Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

第54回 『六旗の下に』 鑑賞記(3)/立教大学体育会応援団

2008-05-16 17:50:38 | 東京六大学応援団
第54回『六旗の下に』の観賞記シリーズ。

第3回目の今回は、立教大学体育会応援団の演技内容と、小生の感想を紹介します


【プログラム】

・平成元年優勝記念大団旗紹介
・応援歌「行け立教健児」
・応援歌「セントポール」
・チャンスパターンメドレー
・吹奏楽部指揮→紹介は省略
・伝統勝利の拍手
・校歌「栄光の立教」


【司会進行】

3年生リーダー部員が不在のため、サーブを担当している2年生部員が司会を兼務していた。そのため、声がやや潰れており、聞いているだけで「大変そう…」と、余計な気遣いをしてしまうほどであった。
しかし、司会が観客に同情にも似た気遣いを受けているようではいけない。
また、プログラムの演目とメインリーダーの紹介に終始しており、観客を引き込むという点では不満が残る。
(立教大学のそれが「伝統」であるなら、致し方ないのだが…。)


【各論/詳細】


●平成元年優勝記念大団旗

文字通り、平成元年にリーグ戦で優勝した事を記念して新調された団旗。
恐らく、屋内での掲揚なので3本ポールで団旗を組み立てていると思われるが、旗の大きさが非常に大きく、その一部が床に完全に着いてしまっているほど、雄大である。
2人しかいない幹部で、2人とも体格が小さいので、様々な役職を兼務している旗手長の団旗礼もややおぼつかない。団旗に負けてしまっている感じがした。
この団旗を預かるには、体格ががっしりしていないと、バランスが悪い気がする。
いつもながら思うのが、竿灯が「十字架」。
立教なので、その辺のこだわりは止むを得ないが…。


●応援歌『行け立教健児』

立教大学の第一応援歌。
とにかくこの応援歌は、テクが忙しい…。
DVDがすり減るほど見て、小生自身もテクをマスターしようとしているのだが、それが難しい…。
リーダー幹部の体格は小さいが、このテクのポイントはつかんでいるようで、コンパクトながら完成度は高いと見た。
“突き”も、今回出演した全大学の幹部の中でも理解度が深く、メリハリもあって好感が持てる。


●応援歌『セントポール』

ひょっとしたら、読者の皆さんには、立教の応援歌では、こちらの方がなじみがあると思う。
小生が物心ついたときから、高校野球の応援の時、吹奏楽でよく流れていた記憶がある。
恐らく、長島茂雄氏の出身大学である点から、昔から野球の応援用にこぞって各高校が拝借し、ヒッティングマーチ的に多用されていたため…と推測している。
この応援歌、実は歌詞が全て英語である。
テク自体はそれほど難しい技量を必要としないので、メリハリよくやれば問題がないが、可もなく不可もない印象。


●チャンスパターンメドレー

前回とは大幅に構成を変えてきた。
しかし、始まってからリーダー幹部の2人が登場するまでの間奏が長く、正直間延びしている。
その間奏の間に、チアリーディングが行われるが、チアの幹部も3人と少人数のためか、地味に見えた。
構成を変えたのは良いが、『立教ポパイ』から最後に何故か『行け立教健児』に戻る。
前回同様、最後に『行け立教健児』に戻ってしまうところに、応援曲メドレーの構成として、いま一つ芸がないなぁ…というのが率直な感想。


●伝統勝利の拍手

東京六大学の中で、拍手演技に一拍子,二拍子,三拍子,三三七拍子が同時に揃っているのは、立教のみ。
立教の勝利の拍手の三三七拍子は、実は「ボックス」を踏む「面白い」特徴があって、分解図的に紹介したいくらいなのだが…。
ただ、体を反る姿勢などでは十分反っていなく、鍛え方が足りないのでは?…と感じた。
拍手演技は「動」と「静」の部分のメリハリや、動作一つ一つに意味が込められているので、その点ではやや物足りなさを感じた。


●立教大学校歌『栄光の立教』

「…見よ 見よ 立教 自由の学府」のフレーズで有名な校歌。
テクは体格の小ささの不利を感じさせない可憐さが感じられ、折り目も正しく好印象を持った。


【評価】

リーダーテクニック:★☆☆☆☆
チアリーディングテクニック:★☆☆☆☆
司会進行:★☆☆☆☆



【編集後記】

リーダー幹部2名で、いずれも体格が小さく、その点で先ず見劣りを感じるのだが、それを補うだけのテクの激しさとか、メリハリといったものを期待したが、残念ながらそれもこのステージから感じることができず、全ての面で他の五校(紹介する四校)とは、水が開いている気がする。

厳しいようだが、特にチアリーディングは、人数の少なさもさることながら、小生が現役当時の先輩方と比較しても、かなりの力量不足感は拭い去れない。

リーダー部員も、3年生リーダー部員が不在など、まさにジリ貧であり、技術の伝承も機能していない面がこのステージ演技からも垣間見え、大変心配である。

実際、当日小生の前の座席で鑑賞していた観客は、立教大学の演技披露中に寝入っていたほどであり、酷ではあるし提言するのも辛いのだが、よほどの鍛錬を積まない限り、応援団に関しては「六大学のお荷物」にもなりかねず、深刻な状況と言わざるを得ない。
(当日の太鼓(バスドラム)の音が「割れている」と感じたが、DVDをよく見ると、幕が破れて、補修しているものを使用していたようだ。せっかくの檜舞台がこれでは台無しである。)

是非頑張って、輝きを取り戻して欲しい。


【予告】

次回(第4回)は、「法政大学応援団」の演技内容を紹介します。
どうぞお楽しみに

Comments (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第54回 『六旗の下に』 鑑... | TOP | 林 忠彦賞受賞記念写真展を見る »
最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (生肉)
2008-05-16 18:43:46
団旗礼で十字を切る仕草はカッコイイなと思ったのですが、DVDではカメラワークの関係でよく見えなくてちょっとがっかりでした。
返信する
娘も (わら)
2008-05-16 23:17:28
寝てしまっていました。隣で見ながら「失礼な奴だ」と怒っておりましたが、正直だったのでしょうか。
でもやっぱり私は失礼だと思います。
小生は素人ですので、テクやチア、吹奏楽部それぞれの巧緻さ、見るポイントはわかりませんが、各校応援団の晴れ舞台に今年も期待します。
返信する

Recent Entries | 東京六大学応援団