Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

そういうことか…

2010-04-25 09:22:32 | その他の応援団関連
年度も改まり、東京六大学等、各地で大学野球リーグ戦が開幕して、学生スポーツのファンの方々にとっても、「シーズンイン」。
毎週末心を躍らせながら、観戦なさっているのではないかと思う。

さて、今月3日に閉幕した、第82回 センバツ高校野球。
決勝戦は、本当に素晴らしい試合だったと、3週間もたったのに、未だに余韻が冷めない。

私は、球児達の白球を追う姿にも魅せられるが、やっぱり気になるのは、球児達を後押しする応援の方。

前に『応援のスタイル』と題して、「応援の画一化」について感じていることを書いた。
今でも、その考え方には変わりはないけど、何故そうなったか…ということに関し、今月4日の産経新聞で記事になっていた。

興南の指笛♪応援に味 アルプス「画一化」の中…(産経新聞) - goo ニュース

上のリンク先がそれであるが、今はタイムアウトしているので、以下に記事全文を引用して紹介する。

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3日に決勝戦を迎えた選抜高校野球大会。甲子園のアルプス席の応援もみどころのひとつだが、近年は「画一的」との指摘がある。各校のブラスバンド演奏は定番曲が多く、対戦校の一塁側、三塁側で同じ曲で応援するケースも。応援グッズも持ち込み規制があり、独自色を出すのはなかなか難しいようだ。

 今大会、多くの学校で演奏されていたのはアニメ「タッチ」の主題歌、山本リンダの「狙いうち」、ピンクレディーの「サウスポー」など。これらの曲はすでに15万枚を売り上げた応援定番曲を集めたCD「ブラバン!甲子園」に収録されている。CDは収録曲の各パートごとの楽譜があり、すぐ練習できる仕組みで、各校はこれを参考にしている。今大会に出場した大阪桐蔭の顧問の冨森稔子さん(24)は「CDは使っていないが、定番曲は喜ばれるし、観客席がもりあがる」と話す。
 ブラバン以外の応援は主催者側の規制が厳しい。地域の観光PRになる可能性がある衣装やグッズは原則禁止。拍子木などは投げ入れると危ないのでだめ。移動してのダンスも危険として許可されない。

 このため、広島のしゃもじや高知の鳴子を持ち込む場合は事前の申請が必要。今大会で地域色が目立ったのは沖縄の興南など2校の応援で指笛が聞かれたぐらいだった。

 こんななか、北海道の北照は、地元小樽市の「おたる潮音頭」を披露。移動はできないため、立ったまま踊る振り付けを考えた。同校教諭の加賀美仁さん(34)は「あきらめた応援も多い。もう少し自由に郷土色を出したかった」と話していた。

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この記事を拝読して、「そういうことか…」と、感じた。

実は、2年前にわざわざ山口までお出で下さったK・O・Fさんから、「甲子園の応援には『甲子園ルール』がある」とお話下さって、その時も、そうなのか…という受け止め方はした。

この『甲子園ルール』に準じるとしたら、我が母校のオリジナル応援曲『鼓舞激励~勇姿颯爽』で行う「ウェーブ」はできない…ということになる。県大会では許されて、事故なども起こっていないのに、である。
我が母校が鳴らす吹奏楽は、全てオリジナル曲なのに、甲子園出場が叶っても、その一部は『甲子園ルール』の存在という理由で、陽の目を見ないのは、実に寂しい。

大阪桐蔭高校の冨森先生は、「定番曲は喜ばれるし、観客席がもりあがる」と仰っているが、果たしてそうなのか。
リーダーが指揮する応援スタイルを見る機会がなかったから、勘違いされているのかな…と、私は思う。オリジナル曲でも、十分盛り上がれることは、我が母校が証明している。

北照高校の加賀美先生が、「あきらめた応援も多い。もう少し自由に郷土色を出したかった」と仰ったのが、実に象徴的。

『甲子園ルール』のために、独創性が発揮できず、「不完全燃焼」な学校は増えていくのだろうし、益々応援の画一化が進む事を示唆しているように思う。

他にも、もっと申し上げたいことはある様な気がするが、上手く文字にできないので、この辺にして結論を申し上げる。

私達リーダーが、一番気を遣っているのは、観客に怪我や事故がないことであるのは言うまでもないのに、それを未然に防ごうとする『甲子園ルール』のために、自由度が奪われるのは、本当に寂しい。

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甲子園の応援 (風屋)
2010-04-25 17:38:33
「応援団」という概念そのものが
甲子園では認められていないという話も聞きました。
昔ヤクザまがいの応援団が流行った頃からでしょう。
「学校活動」「教育活動」の一環でしか
応援団の存在は認められないようです。
第一、最近の高校そのものが
応援団を認めてませんから。
いきおい控え野球部員が指揮を取り、
ブラスバンドの応援だけになるのでしょう。

ちなみにバンカラ応援の鳴り物は和太鼓だけですが、
和太鼓も甲子園では使えません。
以前盛岡一高が出場した時は
完全な声だけの応援をしていました。
TVの実況の声がかき消されるほどのものすごい応援で、
聞いていて鳥肌が立ったことを覚えています。
返信する
甲子園ルール:岩手編 (おばらあつひろ)
2010-04-25 19:38:52
地元岩手、和太鼓肉声の…応援で知られる土地柄。ブラスバンドの使用がほとんどであるものの、その名残を残しているところが多いかもしれません。

ご存知のように、甲子園球場では和太鼓の使用は禁止事項。これに手旗や幟も不可とのこと。県大会ではとりあえず可。
(コウヤレンは使用不可にでもしたいところなのかもしれませんが…)

応援歌の歌詞規制というのも。歌詞で不適切な箇所は不可。これはコウヤレンに限らず、いろんな場所で批判の対象になりかねないようで…。

和太鼓をはじめとする小道具の類の使用不可は騒音の規制あるいは安全の維持。歌詞云々については相手校への敬意その他。

それが悪い、というわけではないけれど、“画一化”を生じるというのであれば…これ如何。
返信する
そんな規制はいらん! (K・O・F)
2010-04-26 21:25:08
どうもお晩でございます。
この甲子園における下らんルールには呆れてしまう。
四年前の夏に早実が初戦で試合後にエール交歓をした際に球場係員から
「エールをヤメナサイ!あなた達はどうして言う事が聞けないのですか!」
と半ば恫喝されてました。

教育上の観点からすれば試合後のエールなんて素晴らしいはずなんだけどねえ。
まあ高野連の言う教育上とは
自分たちに従うものは良しとし、従わないものは悪とするものであるご都合主義以外のなにものでもない。
自分たちにとって気に入らないものは教育上好ましくなく、それが甲子園又は高野連ルールになるんですねえ。

応援する者にまで規制かけんじゃねえ!(まあ無法にすれば良い訳ではないが)

全く困ったものだ!
この下らんルールを撃ち破れるのは
仙台一高、二高あたりかもしれない。

是非とも甲子園に出場してもらいたい!
返信する
センバツの経験 (双子の父)
2010-04-27 01:23:24
風屋さん、おばらあつひろさんが書かれているように私の母校一関一高の応援団も和太鼓を用いた応援をしていますが、センバツで甲子園に出場した際は禁止されました。

しかし太鼓抜きでは大人数応援の指揮もままならないということで後輩達が選択したのは洋太鼓を用いて和太鼓の様に叩くというスタイルでした。

このことに関しては内部からもまた外部からも「腰抜け!」と多くの批判を受けました。

選抜の出場が決定してから高野連、毎日新聞に各方面から働きかけをしたにもかかわらず規則を変える事はできず、現役は苦渋の選択をしたのです。

また試合当日、我々OBは人数の少ない現役の補助をすべくスタンドに散らばり応援の指導に参加したのですが即刻大会本部から応援団顧問の先生に「OBによる応援指導を中止せよ、さもなくば没収試合にする」との半ば脅迫のような指示が来て中止を余儀なくされました。

まさに「不完全燃焼」そのものでした。
地方で特色ある応援をしている高校ほど甲子園の応援規制に順応できずにいると思います。

ルール、規制と言うものは応援の場においては有って然るべきで甲子園だけのローカルルールがあるのも当然です。
しかしながら参加校の意見を聞こうともせず主催者側の理屈だけを押しつけ、挙げ句の果てには試合の没収をちらつかせて従わせるなんて到底理解できるものではありません。

甲子園のために俄に結成された応援団、他校から借りてきたチアや吹奏がよく美談として取り上げられますが、私には到底理解出来ません。しかし主催者側にとってはそれが高校生らしい清々しさなのでしょう。
返信する
お返事が遅くなりまして… (Dancho)
2010-04-29 12:00:52
大変貴重なコメントを頂戴した4名の方々へ、先ずは御礼を申し上げます。そして、レスが大変遅くなりましたことを、深くお詫び申し上げます。

本件に関する記事がネットで公開され、拝読した時、私には、「吹奏楽に頼る現在の応援のスタイルは、さて良い事なのだろうか。いや、そうではないかもしれない」と聞こえました。
もし、この記事を読んだ拙ブログの読者の皆さんが、私と同じように聞こえたならば、それはそれで意味があることですし、多少は「流れ」が変わるきっかけには、なるのかなぁ…と感じます。

しかし、風屋さんが仰るように、応援団は、「学校活動」「教育活動」の一環でしか、現在では存在価値を見いだせないほど、世知辛くなっているのかもしれませんし、某大学で起きた事件も、皮肉にもその流れに拍車をかけてしまった様に感じます。

甲子園の応援に関しては、それ程「デリケート」な問題なのでしょう。


★風屋さんへ

仰るように、「応援団」という概念がそもそもない…というのは、高校だけだけれど3年間続けた私としては、残念に思います。
3年間続けたことが無駄ではないと胸を張って言えるのですが、残念な気持ちを慰める方法として、私は、「私自身への挑戦の3年間」と捉えるようにしています。
それでも、不惑を迎えて、「まだまだだったなぁ…」と感じること多々あるのですが(冷汗)。

それともう一つ、ご教示下さった盛岡一高の応援。
私も是非見てみたかったです。
観客の側に立って、「身震い」するほどの迫力があったとしたら、それは、「応援の極み」に限りなく近い内容だと感じます。模範的と言って良いと思いますし、その声は、プレーする選手諸君も勇気づけられたと思います。

おばらさん然り、双子の父さん然り、東北の応援は、熱いですね。とっても勉強になります。


★おばらあつひろさんへ

先日は、本件でディスカッションさせていただき、ありがとうございました。
私としては、とっても楽しかったですし、リアルタイムで本件、もっとディスカッションしたいと思っています。叶うと良いなぁ…。

応援団は、仰るように、対戦相手を敬う気持ちは、常に持ち続けるはずです。
なのに、応援歌の歌詞にも注文がつくとなると、その「縛り」に更に拍車をかけたいのが、主催者・高野連側の本音なのでしょうね。風屋さんが鋭くご指摘なさった「応援団という概論が元々ない」というのがよく分かる気がします。「応援団」という存在自体を否定したいのでしょう。寂しい限りです。

>それが悪い、というわけではないけれど、“画一化”を生じるというのであれば…これ如何。

そうですよね。
「画一化」が面白くないのであれば、工夫するしかないのですが、その工夫を試行錯誤するのが、我々応援団リーダーの役割。
しかし、その存在が否定されれば、「絶対に間違わない」方向へ流れるのは当然なので、昨今のスタイルが根付き、気付いた時には「画一的」になってしまったのでしょう。
「規制緩和」ではないですが、北照高校の加賀美先生の声は、主催者・高野連側に届いて欲しいと願うばかりです。


★K・O・Fさんへ

このエントリーのタイトルは、山口で解釈させていただいた時のお話を受けてつけたつもりです。

しかし、何もかも「縛り」が入ると、何もできなくなりますね。
風屋さんも、そしてK・O・Fさんも仰るように、応援で事故・怪我を未然に防ぎたいという主催者・高野連側のご都合主義は、残念でなりません。

甲子園も、神宮の様にはならないのでしょうか?。
大学生は「大人」だけれど、高校生は「大人になるかならないか」の微妙な存在なので、高校生には規制が必要と言うことなのでしょうか?。

難しいですね。


★双子の父さんへ

実際に「現場」にいらっしゃったのですから、「甲子園ルール」に抵触しない方法を熟慮されてのことですから、ご苦労は多々御有りだったかと拝察いたします。

しかも、没収試合とは…言葉も出ないです。

選手諸君に声援を贈りたいという気持ちは、全く理解されなかった…ということですから。

コメントを拝読して、主催者・高野連側の「上から目線」を感じます。叱りつけてでも何かを守ろうとするのですから…。

>甲子園のために俄に結成された応援団、他校から借りてきたチアや吹奏がよく美談として取り上げられますが、私には到底理解出来ません。しかし主催者側にとってはそれが高校生らしい清々しさなのでしょう。

仰ることは、全て風屋さんの鋭いご指摘に繋がる…ということなのかもしれませんね。

「我々(甲子園)のルール」に従った「即席応援団」が「美しい」のは、私も理解に苦しみます。
テレビを介して、その「テク」を垣間見ることがありますが、「基本」が全くなっていないなぁ…と感じること多々ありです。正直「誰でもできる」と感じる時もあります。

これは、私や、双子の父さん、そしておばらあつひろさんの様に、実際に「応援団」を「続けた」者にしか、理解できないことかもしれませんけれど…。

叶うならば、応援団経験者の3人で、リアルにディスカッションしたいですね。


最後になりますが、改めまして、レスが遅れましたことを心よりお詫び申し上げますと共に、貴重なコメントを頂戴した事に対し、心より御礼を申し上げたいと思います。

ありがとうございました。
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