルドカード・プレイオフが終わり、対戦カードが決まった際に、
49ersは30点以下にセインツの攻撃を抑えなければ、勝ち目はないと書いた。
しかし30点以上奪われても、49ersは白星を手にした。
勝因はQBアレックス・スミスである。彼の調子がとにかく良かった。
安定してパスを通して、チームを勝利に導いた。
彼は3本のTDパスを通し、TDランも記録した。

しかし、QBスミスの評価は低い。なぜなら、彼には波がある。
パスを通す日もあれば、全然パスが通らない日もある。
次の試合で、彼の調子が良いとは限らない。
それでも今日の彼を見る限り、期待をしても良いだろう。
そんな活躍をこの日、QBアレックス・スミスは見せてくれた。