Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

『技術力』『発想力』という名の「製品」

2008-03-08 00:02:44 | 雑感
1月30日に、『巨大ブランド名が遂に…』と題して、松下電器産業がブランド名である『Panasonic』に社名変更する件を記事としてエントリーしました。

これは管理人冥利に尽きるのですが、振られ飛車さんssayさんが、このエントリー記事のコメント欄を利用して、「技術の海外流出」を問題に取り上げて議論していました。
その内容は活発で、コメント欄を、本来このように、読者間(あるいは読者と管理人間)のディスカッションの場としたかったという思いがあったので、とても嬉しく思っています
この場をお借りして、その点に関しては、お二方にお礼を申し上げたいですね

そんな中、2月15日の『報道ステーション』の23時頃放送された特集が、お二人の議論の内容とリンクしているように小生には感じました。

それは、東南アジアから出稼ぎに来ている人達に、日本の「モノづくり」の『技術力』を惜しげもなく伝承している様子や、ブロック塀に混在する納豆菌などの微生物が、水の浄化に役立っていることに目をつけた、元は旧・電電公社に勤務され、結婚を機に退職された主婦の『発想力』を、実際に“製品”とした成功例を特集としてまとめたものでした。

小生の記事のコメント欄でも、振られ飛車さんは…

「そう簡単に技術は真似できない」

といったニュアンスで語っていらっしゃいましたが、この特集を視聴して改めて感じたのは、モノづくりの基本である『技術力』がしっかりしていれば、そうは簡単に海外に真似はされない…ということですね。
振られ飛車さんのおっしゃることは、この観点では一理ある…という事になります。

確かに、開発したモノ自体、あるいはその製造方法といった技術を、『特許』として権利化して守ることは大切です。

ところが、マツダのロータリーエンジンの件が好例ですが、あえて権利化しなくても、技術がしっかりしていれば、それを凌駕するモノを作ることは、そんなに簡単なことではないということもまた然りです。

ssayさんがおっしゃる様に、日本の技術を海外に持っていくと、その流出が避けられないという懸念も、一方では確かにあります。小生自身経験しているので理解はできますし、確かに脅威です。
しかし、日本の技術力は手前味噌ではないですが、しっかりしたものに成長しているので、同じものを作らせても、やはり日本のモノの方が品質が良かったりするので、結局ユーザーは、日本のモノを買ってくれるのです。

全く畑違いの仕事をしていて、結婚を機に退職なさった主婦の方(現在は、立派に事業化して社長になっています)の手によって、微生物の水の浄化力に着目した『発想力』から生まれた“製品”は、浄化水を「生産」するのに苦労する東南アジアや中東アジア各国で、採用が決まりつつあるようです。

この2つの例に共通することは、ユーザーが日本国内であろうと海外であろうと、その喜ぶ顔が見たい!…という、『技術力』や『発想力』という「形のない製品」を生み出そうとする思いが、良いモノを作るためのモチベーションとなり、その高いモチベーションから生まれた「形ある製品」は、そう簡単には真似して作れるものではない…ということです。

この特集で言いたかったことは、結局そういうことだったのかもしれません。

「モノづくり」の基本さえしっかりしたものでありさえすれば、日本から生み出される製品は、世界トップクラスかもしれない…。

その誇りと自信を持って、「モノづくり」に携わる者として自覚していきたいと、改めて思った次第です。

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2 Comments

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Unknown (生肉)
2008-03-08 11:33:44
>日本のモノの方が品質が良かったりするので、結局ユーザーは、日本のモノを買ってくれるのです。

私も製造業に関わっていて一般に馴染みのない製品を作っているのですが、海外で安価な製品が開発されたとかで現場が大いに慌てています。「ユーザーは安い方向に流れていくからこちらも安くしなければならない」というのが上層部の論調ですが、品質で勝負すれば多少高くともこちらの製品を買ってくれるはずですよね。コストに囚われて品質を犠牲にすることはあってはならないと思います。
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コメントありがとうございます。 (Dancho)
2008-03-16 10:40:08
生肉さん、こんにちは。

小生も、2年弱ほど「売る」立場になったことがありますが、その当時、中国が脅威でしたが、コスト優先で、実際にふたを開けると品質が実は追いついていなくて、使用に堪えないものであることが分かった…なんてことがありました。

ユーザーが欲しているものをピンポイントで提供する努力は当然ながらするのですが、やはりコストよりも最終的には品質が良ければ、ユーザーは欲しいわけですから買うんですよね。

コストが全面で品質後回しですと、ミートホープのようなことになるわけですから、他山の石として、品質や技術力をより高める努力をこれからも続けていきたいと思う次第です。
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