今年は、佐賀県が『旬』かも…

今年も残すところ、あと僅かです。早いですね…。

特にスポーツの面で振り返ると、今年は特別『旬』だったところがあります。

ちょっと前にも告知はしましたが、それは…佐賀県でしょうね。

それは、今年の夏を思えば一目瞭然。

なんと言っても、第８９回全国高等学校野球選手権大会…夏の甲子園です。

優勝したのは、公立の進学校で、抽選会でも「１番くじ」を引き、結局大会初日から最終日まで登場し続けたことになる、佐賀北高校でしたね。

秋田で開催された、秋の国体でも、ベスト４まで勝ちあがっています。
残念ながら、春のセンバツの出場権がかかる、秋季県大会では３回戦で敗退したそうですが、夏の清々しさと感動を与えたことは、記憶にまだまだ新しいですよね。

その後、拙ブログにも、お二方から関連コメントを頂戴しましたが（レスできずに申し訳ありません。近いうちに是非…）、百崎 敏克 監督のお人柄を感じさせる内容で、管理人として大変ありがたかったです。

その佐賀北高校の活躍は、佐賀県在住でコメディアンの島田 洋七 さんが執筆し、出版され、映画化やドラマ化までされた大ヒット作『佐賀のがばいばぁちゃん』からマスコミ各社が引用して、『がばい旋風』などと表現されました。
（実は、家内の家系は佐賀県とゆかりがありますが、佐賀県の少なくとも神埼地方では、「がばい」は、あまり使われない方言だそうです。）

しかし、それだけで「佐賀県が『旬』」と表現するには、大袈裟ですよね。


実は、野球だけではないんです…。


冬の学生スポーツというと、読者の皆さんの中には、サッカーやラグビーが思い浮かぶと思います。

その佐賀県の高校ラグビーで、凄いことが起こりました。

全国大会でも常に上位に食い込み、賑わせている強豪校の佐賀工業高校の、県大会の戦績です。

実は、佐賀県では「花園ラグビー場への切符」は、たったの４校で争われます。
それだけでも驚きで、都市圏の高校にとっては、羨望の眼差しで見られるかもしれませんね…。

たった４校のトーナメントですから、２勝すれば花園に行けるわけですが、ずっと前から連続出場を佐賀工業高校は続けています。

それが「凄い」…いえ、違うんです。

先ほどもお話した通り、「その戦績」です。

なんと、３０分ハーフの６０分の試合で、２試合の合計得点が『５１７点』だったのです。

それだけではありません。

初戦となる準決勝では、龍谷高校をなんと３００－０で敗って完勝し、決勝戦も２１７－０で敗ってこれまた完勝し、花園行きをあっさりと決めました。

そうです…取った得点も驚きですが、『失点がゼロ』なのです。

まさに、「県内に敵なし」の状態です。
凄いと思いませんか。

大ヒットしたドラマ『スクール☆ウォーズ』でも、神奈川県の川浜高校（モデルは、京都・伏見工業高校）は、県内強豪の相模一高（モデルは、京都・花園高校）に「ノーホイッスルトライ」を決められるほど徹底的に負けた時のスコアが、『１０９－０』で、川浜高校の監督で、元・全日本代表のフランカーの滝沢 賢治（小生の住まいがある山口県出身の、山下 真司 さんが演じていましたが、モデルは、現在、伏見工業高校の総監督に就任されている山口 良治 先生で、これも有名ですね）の有名な台詞に…

「相手もお前達と同じ背丈、同じ体格の高校生だぞ。それが何で『１０９－０』なんていう差がつくんだ」

がありますが、それをはるかに超えているのです。

佐賀工業高校が今年の県大会の準決勝で挙げた得点は、相模一高のおよそ３倍ですし、決勝戦でも２倍になります。

どうやったら、そんなに差がつくのか…不思議ですが、事実です。

たった４校の代表ですが、全国でも屈指の強豪校です。準優勝の経験もあります。
県内にライバルがいない上に、佐賀市内の公立の高校です。
県外へ遠征して練習試合…なんていうお金も、限られているはずです。
どうやったらこんなに強く、しかもそれが持続するのでしょうか

いずれにしても、この両校…凄いですよね。

数年前にコメディアンのはなわさんが登場して『旬』とはなりましたが、『がばいばぁちゃん』から始まって、この両校の大活躍で、今年に再び『旬』を迎えましたね。

実際に佐賀県…今年行きましたが、のどかで良いところです。

佐賀工業高校が、ラグビーの全国大会で上位に進出すれば、これまた凄い騒ぎになりそうですね。